2023.08.10【元ジャニーズJr. カウアン・オカモトさん、緊急インタビュー】 僕の実名告発で山が動いた/「ユー。」でいま伝えたいこと
【はじめに】
・問題に向き合っていくと覚悟を決めたのは、記者会見前あたり
・(告発後の反響)カウアンって前向きだよね、いい意味で被害者っぽくない。逆に悪い意味で被害者っぽくないという意見もあった
・書籍の出版に至ったのは(動画とは異なり)読む人のペースで読めること、またディテールを伝えたいと思ったから
【生い立ちと考え方】
・ブラジルは家族愛が強い。ただし、貧困が目の前にあり過酷である。日本は命の危険はないが、ブラジルにはある(例えば、昼間に信号待ちに車を停めていたら、車中を狙う暴漢に襲われるなど)
・意外と真面目な女の子が好きで手紙を渡したけどもドブ溝に捨てられた。それが「モテたい」動機にも繋がった
・小4のとき漢字が読めなかった。その分、体育を頑張っても「あいつは外人だから」と揶揄された。自分のアイデンティティが2つの国にあることで、人よりも早くそういったことで差別や虐めは良くないと気付くキッカケにもなった
・ある種歩んできた人生における疎外感が実名告発に至ったのかもしれない
・幼稚園の頃の記憶、幼稚園児ながら皆空気を読んで遊んでいる。「僕とは違う」と感じた。人が人に着いていく感じが理解できなかった。皆が控えめに見えた
・親同士でも日本人同士は中身のない会話、建前を感じる。最初は空気を読むのもいいと思うが、結局自分の幸せや何がしたいことか分からなくなる
【BBCから自身の記者会見へ】
・外国人特派員記者会見について「やります」と即答
・ガーシーさんとのライブ配信後、BBCの報道があり、それがネットで広がった
・文春で話すと決めたら、全部話してしまおうと思った
・記者会見について、そこまで取り上げられないんじゃないかと思っていた(報道陣が来ないのでは?)
・記者会見について、記者の数が多いことに「結構来てるんだ」と思ったが、ジャニーズ事務所在籍時は5万人の前で歌って踊っていたから慄くことはなかった
・ただ、伝える内容が違うため、それに対しての緊張感はあった
・ある種、奇跡的なタイミングでBBCの報道はやってきた
・(35年前、平本さんの時代は記者も集まらなかったが)今のSNS時代に著名人、YouTuberが沢山拡散してくれた
・オールドメディアに載らなきゃいけないという意識はない
・高校生の頃、YouTube、K-POP 、Twitterが流行り出した(憧れているジャスティンビーバーはTwitter王子と言われている)
・ただしジャニーズ事務所はSNSをやらなかったので、周り(ジャニーズ事務所外)がどんどん売れていくという不安を感じた
・記者会見後に自分のように告発する人がいればいいなと思っていて、実際にそうなった
・まずBBCは衝撃的だった、他人の性被害について詳しく聞くことはなかった
・BBCの放送を見て、自分の感覚は間違っていなかったんだなと確信できた、告発すること自体が悪いことなんじゃないかと考えていたから
・他者の被害を聞くのはキツいからあまり耳に入れないようにしている
・自分は自分で思うことを言おうと思った、本当のことを言うのは悪いことじゃないよと言いたい
【自身の記者会見以後】
・(当事者の会に入らないことについて)自分自身は個人戦だと思っている
・ジャニーズ事務所が潰れるかもしれないとなると、在籍時の仲間の迷惑にもなるかもとまた迷った…
・性被害に遭った人の中でも色んな考えがあるのは理解している。被害に遭った人がそれぞれ気持ちを消化できる方向になればと思う
・ジュリー社長の謝罪は大きかった(本人が死去しているため)
・他の被害者と話し合うことではないと自分は思っているが、話し合うことで癒されることがあるなら良いと思う
・ジュリー社長と対面したとき、一番伝わってきたのは「ショック」そうだった。自分がある意味、そこまで任されていたわけではないから、内情を見れなかったと語っていた。それは本当なんじゃないかと思った
【ジャニーズ一族について】
・ジャニー喜多川の意見が通らないことはあり「メリーやだよ、なんか言ってるよメリーが」と言っているのを聞いたことがある
・ジャニー喜多川とジュリー社長の仲だけでなく、ジャニー喜多川とメリー氏の仲も良くないところはあった印象、メリー氏に逆らえないジャニー喜多川という構図
・ジュリー社長「ショックだけど、(カウアンさんが)嘘をついているとは思えないから、本当に申し訳ない。でも……」
・ジャニーズ事務所が潰れてほしくも、ジュリー社長に恨みがあるわけでない
・(在籍時)メリー氏を遠目に一度見たことがあったが、ジュリー社長は見たことがなかった。そのため、メリー氏にもジュリー社長にも、ジャニー喜多川に加担していたという印象はない
・ジャニー喜多川は単独行動である(ただし、運転手?等はいた)
・子どもだから、警察も動かせるのかも?と消されるんじゃないかと怖かった
【デヴィ夫人発言について】
・デヴィ夫人発言「まずジャニーさんの友達だ」と思った、お中元が届いたりしているのを見ていたから
・デヴィ夫人の名前はジャニー喜多川が口にしていた「デヴィは」「昔から親しいんだよ、あの子は凄いよ」とジャニー喜多川も認めていた
・ジャニー喜多川はハッキリ発言する人が好き
・デヴィ夫人のツイートを読んで、まずビックリした
・一番は自分の身内(ジャニー喜多川)を守りたいんだという印象、熱くなっているなと感じた
・ひとつひとつ丁寧に反論しようと思った
・デヴィ夫人も色々と乗り越えてきたのではないかと勝手に想像した。一方で僕は当時子どもであり、愛人ではない
・デヴィ夫人も「知っていた」可能性はあると思う、昔の感覚では権力者がそういったことをするのは当たり前みたいな
・(性加害を)知っている上でOKなの?デヴィ夫人?とは思う
・自分自身ですら、ジャニーズに感謝している思いがあるので、昔の人ならもっとなのではないか(究極の同調圧力)
・発言の冒頭「子どもへお弁当を配っていた」という箇所が心に刺さった。性加害をするためにお弁当を配っていたんじゃないか、優しいから問題なんじゃないのか?性加害と直結していると感じる
・本当にジャニー喜多川のことを考えているなら、もっと早く友人として心配すれば良かったのでは
・友人として寄り添ってあげて(ジャニー喜多川の小児性愛という病状に対して)病院に連れて行ってあげたらとか、彼の孤独か幼少期のトラウマか分からないが、理解してあげたら。そこに対して一番怒りがある
・愛がないなと思う、あなたの立場なら寄り添えたかもしれないし、助けられたかもしれない
【山下達郎氏の発言について】
・山下達郎氏発言は楽曲やコンテンツには罪がないとの主張に対して、自身のTwitterで山下達郎楽曲をカバーしてアップした(ある種意趣返し)
【今後について】
・再発防止特別チームの2名(1名欠席)のヒアリング済み、事実確認とどうしたいかなど事務所に提案する、提案を世に出る前に伝えると言われている。なので一旦待つ
・どう救済するのかは僕や他の被害者に求めることを求めるのはナンセンスであり、どう動いてくれるのか見ている
・ジャニーズ事務所が潰れるのは嫌だし、もし潰れたとしても自分のせいではないし、背負いたくはない(とは言え思ってしまいがち)
・読んだ人が勇気をもらえるものになればいいなと思って本を作った
・被害者だから可哀想とは思われたくない
・どう影響を与えるのか、表に立つ以上それを無駄にしたくない
・「うわー日本最悪だ、ジャニーズ事務所最悪だ」だけで終わってほしくない
・嫌なことがあってもやっぱり糧に変えるしかない、それを活かして勇気を与えたい
・「愛に生きる」覚悟、楽曲『The First』は弱みや今までのもがきを見せている
・弱みを見せたけど「助けてよ」じゃない
・自分の弱みすら認められていなかった、自分を愛してあげられていなかった。でも、自分を曝け出して生まれ変わった
【政府に対して】
・政府に求めたい事、国会ヒアリングでも話したが、法律だけだと変わらないという意見もあった。
・薬物について学校で学習した「薬物ダメゼッタイ」の印象がしつこいぐらいだった
・薬物と同じように、性被害についても予防することが大事ではと提示した ・国レベルで性加害を許さないと抑止力になる
・カウアンさんも橋田さんも法改正と性教育をセットですることに意味があると主張した、聞いている政治家達は「そうですね」と納得
・未来の子ども達のためになればと思う
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?