2023.06.12「ジャニーズ 性加害疑惑を考える」 <厳選!月イチジャーナル 2023.06.12放送>
MBSラジオ二本樹顕理さんインタビュー
性被害に遭う前、先輩から「合宿所に行ったら、お前ジャニーに喰われるぞ」と言われた。先輩は真剣な顔で忠告してくれたが、当時喰われるの意味が分からず。合宿所への宿泊を指示された日、同年代のJr.と食事、雑談、ゲーム後「you達そろそろ寝なよ」と消灯
【被害詳細】※注意してください
マッサージから始まり、ディープキスをされた。鼠蹊部に手を伸ばされてそのまま性器を弄ばれ、口腔性交されました。頭が真っ白になってしまい、身体は硬直し、頭は混乱している状態。行為が終わった後も会話はなし。
翌日に1万円を手渡される。そのときの気持ちはなんとも言えない喪失感、お金で自分の価値をはかられたような気もしたり、売春のような気持ち、酷く落ち込みました。 2,3日後、同期のJr.に打ち明けました。相手の子も被害を受けていたので、お互い共感し合った。すごい気持ち悪かったなど話していた。
【被害以後】
それ以後、被害に遭っている子が複数いることを知る。通過儀礼的なことで、当たり前のこととやりとりしていて、(自分の心の)ハードルが下がっていった。ジャニー氏が行為に及ぶのが習慣化していた。(二本樹氏の場合)月1ペースで被害に遭う。期間は1年程、在籍期間の後半は合宿所に行かなくなっていた。
性加害を拒んだ人の話を聞いたこともあったが、いなくなっていた(=Jr.の活動から姿を消していた……) 合宿所等には、ジャニー氏の運転で連れて行かれたので、自分がいる場所も分からず、性加害を抵抗して外に出たところで、深夜帯、脱出することは考えられなかった。
その反面、仕事面で優遇されていくことはあった。センターに近いポジションで踊れたり、マイクを持たせてもらえたり。在籍期間中は、自分がやりたかったことと罪悪感との板挟みで苦しんでいた。
【退所のきっかけ・以後】
テレビドラマのレギュラーで3ヶ月間山梨で撮影。その間は通常のJr.活動は少なくなり、他事務所の同年代と共演する。それがある意味で、頭を冷やす機会となった。性被害に遭っていない共演者を見て、自分が置かれている立場が異常だと気付いた。元の活動に戻りたくないと思うようになった。
行為を受けたことで、自分が汚れてしまったという感覚があった。 退所してからは酷い反動があり、躁鬱で自己肯定感が低かった、何をするにも自信が持てない、人間不信にもなった。
【1999年の文春記事について】
出てきた瞬間は期待したが、その後メディアが取り上げられないことで、途方もない絶望感があった。業界のタブーとして扱われている、声を上げてはいけない、上げても意味がないと思わされた。それはジャニー氏が絶対的な権力者で他の誰も口出しできないという背景もある。
【顔出し実名告発をした経緯について】
最初は匿名ということで取材を受けていたが、このままでは性加害の問題が永久に闇に葬られてしまうなと思い、実名告発した。それについて。周りの人には一切告げず、自分で覚悟を決めた。勿論、迷いはあったが…。
【ジャニーズ事務所のコメント:ジュリー氏の知らなかった発言について】
当時からジャニー氏の少年愛的行動(膝に乗せる、ボディタッチ、マッサージ等)は公の場で目にしていたので、周りのスタッフさんは知らないとは到底考えにくい。なので、知らなかったという発言はショックを覚えた。
【再発防止特別チームについて】
過去の体験について語りたがらない人は実際多いと思うんですけど、網羅的調査をしないと、被害の実態を把握するのが非常に難しい。プライバシーを極力保護した上で、できるだけ忠実に実態調査を行ってほしいと思う。
【ジャニーズ事務所のエンターテイメントについて】
裏で性加害が起こっていたらそれは虚構、表と裏がありすぎる世界だと思う。輝かしい部分を完全に一致させて、クリアリティーを持た運営にしてほしい。
【大手メディアの取り上げ方について】
大手メディアはジャニー喜多川氏が亡くなったから扱える側面はあると思います(これについては、ジャーナリストの中村氏も同意)
【最後に】
告発の声があることによって、この問題が明るみに出て、世間に認知されて、社会が変革していくのではないか 何故長年この問題が放置されてきたのか、メディアにも落ち度がなかったのか、そういった部分は追及してほしいと思う。過去の膿を生み出してほしい。
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