【映画感想】ウィッシュ バランス感覚に秀でていた、けども

映画を見たのは1か月も前(2023/12/18)になりますが自分の感想として書いておかないとどこかのレビューで見た誰かの感想と自分の感想が混ざってなんだかよくわからなくなりそうなので書いておきます。あとアクアマン見る前に書いておかないと心置きなく楽しめないからね。

前説終わり。ネタバレがたっぷりなので各位覚悟して読んでください。
あらすじ:願いが叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャの願いは、100歳になる祖父の願いが叶うこと。だが、すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。みんなの願いを取り戻したいという、ひたむきな思いに応えたのは、“願い星”のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。「願いが、私を強くする」──願い星に選ばれた少女アーシャが、王国に巻き起こす奇跡とは…?
(公式サイトより https://www.disney.co.jp/movie/wish

パッと行って面白かったなあで映画館を出られたのでいい映画だったなあと思う部分がかなりある一方で、バランスをハチャメチャに意識していた所とそうでもない所があったなあと感じました。

面白かったなあの部分は100周年記念に恥じない過去ディズニー作品のオマージュ。構図もキャラクターもセリフも。特に追ってない自分でも明確に「お前アレだな!?」ってなったのはマグニフィコ王が国をガッツリ悪パワーで支配した後の「鏡よ鏡~」と最後のシーンで空を飛ぶのが夢の住人にピーターを紹介する所。ピーター、パンフライパン、あるいはパン職人のピーター……かァ!?ってエンディング中ずっと考えていた。見終わった後twitterでアーシャが井戸で星と何やら話をする所は白雪姫の井戸と似ているだったか同じだったかと言われていてそういえばそんなシーンありましたねえってなった。
スターちゃんが画風の違う存在としてずっといたので「あーこいつは外から来た存在なんだなあ」というのを終始感じられたのも面白ポイントだった。
あとはマグニフィコ王がよかったねって部分がこの映画の面白かったなあの残りを占めている。故郷と親をなくした男が大魔法使いになって誰も飢えずに楽しく暮らせる理想の国をブッ建てる(国はさらなる発展もしそう)、これをどうやら怪しい術に頼らず一代で成し遂げた上に国民からも愛されるエンターテイナー性もある。最強。人のいないところで国民にもっと感謝しろや!と歌う所もかわいいね。というかそこで人間性見せないと逆に怖いね。

バランス調整の跡を感じた所はお城のゆかいな仲間たち全般。パーソナリティの全てに「多様性の観点から減点されたくない」の意志を感じた。ただ、「減点されたくないキャラクター」であって「面白いキャラクター群」ではなかったのでこのように名前も覚えていない。googleで検索しても登場人物のグラフィックがないからどれが誰だかわからない。覚えているのは焼いたクッキーを踏み砕くシーンとか。どうかと思ったけど。
あとはマグニフィコ王(ヴィラン)・ゆかいな仲間→騎士にジョブチェンジしたアイツ(ヴィランの手先→改心)・サビーノ爺(善人)で男性陣の善悪のバランスを感じた。

フェアリーゴッドマザーとかよくわからんから触れなかったけどディズニー作品のキーマン(キーフェアリー?)の始発点をここに描いてよかったのか?というのは有識者に聞いてみたいしマグニフィコ王がロサスをブッ建てるまでの「ロサス建国物語」とかの方が興味があるけどアーシャが悪しき王を杖に封印してめでたししたのでこの話はこれでおしまいです。

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