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【映画感想】シン・仮面ライダーを見てきた

シン仮面ライダーも見てきた。1言で言うなら「変な映画」だった。


という訳で以下感想になります。ライダーネタバレが多分に含まれますのでよろしくお願いします。


勝機を掴んだので仮面ライダーのテーマが流れてライダーキックシーケンスに移行!必ず殺すと書いて必殺!かめーんライダー!かめーんライダー!ライダー!ライダー!!ってアクションシーンと他人とのコミュニケーションがめちゃくちゃしんどいけどそれはそれとして伝える必要があると思うから震えながらでも話す本郷猛の温度差が振り返ると凄かった。サウナじゃないんだぞ。欲しがっていた人を守れる力だぞ?って渡されたものがとんでもない身体能力から繰り出す数トンのパンチ・キックでショッカー戦闘員の頭がばんばん潰れたトマトみたいになってくのはまあコミュ障とかそういうの抜きに恐怖する。するけど娘を頼まれたしそうしたいのでやる、ができる本郷猛は強い奴なんだなあ。



そして一文字隼人。「お見せしよう」「いいねえ」「これで心スッキリだ」「好きになることにした」と口を開けば名言というかキャッチーというか、そういう言葉が飛び出る男。ミームとして扱いやすく、口数の少ない本郷猛と違って本人も軽い雰囲気なので映画全体で見たときに取っ付きやすい奴だった。真面目な1号と飄々とした2号の組み合わせはお互いのポイントがよく見えるので良いのだなあ、と再確認できた。


ストーリーはシンエヴァンゲリオン味を緑川イチローから感じた。全人類を1つの意識体にするハビタット計画はもうそれ人類補完計画と何が違うのかってレベルだし最後に立ちふさがる者に膝をつかせるのが暴力でなく対話な所とかもかなりエヴァンゲリオンだった。

クモオーグ戦、奇妙な間とか変なカメラワークとかあったけどたぶん初代オマージュなんだろうな……と思うと初代仮面ライダーを見てないので新鮮な気持ちで楽しめた。クモオーグ本体もなんかキャッチーというか変に印象に残る奴だった。「しまりました!空中では、私の方が圧倒的に、不利ィィィィィイ!」じゃあないんですよ。避けながら褒めてくれたりゲームのチュートリアルの敵か?映画全体で見ればチュートリアルも良い所なのでチュートリアルの敵でいいのか……

サソリオーグは何だったんだあれ。いや「仮面ライダーでなくてもオーグは倒せるっちゃ倒せる」「でも人的損失がデカいからライダーの力を頼りたい」の説明なのはわかったけど。シン仮面ライダーの変な所要素の半分以上がここに集まっていた。嬌声を上げながら銃でバカスカ撃たれる長澤まさみを遠隔視聴する斎藤工、何だったんだアイツ……感まで含めてサソリオーグ戦なのかもしれない。

ハチオーグ戦は超高速戦闘とか「これで出力は互角」とか好きに決まってんじゃ〜ん!と心の中の中学生が大はしゃぎしていたのでクモオーグ戦の次に好きです。

仮面ライダーのお決まり要素としてある主人公と敵対者が同じシステムを使う(大事なのはどう使うかの心、みたいな……)、という点を量産型ショッカーライダーで済ませるのでなく第0号戦まで用意してやる部分は丁寧だったと思う。あといちいち緑川イチローが弥勒菩薩の座り方をする辺り、ハビタット計画で人類を救う自覚があったんだなあとなった。それはそれとしてハビタット計画で自分やSHOCKER含めた人類が滅亡することもちゃんと把握していて随分と正気のままというか狂わずに来たんだなとちょっと感心した。


エヴァンゲリオンの監督の作った仮面ライダーだったなあと思いました。変な要素が所々あったけど。


これ書いてる間に水星の魔女2期2話を見たんですがクワイエット・ゼロってもしかしなくてもハビタット計画……

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