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【映画感想文】ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトロー達の誇り メチャクチャ面白い。

4/10に見てきました。


あらすじ:さまざまな種族やモンスターが生息する世界、フォーゴトン・レルム。盗賊のエドガンと相棒の戦士ホルガは、ある目的のために旅に出る。これまでにもさまざまな修羅場をくぐり抜けてきた彼らだったが、今回の冒険は一筋縄ではいきそうにない。そこで、魔法使いサイモンとドルイドのドリック、聖騎士のゼンクを仲間に加え、パーティを組む。ダンジョンに立ちはだかる困難や手ごわい敵の数々、そして高難度のクエストを乗り越えていくうちに、彼らは全世界を脅かす巨大な悪の陰謀に対峙することになる。

https://eiga.com/movie/97559/ より


ここからは感想になります。サイコロ転がして判定するまでもなくネタバレがありますので、各位よろしくお願いします。


これを書いている段階でRPGを知っていればおよそ誰にでもオススメできるナンバーワンの映画、TRPGのリプレイ動画とか見てたならなにがなんでも見に行って欲しい映画でした。


エドガン、詩人っぽい持ち物なのにff14みたいに戦闘中に歌で鼓舞するぜ!とかしているシーンは一切なかった。シンフォギアでもないのに戦いながら歌うというのも変な話だし、映画中でも作戦担当って言ってたし、実際かなり冴えた作戦がエドガンからポンポン出てきてたので伊達じゃなかった。出来心からレッドウィザードの物をスッた仕返しに妻が死んだ話も、冒頭の金印か何かにカメラが寄っていたので釈明シーンで嘘をついたんだなとわかりやすかった。娘ちゃん(偽)に謝るシーンの「蘇らせたかったのはママじゃなくて俺の妻だった」はかなり印象深かった。

戦士ホルガ、洋画でよく見る気がする「別れた元交際相手がイイ感じに次の相手とやれててヘコむ」を女性でやってて新鮮だった。今まで見てた作品で女性にそういう立場に立たせると次の相手か元交際相手のどちらかがろくでなしで元交際相手が痛い目を見て溜飲を下げる、みたいな印象が何でか付いていた。これを女性でやるのはかなり嫌味のない多様性って感じで良かった。あとエドガンを何だかんだで見捨てないし食べ物を粗末にする事にある程度の覚悟をしているシーンがあったので好感が持てた。

魔法使いのサイモン、作中の伸び幅がなんかもうすごい。本作はこいつの強化イベントだった説を提唱してもいい位。ショボい魔法使いだった冒頭、ファンブル引いたであろう動きで石橋を落とした所以降もう無限に加点されていく。ここ・そこの杖の活用が随所でひたすらクレバー、そして魔法破りの兜と同調してからは大魔法使いサイモンと呼んで問題なさそうな活躍を見せていた。魔法破りの兜からも指摘があったけれどショボかったのはサイモンのメンタルに問題があったからで、そこを補填してやればもう強靱!無敵!最強!って感じで最高だった。

ドルイドのドリック、CG(自然)の申し子。オウル・ベアーとか鷹とか蝿とかネズミとかミミズとか、そういうものに次々変身していく所はファンタジー世界の存在である事をそれはもうたっぷり味わえるキャラクターだった。あと見た目が好み。それはもう好み。ff14の自キャラの種族が女性アウラなのでいいんだ!?という気持ちといやいいのか原典だし……という気持ちが高速で反復横跳びしていた。いいんだ……

そしてゼンク・エンダー。セクシーパラディン。上の紹介文だとパーティに加入しますみたいな書き方されてるけどどっちかっつーとお助けキャラの味わいがかなり強い。NPC。男性キャラでセクシーさを感じるキャラクターは少ないんだけどなんかゼンクエンダーはセクシーだった。ドスケベではなくセクシー。



そしてやっと好きなシーンの話をします。ポータルガ……ここ・そこの杖のシーンはこの世界でファンブルするとどうなるかのわかりやすい例だったなあと思いました。まあゼンクエンダーの石畳の話をちゃんと聞いてそうな人はいなかったので、誰かしらやらかす流れも用意されててうまいなあと思いました。

魔法破りの兜を最初に被って曾祖父さん(偽)と対面するシーンの映像表現は目を見張るものがあった。映画館のでっかいスクリーンで見るべき所を上げるならここを含めないのはもったいない。

船でネヴァーウィンターを一度は脱出するシーン、あれTRPGならここで終わることも出来ますがなんか忘れてませんか?ってGMから話を振られたシーンだと思う、TRPGやったことないけど伝わってきた。私にもこれからファイナルチャプターになるな、とめちゃくちゃわかりやすかったと思う。そこからのここ・そこの杖を活用したやたらめったらクレバーな避難誘導&ゼンクとの誓いの達成、沢城みゆきの「オイオイオイ!!!💢💢💢」のキレとか見せ場が急に圧縮還元されてやって来る。オウルベアーになったドリックが「もうちょっと腹いせとかあるし叩きつけるか……」みたいなノリでゴンゴン叩き付けてた所は笑った。船でおさらばして最後にゼンクエンダーから「Good evening.」されるのはエドガン達の方だったルートもあったよたぶん……


総じてメチャクチャ面白い映画でした。唯一良くない点を挙げるならシン仮面ライダーやら名探偵コナンやらに押されて上映回数が少ない事。面白いんだ本当に。

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