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2023.09.07【ノーカット】ジャニーズ性加害問題当事者の会 記者会見 平本淳也代表らが出席(2023年9月7日)| TBS NEWS DIG

出席者は代表平本淳也さん、副代表石丸志門さん、志賀泰伸さん、イズミさん、ハヤシさん、大島幸広さん、中村一也さん、長渡康二さん、協力参加で服部吉次さん、弁護士の杉山和也さん


■当事者の会等からのコメント

ハヤシさん:先ほど会見の場で藤島ジュリー前社長から謝罪の言葉をいただき、大変有難く思っております。質疑応答では納得いかないことが多々ありました。16歳のときに暴露本を書いたときは、被害に遭っていない未遂だったと書きました。BBCの取材でも、当時書いた本が知れると周りの人に迷惑がかかると思い、初の告発として出演した。言えること言えないことをその都度考えている。新社長の東山氏についてはすべてを話していない、話せない状況があるのだと思うが、これではなんの解決にはならないかと思います。この先このような被害が起こらないように、なぜ事務所の中で隠蔽されてきたのかなぜ、未だに噂でしか聞いたことがなかったという言葉が出てくるのか不思議でたまりません。その事情はあると思うが、公に出してもらい早めの解決、日本のエンターテインメント業界の出発という気持ちで先頭に立ってやっていただたい。

長渡康二さん:救済と対話をしてもらえるということで、対話をしてからすべてが始まると感じる。それこそ私達は命を削りながらこの場に立っている。それに見合う会見ではなかったと思う。すべては対話をしてからだと思う。


大島幸広さん:ジャニーズ事務所側に認めていただき謝罪をしてほしいと言ってきたが、しっかり認めてもらって心から謝罪をしていただいたと思います。これで心の傷がなくなることはないが、100のうち10は少しは楽になったと思う。東山さんがおっしゃっていた通り、被害者との対話とありましたのでしっかり対話していきたい。

中村一也さん:ジャニーズ事務所が事実認定、被害者への救済・補償を認めてくれたことは夢のような感じに思えた。しかし、日本のトップ企業として、この場においても当時の話を隠蔽されている東山氏についてはすごく残念に思いました。真摯に向き合って命を懸けて信頼を取り戻す努力をしていきたいと立派な提言されていたが、それは当時一緒に活動してきた当事者の会の先輩が知っていること。そんな方が新社長で残念に思いました。

志賀泰伸さん:ジュリー氏の動画が流れてから約3か月半、一定の評価はできる。藤島ジュリー氏が会見の場に出てきて、被害者に対する謝罪をしたことは評価できるが、白波瀬傑氏は退任したから出てこないことだったり、新体制についてが重きを置いていたところだったり、納得できないところがあった。論点がずれているなと感じた。具体性もないので、これから色んなものを追求していければいいなと思った。

イズミさん:会見を見て思うことはあるが、認めてもらえて良かったと感じる。新社長の東山氏について思うこと、被害を受けた朝、東山さんに「おはようございます」と挨拶をしたときに、ニヤッとしたことがあるんです。本当に知らなかったのかなと思うことはある。まだ会えていないので、対話のときに考えたいと思います。


服部吉次さん:大変綿密に作戦を練って、その通りに進行できたのかと思う。肝心な点において破綻していると思う。白波瀬傑氏が出てきていない。なぜ彼は出てきていないのか、彼は芝居ができないから。実に東山もジュリーも井ノ原も演技プラン通りにできた、でも白波瀬には無理だから。なぜ、白波瀬を隠したのか、僕が言っていることに腹が立ったのなら、出てこい、出せ。そして、とにかくこの場所で犯罪を追及して暴いていくことが必要。


石丸志門さん:巨大企業のリスク管理の観点から申し上げると、非常に稚拙で準備不足の会見だったと思います。弊会が申し上げてきた、事実認定と謝罪と救済の3点セットについては認められた。細かい部分は多々あるが、本日はまずは救済の道が開けたその点において喜ばしく思っている。

平本淳也さん:評価に値する、認めて謝る、救済する。再発防止特別チームの調査報告書の提言を真っすぐ受け入れ、今後に取り入れようとしている。まだ始まっていません、これからですと何度も東山さんから聞きました。ジャニーズ事務所の会見において、最大評価できるのはジュリー氏が登壇されたこと。ネットニュース等で流れている情報を見ていたらどうなのかなと思っていました。4つの席に誰が座るのか、予想の範囲だったと思う。ほとんど下を見ず、自身の言葉として救済までのメッセージはストレートに伝わってきた。それを受けて、その次その次とどのように進んでいくのか、まだ手放しで喜べる状態ではないが、自身のことではありますので、被害者当会のメッセージ、要請を汲んでいただきたいと思っています。白波瀬氏は引責辞任、ジャニーズ事務所の古株であり創成期近くからずっと携わってきた、Mr.ジャニーズ、ジャニーズのことならなんでも知っている。現状、責任をとって辞めた、形としては分かるか、何の責任をとったのか不透明である。それに対しては多少なりとも不満は残る。ジャニーズ事務所の意向をはっきり聞かせてもらったので、そこについては満足している。


■質疑応答

Q.事実認定と謝罪については満足されているが、性加害があったことが噂でしか聞いたことがないような発言、具体的にどのような違和感を感じたのか?(毎日放送のイシダ記者)
A.石丸さん:事実認定の範疇に入るのかと存じるが、噂では聞いていた、暴露本が出ていたので知っていたといったニュアンスは、同世代で活動していた者としては、大きな違和感があります。
平本さん:恐らく憶測になるが、打ち合わせの過程の中で、そこは否定するべきという話があったのではないかと。自分も被害者です、自分も被害に遭っていましたとは言いづらい、と僕は思う。この件に関しては、弊会や被害者の気持ちを汲んで、東山さん井ノ原さん彼らが仮に知らなかった、ジュリーさんも知らなかった、知らなかったなら仕方ないという問題ではない。そこを攻め込んで咎めることは致しかねる。前が向きたいので、今は抑えます。

Q.被害者が救済への期待感、人権救済の申し立て等教えていただけることがあれば(朝日新聞のシマザキ記者)
A.平本さん:救済や補償について、これをなくしてはジャニーズ事務所の再生はないと言い切っておられる。率直に申せば期待感はある。被害者の声を汲んで取り入れて、救済案を出してほしい。或いは、相談しながら被害者と加害者がともに進む方法を取りませんか、取ってくださいと届けています。被害者の声を汲まずして、被害者救済にはならないと思っている。
日弁連の人権救済は9/11の午前中に申請申し立てをし、それに対するご報告で記者会見します。

Q.解体的出直し、期待を寄せられるか?(毎日新聞のヒロセ記者)
A.平本さん:解体的出直し以前に、解体や倒産を望んだことはない。方法手段、やれることはやる。ジャニーズ事務所にもやれることはやってほしい。逆に、救済補償に結びつかないことは一切しないでほしい。

Q.新社長の人選について、噂レベル以上に東山氏が認識していたか(名無しの記者)
A.平本さん:違和感があることは確か、東山さんとジュリーさんとは同級生なので、上でも下でもなく横におりました。非常に難しいです、言えなくはないが、この場では控えさせていただきます。個人おいて攻撃的な姿勢を取るつもりはない。メディアの皆さんには納得いかないな、気持ち悪いな、という気持ちがあるかと思う。当時東山さんとは1,2年合宿所等交流する機会があった。
志賀さん:東山氏については、少年隊のバックをしていたこともあった。今回の会見を見ている限りは、自身の保身のみに走っている意見しか届いておりません。代表取締役社長になられたが、白波瀬傑さんの件でも納得がいっていないし、具体策が見えなかった、形ばかりの新体制であった。そもそも、タレントであり、経営者ではない。経営者視点がどこまでどのスピードでなるか、経営者のスキルを身につけるのは相当な年月が必要。命を削る作業、勇気と正義と信念をもってクリーンな芸能界、日本を目指して、十数年の病気と闘いながら、世界から大分遅れている、社会が動き始めているのを実際に感じる。命を削りながら動いている。
東山氏については、タレントとして性被害に遭ったかどうかは、推測でしかありません。少なくとも、ジャニー氏の性加害をすべて黙殺してきた側の人間である。東山氏は被害者であるかもしれないし、加害者(黙殺側)でもある。

Q.被害者救済について(アエラドットのウエダ記者)
A.平本さん:当会が要請した救済案、被害者は例えば履歴書送ります、返事がきます、オーディションやレッスンの初日に性被害に遭う。これは所属となる?ならない?どちらでしょうか。それを精査する機関を作りませんかとジャニーズ事務所に要請している。すべての被害者に資格を与える、与えないと言うつもりはない。被害の申告をしてもらい、それが本当かどうか精査する機関は必要だと思っている。
石丸さん:事実認定について、超法規的という考え方がされるというジャニーズ事務所の発表でした。弊会のメンバーを加えないと、現役のタレントがそれをやることになってしまう。現役タレントではなく、弊会メンバーを活用してほしいと思う。

Q.刑事告発について(個人会員のカワキタ記者)
A.杉山弁護士:実際検討しているだけで詳細は控えさせてもらいます。

Q.同族経営の弊害について(時事通信のタカハシ記者)
A.志賀さん:持株につきましては、ジュリー氏が100%保有しているが、これは移行するべき。ジャニーズ事務所という名前も僕は変えるべきと考える。これだけの人類史上類を見ない性加害をしたジャニーの名前を残すことは、私はいけないと考えている。ジャニーズ事務所と取引のあるメディアの方々も忖度をしてきた。各局も第三者委員会を立ち上げて、長期間にわたり黙殺してきたのが、誰が、何が起こっていたのか、調査の責任と義務があると思う。ジャニーズ事務所とメディアの関係、特にテレビ局はジャニーズ事務所のタレントを使い、ジャニーズ事務所に利益を生んでいる。普通に考えたらあり得ないこと。せめて、自粛するや降板するなど然るべき対応をやっていただきたい。ジャニーズ事務所は解散すべきと考える。日本のメディアはバックのない弱気者を叩き、権力のある者を忖度し助ける、日本のメディアの異常性を感じる。世界のメディアからどんな目で見られているか、日本人として日本に誇りを持っていきたい。この件に関しては正義感のみで動いている。ジャニーズ事務所と取引のあるスポンサー企業も使い続ける、それこそが組織的共犯者になる。信念と正義を貫いてほしい。

Q.タレントを矢面に立たせることについて、政府や警察に対して(個人会員の柴田記者)
A.石丸さん:年商千億規模の会社で経営経験を積んでいないタレントを経営者にすることはあり得ない。本来、企業ガバナンスとしては「あなたはタレントなんだから」と守るべき存在である。逆説的に言うと、ジャニーズ事務所はガバナンスが機能していない。
弊会も私もジャニー喜多川による性加害の救済と考えている、エンターテインメント業界のすべてのセクハラパワハラ防止、高尚な目的を持っています。2度国対ヒアリングに参加したが、動かない状況。法体系にも問題がある。今のままでは第二のジャニー喜多川が生まれる可能性がある。国や国会で議論を重ねてほしい。
志賀さん:一企業で跳ねのけられているが、芸能界全体である話。子役を抱える芸能プロダクションや子どもの人権が守られているのかという問題。日本全体の問題として、国連からの指摘もある通り、政府には積極的に介入してほしい。いつまでたっても人権意識が低い国になってしまう。


Q.当事者の会に現時点での参加者やコンタクトの数、補償のためにジュリー氏が取締役に残留することについて(日経新聞のタナベ記者)
A.平本さん:当会メンバーは9名。
参加します、したいですという声は当然毎日何通も届きます。参加・不参加でなく、被害の報告はある。メールや電話、LINE等で連絡は取っている。対面して話すことも用意したいと思っている。メンバーになれとはならないとか強制することはない。ジャニー喜多川以外の性加害者からの性被害に遭った、主に女性からの声が届きます。だが、自分達のことが解決できない限り、申し訳ないが、そちらについては手が付けられていない。現状においてやっとこの場にいる。再発防止特別チームの調査報告書の事実認定から、メールがかなり届いている。いい結果を見せられるよう、努力を怠らないようにしたい。
ジュリー氏なりの責任の取り方としては、辞めてどこかに行くより遥かに良い。被害者救済担当取締役という認識をしている。何もせずさよなら、いわゆる白波瀬さんのように瞬時に消えてしまうのはどうだろうと…。形としては歓迎すべきものと思っている。

Q.同族経営から脱却できるか?(東京新聞のナガタケ記者)
A.平本さん:同族経営だから性加害があったわけではないです。メリーさんは勘違いした守り方をした。同族経営だからジャニー喜多川の困った性癖は生まれたわけではない。隠蔽された、加担されたということは言える。今この場で同族経営だから、タレントだからどうのこうの言わない。結果的に被害者が救われるのであれば、どちらでも構わない。


Q.ジャニーズファミリー、家族的な状況について(共同通信のマエヤマ記者)
A.平本さん:それをおっしゃるのであれば、僕達元ファミリーです。メリー氏、ジャニー氏から寵愛を受けた東山氏。元長男の近藤真彦さんも同じく寵愛を受けていた。長のジャニー氏から一方的な愛情の元につくられたものである。在籍当時はこれっぽっちも思っていません。東山氏も被害を受けていないと言う気持ちは分かる。むしろ在籍当時は否定してきた。被害を受けていないと今でも思っているのではとふと思った。
石丸さん:悪を生み出す温床とは必ずとも思わない。

Q.男性の性被害者に関するバイアス(TBSのムラセ記者)
A.石丸さん:性加害を受けた直後にシャワーを浴びておいでと言われた。その時点でDNA鑑定ができなくなる。そこで警察に言って証拠を出せ、出せないと立件できない。法律のことより、日本国民の意識だと思っている。グローバルスタンダードの観点から考えて、性被害はあってはいけないものだというコンセンサスが取れないといけない。そんなに難しいことでしょうか?と国民の皆様には言いたいです。


Q.誹謗中傷について、東山新社長に向けてのコメント(読売新聞のイケウチ記者)
A.石丸さん:誹謗中傷について、弊会では個人情報管理士の資格を持っておりますので、Web等で見つけた段階で私のほうから削除要請、それが削除されない場合、弊会の顧問弁護士から法的措置を取る手順となる。
平本さん:劇場型記者会見だった、新社長と退任される社長と子会社の社長でいい演技だった。他に成り手がいなかったんだろうとは思う。期待することは、認めて謝る、救済して補償する、これについて全うしてほしい。納得できないものは別の話をさせていただく。なるべくして平和的にことが進めば、私達や私達以外の被害者がこれ以上傷付くことがないようにしたい。ジャニーズ事務所はこれまでスルーしてきた質問を誠意をもって返答する、今日この場で始まったのかなと思う。ジャニーズ事務所は変わるんだ変わったんだと、そういった会見であった。流石、俳優さんおふたり(東山氏と井ノ原氏)今後に期待したい。

中村さん:勇気ある告発から自分も告発したいとなり、今がある。今日のようなジャニーズ事務所の会見を見て、行動すれば見れなかったものが見れると感じた。恥じることではないと思う。決して下を見て歩くよりは、前を向いて勇気ある行動をしてほしいと思います。

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