「エンドロール」を読んで
この本は、「自殺」とういものに関して多方面の考え方を提示してくれる本である。
自殺を肯定するもの、自殺を否定するもの、知り合いが自殺した人・・・が登場する。自殺も手段であったり目的であったり、拠り所であったりする。
読み物としても、文字に引き込まれ没頭できるすばらしいものである。特に、自殺に関するディベートや死んだ理由の考察部分は、良かった。文章もわかりやすく、あっという間に読み終わった。
「喜怒哀楽があることは、生きる活力があること」を教えてくれた。
「約束は人を縛るが、人を繋ぐ手段であること」も再認識した。
「自殺を生きがいに生きる」という矛盾も成立する可能性も教えてくた。
自殺に関する考察に興味ある方にお薦めです。
タイトル:エンドロール 作者:潮谷 験 出版社:講談社 R4.6.7読了