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2023.09.04【LIVE】ジャニーズ事務所へ“要請”「性加害問題当事者の会」が会見(2023年9月4日)


出席者は代表平本さん、副代表石丸さん、イズミさん、ハヤシさん、大島さん、中村さん、長渡さん、協力参加で服部吉次さん、弁護士の杉山和也さん

 


■要請書本文

ジャニーズ性加害問題当事者の会は本日、株式会社ジャニーズ事務所に対し、ジャニー喜多川氏の性加害問題に関して事実究明、対話救済のため以下の通り要請します。

①基本原則国連人権とビジネスに関する指導原則、日本政府ガイドライン、外部専門家による再発防止特別チームによる調査報告書に記載されている通り、企業は人権への負の影響を引き起こしたこと、または負の影響を助長したことが明らかであり、正当なプロセスを通じて、その是正の道を備えるか、それに協力することが求められます。

国連指導原則22、人権を侵害した企業はその被害者に対して誠実に対応し、被害回復のための措置を講じる責任を負っている。ジャニーズ事務所は直ちに本件の事実を究明し、関係者の責任を検討した上で、本件との被害者との対話を行い、被害回復のための適切な補償をする被害者救済措置制度を速やかに構築・運営する必要があります。

ただし、人権指導原則その他の国際批判、日本政府ガイドライン、さらに国連ビジネスと人権の作業部会、ミッション終了ステートメント2023.08.04付けを踏まえると、ジャニーズ事務所には事実究明及び対話救済の両面において本件において、最も重要であるステークホルダーである被害者へ直接かつ十分に対話・協議しながら、救済へのアクセスに便宜を図り、正当かつ透明な苦情処理、救済メカニズムを確保することが求められます。

さらに、我が国の公害・薬害事件における救済スキームにおいては、被害者が手続きを主体的に関与した例が存在します。以上からジャニーズ事務所には本件の事実究明・対話救済を進めるメカニズムにおいて、被害者との直接かつ十分な対話を組み込み、被害者に寄り添った正義にかなう対策を進めることが必要不可欠となります。

②事実究明・対話救済のメカニズムの具体的な内容、上記の基本原則の元、当事者の会は以下のものに事実究明・対話救済の設置運営を要請します。

1.事実究明・対話救済基金の設立と事実究明・対話救済委員会の設置
調査報告書で提言された被害者救済措置制度として、ジャニーズ事務所には速やかに事実究明・対話救済基金を設立し、事実究明・対話救済委員会を設置する。正式な名称は当事者の会と協議した上で決定するものとする。事実究明・対話救済委員会は事実究明・対話救済基金を原資として運営される。

2.事実究明・対話救済基金の具体的な内容、事実究明・対話救済基金にはジャニーズ事務所藤島ジュリー景子氏、白波瀬傑氏等の取締役個人、範囲については本件の責任を踏まえて精査されることとする。さらに、任意での協力を前提として、テレビ局等のメディア各社も資金を拠出する。
また、その他の一般企業、個人からの募金も受け付ける。事実究明・対話救済基金の原資を確保する活動は、ジャニーズ事務所が率先して継続的に行う。

3.事実究明・対話救済委員会の職務の具体的内容、事実究明・対話救済員会はジャニーズ事務所のガバナンス管理体制の一部として位置づけられるとして、ジャニーズ事務所が適正に運営することとします。事実究明・対話救済委員会は当事者の会が推薦する12名程度、専門家、以下同じジャニーズ事務所が推薦する12名程度専門家を含む。さらに中立的な専門家3名が委員となって構成される。当面10年を目安として活動するものとする。当該委員会の元に、事実究明部会と対話救済部会の2つの部会を設置する。各部会には上記委員のうちから15名程度の委員を配置する。内訳は当事者の会が推薦する6名程度、ジャニーズ事務所が推薦する6名程度、さらに中立的な専門家3名が両部会を兼務する。事実究明部会は本件の事実究明、ジャニーズ事務所及び役員、社員の責任の他、特に調査報告書29ページで認定されたジャニーズ事務所の社員による性加害の事実究明を含む。並びに関係者の責任の検討を任務とする。対話救済部会は申し出を行った被害者との直接かつ十分な対話協議を行いながら、各被害を把握確認し、金銭保証に限らず、精神的被害についてのカウンセリング等を含めた救済措置を実施することを任命する。

③結論、本要請はジャニーズ事務所が設置した再発防止特別チームの調査報告書に鑑み、性加害の認定及び謝罪は被害者に対して直接的かつ適正な方法で実施されることを前提としています。当事者の会はジャニーズ事務所による被害者の救済と補償が必須であることを確認し、上記基本原則で述べる通り、被害者との間で直接対話協議しつつ、その具体策として事実究明・対話救済基金と委員会の設立を速やかに行うことを強く要請します。


平本さん:ジャニーズ事務所が今後一方的に案を発表するのではなく、被害者等との対話の中から生まれてくるアイデアや希望を汲んでもらいたいと要請書を作成した。 

杉山弁護士:ビジネスと人権という観点が非常に注目されている。大きな3つの柱、人権は守るべき国家のルール、人権尊重する会社の責任、救済へのアクセスとなっている。単純に司法的な救済へのアクセス保障だけでなく、人権侵害した会社が多くのステークホルダーとの対話を築きながら、司法的救済に限らず救済されることが求められている。

被害に遭ったことを公表すること自体が憚られる案件であり、再発防止特別チームの調査報告書においても被害者の数は数千人に及ぶと書かれている。これから広くそのような方々に対しても救済する必要があると考えている。被害者とジャニーズ事務所がそれぞれに協議しながら、具体的に救済措置をシステムとして確立していくことを対話の中でしていくことが求められる。ジャニーズ事務所の方から一方的に、過去の裁判例であれば慰謝料は100万円や150万円が相場、一律100万円給付して終わりといったことや司法的救済の観点からすれば時効20年過ぎたら、といったことでは真の救済はできないと考えている。今回の提言策を考えた。

平本淳也さん:被害者は今目の前にいる被害者だけでなく、まだ見ぬ被害者怖くて震えている被害者は無数にいると思うとヒアリング時に伝えた。そういった方を救いたいです。僕らは声を上げられて、伝えることができるが、それさえできない許されない被害者は沢山いるし、当会には、かなり深刻な内容で送ってくれる被害者はいる。元ジャニーズの被害者から毎日メッセージが届きます。自分達が救われてもいないのに、おかしな話ではあるが、被害者を救うという観点から言うと、いつ告白しても救われる体制があるとそれを見せていければと思う。当会の要請では10年としているが、できる範囲はあると思うが恒久的に続くものであってほしい。少なくとも10年は必要とみている。ヒアリング時にも伝えた。救済措置委員会の設置も必要であると、再発防止特別チームの調査報告書では記載があり、高く評価しているし、嬉しかった点。それがジャニーズ事務所が一方的に行うものでなく、被害者の声を生かしていただきたい、被害者とともに被害者を救う、そういったスキームを立ててほしい。

 

■ジャニーズ性加害問題当事者の会の活動状況

刑事告訴について、ほぼ完璧な準備。詳細については控えさせていただきます。
海外での訴訟についても準備万端。具体的には控えさせていただきます。こちらは民事。
日弁連の人権救済申し立てを行う、当事者の会9名全員揃えて9/11の午前中に提出する。それに対する報告として記者会見を行う。

 

■服部吉次さんと協力的合流をしたこと

服部吉次さん:協力員という立場から参加、当事者のひとりである。ジャニー喜多川が恐らく一番最初に手を付けた少年ではなかろうかと思います。自慢しているわけではないのはご承知だと思うが、なぜ8歳のときに家族に向かって昨夜こういったことがあったよと、あれは嫌なんだと訴えなかったのか。家族に内密にと言われたとしても言うべきだった。自分の家の中に民主主義はなかった。姉に「こういうことがあったんだ、と汚らしいし嫌だよね」と言ったとき、「やめなさいよ、汚いよ、聞きたくない」と言われて沈黙してしまった。
姉が聞いてくれないのなら、親に伝えるべきだった。そうすれば、ジャニーズ事務所は一切ないかもしれない。
深く胸に手を置いて、私は誰かの権力に潰されていないだろうか、誰かを忖度していないだろうかと日本の政治や経済で起きている矛盾をおかしいなと感じたときに、では自分はどうなんだと考えてほしい。だからこそ、すべて告白してお喋りをしているわけですが。

ジャニーズ事務所が作った再発防止特別チームのヒアリングを受けたとき、ジャニーズ性加害「疑惑」と称されていましたが、今は「存在」していると飛鳥井先生がおっしゃった。すごく大きなショックを受けた。自分はずっと疑惑の中で生きてきた、自分自身の中でも重大なことだと実は考えていなかった。いかに言葉は個人の資格できちんと断定して発言する、そして相手の言い分を待つ、それが大事で民主主義の基本である。
想像している以上にある一定の勝利をおさめている。9/7のジャニーズ事務所の記者会見で何を話すか、どう答えるのか、潮目を合わせてひっくり返す希望を持てているのはすごく大きなこと。なので、思い切って発言して良かったなと思っている。

 

■当事者の会に加入した、長渡康二さんの紹介

1996年から2000年中頃までジャニーズ事務所に在籍していた。1996年の夏に被害を受けた、トラウマが今でも残っている。平本さんに声をかけてもらい参加した。一般人なのでお断りしていたが、仲良くしていた大島幸広が記者会見で話している姿を見て、性被害を受けていることを聞いていたので「頑張っているな」と思った。私も声を上げて新たに被害者が声を上げやすいきっかけになればいいなと思って参加した。

 

■ジャニーズ事務所に対して未来的希望

ハヤシさん:BBCの告発から半年が経ち、このような時がくるとは思っていなかった。本当に有難く思っている。今から始まったと思い、少しでもエンターテインメント業界が良くなるため、未成年にこのようなことが起きないように、会を通じて頑張っていきたいと思っている。

イズミさん:今芸能界を目指す、小学生、中学生、高校生など一生懸命やっていると思うのですが、僕達のように被害を受けることがないような世の中に皆様や僕達も頑張りますので、微力ながらお役に立てたらなと思います。ジャニーズ事務所には、誠心誠意心を伝えるので応えてもらえたらなと思う。

大島幸広さん:ジャニーズ事務所に対しては、まだ認めても謝ってもらってもいないので、まずはそこから。立憲民主党の国会ヒアリングに参加したが、政府の方の温度も冷めているので、僕達のような被害者が出ないように、加害者には加害を加えたらこうなるんだと重い法律などを政府の方々に主導してほしいと思って活動している。

中村一也さん:現状本当か嘘かという状況で、自分は真実を伝えたいために告発してきたので、再発防止特別チームにヒアリングは受けていないが事実認定してもらったことをまず嬉しく思っている。ジャニーズ事務所に対して思っていることは、9/7の会見を見てからコメントしたいと思います。

石丸志門さん:ジャニーズ事務所には我々の要望をくみ取っていただき、真摯に対応していただきたい。まだ声を上げられない多くの被害を受けた方たちのためにも、ジャニーズ事務所に誠心誠意こちらも心をつくして対話をしていきたいと思っています。争いごとを好んで起こそうと思っていません。話し合いに応じていただければ、過去の清算も未来への道づくりも可能であると考えている。ぜひ、ジャニーズ事務所には未来への道筋を正しくつけるためにも、真摯な対応をしていただけることを希望します。


■質疑応答

Q.①調査報告書だけでは不十分で第三者の目を入れて調査してほしいのか?②救済基金の中にテレビも入っていたが、その意図を教えてほしい、任意とは言え、どの程度の拠出を考えているのか(Arctimesの尾形記者)
A.平本さん:一方的にこちらが発言するのは避けたいが、建設的な話し合いをしたいと思う。
杉山先生:詳細について申し上げる段階ではない、マスメディアの沈黙については調査報告書に記載があり、ある一定度の責任を持ってほしいが、あくまで任意である
石丸さん:過去の事実究明については不十分と考えている。調査報告書の23名では実態把握とは言えない。長い時間をかけて、実数に限りなく近い数を炙り出すことがジャニーズ事務所の責務と考えている。

Q.事実究明という点で、物証もない中でどう証明していくのか?(朝日新聞社アエラドット ウエダ記者)
A.石丸さん:ジャニーズ事務所の再発防止特別チームの提言では、時効に関して一切考えない、証拠についても明確に求めないとされている。今回の要望書で委員会の人員について、弊会側からも参加するのは元ジャニーズJr.であったかどうか確認するためでもある、よって相当数の人間を要請している。

Q.刑事告訴の具体的な訴えの相手について(TBS オノ記者)
A.石丸さん:それはお答えできません

 Q.①10年を目安として活動するとあるが、性被害は何十年も経ってから告白できる人が多い、なぜ10年に設定されたのか
②活動報告の中で日弁連の人権救済をされる、会のメンバーへの誹謗中傷やバッシングがあるが、法的手段を取る予定はあるのか
(TBS報道1930 アカイワ記者)

A.石丸さん:①10年に具体的根拠はない、単純に5年、10年で片付くものではないと思う。10年やって解決しているかは分からない、むしろそうでない可能性が高い。あくまで暫定的に目安として10年

②誹謗中傷については現在法的手段をとる準備が整っている、ただなるべく会のメンバーにはそういったものが目に入らないように、遠ざかるように指導している。悪質なものについては、私の方から削除要請をします。それに応じていただけない場合は、杉山弁護士に依頼し情報開示請求をする流れとなる。適宜、削除要請をしている段階。

Q.本日の要請書についてジャニーズ事務所へ郵送されたのか(朝日新聞のシバザキ記者)
A.杉山弁護士:ジャニーズ事務所にも代理人がついているため、代理人を通じて送付済み

Q.刑事告訴はジャニーズ事務所の対応に関わらず近々されるのか(共同通信のオカ記者)
A.石丸さん:どちらの可能性もあります

Q.ジャニーズ事務所が拠出するだけでなく、個人としての拠出の狙い (共同通信のオカ記者)
A.杉山弁護士:再発防止特別チームの調査報告書の中に当時の取締役全員については、会社法上の責任を負う、この観点から

Q.テレビを含めるメディアに基金の拠出を求めるのであれば、ジャニーズ事務所と同様に第三者委員会等で調査してほしい、その結果を持って加担に対する分担金をするのでは分かる。メディアの黙殺があったからというのでは弱いのでは(東京新聞 Arctimes 望月記者)

A.杉山弁護士:メディアの責任はこちらとしても考えてはいるが、問題提起の第一弾として、法的責任ではないから弱気ということではない。具体的にまた情報発信させていただければと思う。

石丸さん:ジャニーズ事務所に向けての要望なので、メディアに向けては薄かったと思います。その点においては申し訳なかったなと。刑事告訴については中身がセンシティブなものなので、ご理解ください。

Q.ジャニーズ事務所へ対しての要請なので入っていないのかと思いますが、ビジネスと人権を守る、人権は国が守るものである、国に対してはどのようなことを求めるか(新聞赤旗 イタクラ記者)

A.石丸さん:立憲民主党の国対ヒアリングを計7回行っている、国への要望は伝えていきたい。例えば、エンターテインメント業界に対してのガイドラインがない、どの省庁が管轄するのか、その辺りは国会議員の先生とも意見交換したい。現状の法整備では不十分との意見は国会議員と一致している。

Q.刑事告訴は時効にかかっているものなのか?象徴的に時効になっているがやるのか、時効の範囲内なものなのか?(Arctimes 尾形記者)
A.石丸さん:それもお答えできません

Q.藤島ジュリー社長の退任を望まない理由(Arctimes 尾形記者)
A.石丸さん:藤島ジュリー社長には社長として謝罪してほしい、被害者感情である。オーナーであり、疑惑は知っていたと認定している、疑惑を知る範疇の中で代表取締役社長として、退任は意図的には求めない。

Q.海外の訴訟となれば懲罰的高額になるが、第三者的な視点からは融和的なのか敵対視なのか分からない、どちらでしょうか?(東京新聞 Arctimes 望月記者)
A.石丸さん:十分に説明を尽くしたつもりです。この会見で話したことは皆さんに理解してもらえることだと思っています。

Q.刑事告訴は当事者の会メンバーの皆さんなのか?(TBS コセ記者)
A.杉山弁護士:これまでオプションという言い方で分かりにくかったと思うが、内部者の告発になります。 

Q.ジャニーズ事務所のタレントの起用について(東京新聞 Arctimes 望月記者)
A.石丸さん:一般論となりますが、ジャニーズ事務所という会社名がそのままであるのはどうかと思う。だが、当事者の会として名前を変えてほしいと要望することはない。これはジャニーズ事務所が考えることである。24時間テレビをよくやりきったものだとある意味、そこまではやりたかったのかもしれないと一視聴者の感覚で感じる。その後再発防止特別チームの調査報告書があり、想定していたよりも厳しい内容だった。それを踏まえて、融和的にと言っているのは、甘いことを言おうとしているわけではなく、協力関係を持って共に救済を担っていこうという意味。ジャニーズ事務所が何も変えずにタレントを使い、社名も変えず、これほどの犯罪を犯した会社がそのままであることは考えられない。ある意味、融和的は性善説に則っている。ジャニーズ事務所をまだ支持していたい、まっとうなことを考えてくれる人が会社の中にあるだろうと。そういった希望を持っている。

Q.刑事告訴の内容について(フジテレビ ナカザワ記者)
A.杉山弁護士:打合せしていない点なので、お答えできません
平本さん:できることはすべてやらなければならない、そのための刑事告訴である。相手がそれに聞く耳を持つか分からない、その状況下にある、決定的なものはひとつもない。その前に言えることは言っておこうという姿勢。

「おじさんが男の子にいたずらする」、それをふーんと片付けられていた過去がある。誰に何を言っても伝わらないし、頭がおかしいと言われる。だから言いたくなくなるし、言わなくなる。僕達の中で良い追い風が吹いていると思うが、勘違いかもしれない。その怖さの中でいます。私達は吹けば飛んでしまうようなちっぽけな存在です。これまでもやれることをやってきた、だから刑事告訴の準備もしました。こちらの勝手な都合を押し付けるのもおかしい。ただ、9/7を黙って待つことはできなかった。溺れそうな人だと思ってください、藁をもつかむ思い。ジャニーズ事務所に対して、どれだけ恐怖を持っているか。顔を出して名前を出してここにいる、巨大な相手に対して言うと、きちんと向き合ってくれそうな気配があるならばチャンスである。被害者から歩み寄るのはおかしいと思っている、正直言って。ここで怖いのは大どんでん返しがあるのでは、そういったことがあるかもしれない。それ以上傷付きたくないとも思う。背景には20人ぐらいのシークレットメンバーがいます。まだ覚悟ができませんという彼らに対して、「一緒に戦おうぜ」と声をかけるがそれは言葉の綾で、決して戦うわけではない、兵隊が欲しいわけではない、仲間が欲しいです。相当な覚悟が必要で、もっと傷付きにいこうぜと言いたいわけではない。もしかしたら、平和的に解決できるかもしれない、救われるかもしれない、一緒に解決していけるかもしれない。ジャニーズ事務所は認めても謝ってもいない、ゼロ地点である。ここ1週間で参加したい希望がかなり増えました、何故かと言えば再発防止特別チームの調査報告書が事実認定し、それを多くのメディアが取り上げたことからです。驚く人からもきています。リスクがある中でよりリスクを負う必要はない。ただ待っている、何もしないという時間が怖い。できることは全部やる。

石井くに子さん(服部吉次さんの妻):望月さん、被害者なのよ。苦しいのよ、生きるのだって精一杯なんだから。戦えっていうのは無理なの。死にたいぐらいに苦しいんだって、だから何回も吐き気がしているし、胸が痛いし。この人達(当事者の会のメンバー)もっと大きいステージに立ちたかったのよ。でも潰されたのよ、あいつらに。だから強くいれないでしょ、でも生きていけないのよ傷付いているのよ。

望月記者:敵視するだけでなく、話し合いのテーブルを作りたいのが皆さんの本音なのかと思います。ただ、記者としては民事や刑事のことについて、もっと詰めた内容が知りたい。

石井さん:そんなことはどうでもいいのよ、まずは(ジャニーズ事務所に対して)謝ってほしいのよ。

Q.当事者の会を発足したことによって(Arctimes 尾形記者)
A.石丸さん:幸い今日この時点においては、やったことがすべて上手くいっている。ただ、今日発表したことがプラスになるかマイナスになるか、9/7にならないと分からない。その怖さはある。一生懸命、要請書を作り上げた。これが受け入れてもらうことを願うばかりです。

平本さん:再発防止特別チームの調査報告書には、自分の要望がたくさん盛り込まれていた。目の前の被害者達を救うべく、時効もなく、告白できる、これって法律を完全に飛ばしている。元検事総長がこれを公に伝えるというのはリスクでもある。ジャニーズ事務所はこれをすべて飲まないといけないと思う。自分達が平和的に暮らしたいから、終わらないのは地獄ですから、それだけは勘弁願いたい。なるべく対等にいさせてもらいたい。35年間スルーされてきた立場からすれば。

Q.質問内容は伏せます(朝日新聞社アエラドット ウエダ記者)
平本さん:おじさんに侵された、それ以上あると思います?おじさんとキスしたことあります?おじさんに舐められたことあります?傷付かないと思いますか?傷付きます、忘れると思います?忘れない
カメラの前で(性被害を)話している自分が恥ずかしい、本当は言いたくない。言えないからこういった問題になってしまっている。女性がレイプされました、深い傷を負いました、それを忘れることはできない。見せなくても見せても苦しい。それって辛いよね。その辛さって分からないこともある。聞いてくれることさえなかった。堂々としているように見えても傷は負っている。それは消えない。命を絶とうと思うようなことも理解できます。まだ見ぬ被害者達が希望を持って前を向けるのであれば、そのような環境づくりを手伝いたい。

 

■最後に

石丸さん:ここまでジャニーズ性加害問題当事者の会は、皆様の前でこうやって主張や報告できるのは、ジャニーズ事務所の会見前では最後となります。最後の主張で誤解を生んだ部分もあるが、ジャニーズ事務所に要請したいことを堂々と発表したつもりです。それを受けて9/7を待ちたいと思っております。

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