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【Obsidian最適化の旅 #17】タスク管理の答え

どうも。趣味でObsidianを使っている者です。

このnoteを含む一連の記事は、私が新しいVaultに求めるものを明確にし、Obsidianの機能を改めて深掘りした上で、私のためだけに存在するObsidian環境を作り上げるまでの旅の記録になります。

本記事は第17弾です。

前回はタスク管理について実際にTasksなんかを使ってみて陥った「あのタスクどこに入れたっけ?」を確認できるプラグインを探ってきました。

今回はこれまで5回に渡ってタスク管理方法を探してきてたどり着いた、自分にとっての、現時点での最適解をまとめていく回になります。
どうぞお付き合いください。

自分の考えや欲求を整理した結果たどり着いた答えはFull Calendarでした。

まとめより

タスク管理に求めることを、改めて。

これまでの5回でプラグイン側からタスク管理をどう行うのかを見てきたことで、自分がタスク管理に求めているものが明確になってきました。

  1. タスクの追加が簡単であること

  2. タスクの依存関係を把握しやすいこと

  3. いつどのタスクが入ってるか確認できること

タスクの追加が簡単であること

タスクの追加手順が複雑だと、時折「めんどくさい」という気持ちが勝ってしまいます。

Obsidianのようなテキストベースでのタスク管理では以下の3つの選択肢があるという話を #14のTasks回でしました。

  • 好きなノートにタスクを追加する

  • 一つのノートにタスクを追加する

  • 1タスク1ノートとしてノートごと追加する

冷静に考えたらタスクの追加でノートも作成する必要がある3つ目はめんどくさそうですが、それもプラグイン次第なんだなぁと前回学びました。この3つのどの手法を取るかは、選択したプラグインに大きく影響される事になりそうです。

どれでもいい。タスクの追加が簡単でさえあれば!

タスクの依存関係を把握しやすいこと

タスクを漏れなくこなせれば、依存関係を把握していようがいまいがどうでもいいことです。ましてやこれは個人で行うタスク管理です。他人のタスクを管理するつもりもありません。ではなぜ把握したいと思ってしまうのかというと、

  • 最終的な成果物、あるいはマイルストーンを見据えたい

  • あるタスクのリスケで後続のタスクも見直したい

  • 前提となるタスクの未完に気づきやすくなる(?)

といったところでしょうか。

タスクはデイリーに落とし込める粒度まで分解して計画しています。しばらくそれで運用していると成果物やマイルストーン、全体のスケジュール感を見失います(私だけ・・・?)。
プロジェクトにおける成果物と、そこにつながる各タスクを俯瞰して見られるようになっていることは割りと重要だと思っています。

ただ、週・月ごとなどで目標とタスクを確認する機会を設けるだけでもだいぶ良いのでは・・・?という気もし始めています。視座を定期的に変える習慣ができれば。これは自分で頑張るしかないところでしょうかね。

いつどのタスクが入ってるか確認できること

実際にしばらくTasksを使ったりして何度か直面したのが

  • あのタスクもう追加したっけ?

  • どこに、何日に計画したっけ?

というものでした。タグや日付をもとに該当するタスクを探すことは可能ですが、それにはDataviewで一覧表示してあるかないかを確認するような手間が発生します。さらにはそれで検出漏れする可能性も。

そんな時にProjectsというプラグインを試して、「タスクを日付とともに見やすい形で全抽出するって正義だなぁ」と感じました。

どれにしようかな

ここからは上で挙げた各要素に対して、どのプラグインが適していたかを主観で整理していきます。ちなみに試したプラグインを改めて整理すると

  • Tasks

    • Tasks Calendar Wrapper

    • (Obsidian-Tasks-Calendar)

  • Metadata Menu

  • Projects

  • Full Calendar

  • プラグインなし

となります。

タスクの追加が簡単なのはTasksとFull Calendar

Tasksのタスク追加が簡単なのは多くの方が周知のことと思います。
予定の可視化に興味を持って使ってみたFull Calendarですが、こちらもTasksに劣らないタスクの追加しやすさだと思います。

この2つのプラグインの違いは主に2点あると感じており、それは

  1. 1タスク1ノート運用が前提かどうか

  2. タスク追加時に日付指定がマスト

という点です。これらは両方ともTasksでは自由、Full Calendarは強いてくる部分になります。

「強いられる」と表現すると窮屈そうな感じもしますが、これを強いてくるおかげでタスク管理自体はしやすくなっている実感があります。

タスクに対してノートが割り当てられるので、タスク中に得られた重要な情報や過程を残して他のノートにリンクさせることでトレーサビリティが向上します。これは結構大事です。私はサボりがちですが。難しい。
タスクをする上での注意点を前もって記述できるのもいいですね。

2点目はタスク追加時に日付、さらには時間も指定してしまうことで、スケジュールがバンバン埋まっていきます。スケジュールがタスクで埋まっていると何をしようか迷うことがないので仕事が進みやすくなります。

依存関係の把握はMetadata Menuが圧倒的だが・・・

タスクの依存関係を明確にする方法は、タスク管理方法によって異なります。テキストベースのタスク管理は3種類あるという話をしましたが、

  1. 好きなノートにタスクを追加する ⇒ ❌

  2. 一つのノートにタスクを追加する ⇒ インデントや章立てで表現

  3. 1タスク1ノートとしてノートごと追加する ⇒ ノート同士のリンクで表現

1つ目の方法はTasksが前提になりますが、依存関係の表現はほぼ不可能です。2との組み合わせで、その時計画すべきタスクだけを同じノートに追加してインデントで依存関係を示すようなことは可能です。

ただインデントや章立てによる依存関係表現にも限界があります。テキストベースだとどうしても縦に順に並ぶ必要があり、分岐・合流の表現にとても弱いです。

依存関係をしっかり管理しようとすると、3つ目の1タスク1ノート運用で、ノート間のリンクをしっかり行うスタイルに落ち着きます。

ノート同士のリンクを使って可視化する方法としてはMetadata Menuがずば抜けていました。問題はタスクの追加が簡単ではないところです。

一方でタスクの追加が簡単だったTasksで1タスク1ノート運用するとTasksの一番のメリットであるタスク追加の手軽さが失われます。

同じくタスクの追加が簡単だったFull Calendarは自動的にノートが作られるので、あとはしっかりノート同士をリンクするだけ、です。

タスクの追加が簡単な方法と合わせてMetadata Menuを使うことで可視化する手もありますが、さすがに面倒くささが勝ちそうです。そもそも「繋がったタスクを見えるようにしたい」のであって、「視覚的にノート同士を繋げたい」わけではなかったです。求めているのはMetadata Menuとは逆のアプローチ。

よって、この依存関係の把握については「Full Calendarでノート同士をリンクして、リンクの移動あるいはグラフビューにて依存関係を確認できる状態にする」が私の答えになります。

いつどのタスクが入ってるかはわりと選択肢が豊富だった

こちらは #16 で整理した部分になります。詳しくはそちらに譲りますが、この面でもFull Calendarは使いやすいプラグインです。

一日表示や週表示ではタイムラインで表示されるのもありがたい部分です。仕事の種類などにもよると思いますが、非同期な部分の多い仕事ほどこういった時間割的なタスク管理がしやすいと思います。

逆に常に外から仕事が降ってくる環境だとそちらに同期的に(リアルタイムに)対応する必要があり、そういった場合だと時間まで決めてのタスク管理は困難だろうと思います。そのような場合には「all-day」として今日やるタスクを管理するのが良さそうです。

時間割り化することで、当たり前に「やる」ようになる・・・気がします。

そういえば議事録

当初の課題感として「議事録をどう扱おう」というのがありました。
ここまでの旅路を経て私も成長したようで、今の感覚としては「議事録もただのノート」です。

Full Calendarは会議などのスケジュールもでき、同時にノートもできるので議事録の置き場には困りません。あとは普通のノートと扱いは同じです。

  • リンクが必要ならリンクして

  • タスクが発生したらスケジュールして

  • 自分に必要なことをメモする

以上。他人と共有する目的の議事録ではないので、自分の仕事を進めるために必要なことや初めて知ったことなどをメモする場として利用すればいいと思います。

まとめ

これまで実際にプラグインを試して、自分の考えや欲求を整理した結果たどり着いた答えはFull Calendarでした。

  1. タスクの追加がカレンダー上から簡単に行えて

  2. タスク追加と同時にノートができるのでこれをリンクすることで依存関係を明確にして

  3. カレンダーやタイムライン形式でタスクや会議の予定を確認できる

至れり尽くせりなプラグインです。ありがたい。

こういう連載をしていなければ結局Tasksでまたやろうとしてまた挫折していたかもしれないなぁと思う昨今です。まさに探索と活用のトレードオフの話。探索を多めにできたのは「記事のために最適解を見つけなきゃ」というストレスと「記事のネタになる」というメリットのおかげです。

次回予告

タスク管理の話が無事片付いたので、次回は日記的運用についてつらつら書かせていただこうと思います。そしたらもう完結ですかね?

乞うご期待。

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