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思い通りになったら、それはそれで怖いよね

今朝、コーヒーを淹れながら、
ふと思い出した息子の小学校時代の同級生の女の子とそのお母さん

同じクラスだったから数回、うちに遊びに来てくれたことがある。
彼女のお宅に行かせてもらったこともある。

女の子のご家庭は
健康志向、上昇志向の高いストイックなお宅に見受けられた。
彼女自身もスポーツも勉強もでき
リーダーシップにも富んだよくできたお子さん。
お母さんは「砂糖は悪魔」説を信仰してはったので
学校でお菓子を食べる時間のスナックがが
いつも生のきゅうりとかもやしの生野菜やったらしい(息子談)。

だからやと思うんだけど、うちに来た時にお菓子を出したら、
「今しか食べれない!」と思ったのかキャラメルを
いくつも頬張って、喉を詰めかけてしまったの。
そして、「このことをママに言わないで」ってさめざめと泣くんです。

お母さんには悪いけど、
「絶対、言わへんから安心してお菓子、好きなだけ食べていき。
スナックタイムで生野菜オンリー私があなたでも絶対、いややわ。
でも、お母さんはあなたの健康のことを思ってしてはることで決して
意地悪でしてはるんやないよ。
それに大きくなるにつれて、そんなにお菓子食べたくなったりせーへんようになるから、もうちょっとの辛抱や」と話しました。

その後、高校生になった時に風の噂で彼女は摂食障害になり、
ココロの調子を崩していると聞きました。
元々、太陽みたいに明るくて、なんでもよくできる優等生やったのに。
ショックやったけど、ココロのどこかで「やっぱりな」とも思いました。

自分のコドモやとしても別の人格と個性を持つ生命体ですので、
親の思い通りになるわけがない。思い通りになったらなったで怖いと思う。
しっかりコントロールできてイメージ通りにお子が育ってるつもりでも
コドモの中で消化できてないもの、ストレスが溜まり続けてしまったんだと想像します。

もちろん、このお母さんだって
コドモのシアワセを第一に考えてしてきたことなんやと思うけど、
自分の考えや価値観やライフスタイルを押し付けたらあかんのやね。
あまりにも厳格でバランスが悪かったんやと思う。
「好きにできる」の余白がなかったんかな。
でもさ、親ってついついコントロールしてしまいがちやないですか。
私だって気をつけてるけど、やってしまうことあるある。

でもね、先日、あるSNSでこの親子さんが
ウィンタースポーツしてはる写真が流れてきたの。
今は20歳の彼女、昔のいい笑顔に戻ってた。
お母さんも憑き物が落ちたような優しい笑顔。
よかったよかった。
いろいろあったんやろけど再生できたんやなぁとうれしくなりました。
それにしても、ホンマに子育て&自分育ては一生もんのプロジェクトですね。

蕾の期間はどんなお花を咲かせてくれるんやろーと楽しみに
あまり近視眼的にならずに
蕾の持つ自然に育つチカラを信頼していきたいものです。

バンクーバーのあるカナダの西海岸のブリティッシュコロンビア州の留学のコーディネートをお仕事にしています。
2022年9月からの高校留学、カレッジ留学
2022年夏からの有給インターンシップ留学のカウンセリングを実施しています。ご希望の方はお手数ですが、下記サイトのお問い合わせからお知らせくださいね。


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