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小説 極 まともからの脱線

「最終試験」
佐藤さんの家につきバイクに跨った。
「お前、ちょ待てや」
後ろを振り返った、そこには佐藤さんがいた。
でかいし丸い体型でもその体には和彫がある
顔は強面も強面。
俺はバイクから降りて頭を下げた。
「こんちは、佐藤さん」
「直接言うぞ、覚悟はあるか?」
「ありやす、俺はとっくのとうに
腹に据えてます」
「そうか、だよな。お前ならそうだろう。
でもな、ちゃんとわきまえろ。
お前が今からすんのはお遊びじゃねぇ、
昔無自覚にお前はしてたらしいがな
今やお前は一人前の大人の漢だ。
自分が今から何すんのかわかんだろ
そうしたらどうなんのかにも責任取れ
取らなきゃならん、な?」
「えぇ」
「わかった、俺も胸張ってお前を
いかせられるわ、はっはっはっはっ」
佐藤さんは大きく高らかに笑った。

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