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あのカルトワインを任せられた女性

私たちが輸入しているワインの中で最も熱狂的なファンを持ち、最も手に入れにくいワイン。それがカユース、オーカテゴリー、ホースパワー、ノーガールズです。すべてシャンパーニュ出身のクリストフ・バロンが率いるバイオニックワインズが造っています。(すいません!とりあえずリンクはついていますが在庫はないです。一般的に出回る事はアメリカでも日本でもほとんどないですねー。入荷はしているんですけど。)

このニュース、年末から早くまとめないと・・と思いつつ昨日ついに2月になってしまった(笑)ので急いで書きました!!

2021年12月10日、バイオニック・ワインズの創設者でありヴィニュロンであるクリストフ・バロンは、エリザベス・ブルシエをアシスタント・ヴィニュロンからワラワラ・ヴァレーの全ブランドのヴィニュロンに昇進させたことを発表しました。ブルシエは今後、カユースヴィンヤーズ、ホースパワー・ヴィンヤーズ、オーカテゴリーヴィンヤーズ、ノーガールズなどの世界で最も人気があり、高い評価を受けているワインの醸造を主に担当することになります。
*ヴィニョロン&ヴィニュロンヌとはブドウを育てワインとして醸造しそのワインを販売するまで全てを行う人の事です。

エリザベス・ブルシエ

"エリザベスは素晴らしい才能の持ち主で、2017年ヴィンテージからはバイオニック・ワインズの全ワイン造りを担当しています。"とバロンは顧客に向けたEメールで言っています。"今回、彼女の功績を称え、エリザベスをバイオニック・ワインズの正式なヴィニョロンとして発表することになりました。"

バロンは引き続きバイオニック・ワインズに関わりますが、今後はシャンパーニュ・クリストフ・バロンに多くの時間を費やす事になります。シャンパーニュ・クリストフ・バロンは2014年ヴィンテージから始めたピノ・ムニエ専用のプロジェクトで、フランスのマルヌ・ヴァレーにある彼の家族の畑のブドウを使用しています。(このシャンパーニュも弊社が特別輸入しております。)

クリストフ・バロンは1997年にワラワラ・ヴァレーのロックス・ディストリクトAVAにブドウを植樹したパイオニアの一人です。それ以来、彼は継続的に畑を広げ、バイオダイナミック農法に特化しそれぞれの畑のテロワールを表現するワイン造ることで、この地のブドウ栽培とその品質の高さを証明し続けています。

ブルシエはワシントン州カークランド出身。2001年に18歳でワラワラ・ヴァレーに移り、ワラワラ・コミュニティカレッジの醸造学・ブドウ栽培研究所で学び、同校の第一期生として卒業しました。 その後、カリフォルニア工科大学サンルイオビスポ校でブドウ栽培の学士号を取得しています。

カリフォルニアのボニー・ドゥーン・ヴィンヤードのテイスティングルームで働いた後はアルゼンチンのメンドーサにあるフィンカ・コッホで過ごし、ワラワラに戻ってきました。そして2008年、カユースでラボで働き始めました。2010年にはバロンは彼女をアシスタント・ヴィニュロンヌに昇格させています。

同時にバロンと共同で造っていたNo Girls(2008年ファーストヴィンテージ)のヴィニュロンヌとしての責任も負うようになりました。このノー・ガールズという名前は、20世紀半ばに閉店したワラワラの売春宿の壁に描かれた看板に由来しており、この地の女性たちの地位向上の変化を示しています。この10年間ノー・ガールズのワインは常にトップスコアを獲得してきたています。(数も少なく争奪戦です!!)2012年、ブルシエは自身のブランド「ラ・ラタ」を立ち上げ、プリオラートにインスパイアされたグルナッシュ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーをブレンドしたワインを造っています。もちろんワインもすぐにカルト的な人気を獲得しました。

ブルシエがワイナリーに参加してから13年、彼女がワイナリーにもたらしたのは、その鋭い味覚と、バロンに匹敵する「なるべく手を加えないワイン栽培と醸造」への揺るぎないこだわりです。私が寄稿編集者を務めるWine Enthusiast誌で95点以上の評価を受けたワインが85本以上あるなど、1997年のカユース設立以来、クリストフ・バロンの功績は比類ないほどですが、ブルシエがワイナリーで重要な役割を担うにつれ、ワインはより一層洗練され続けています。

今後、ブルシエはバイオニック・ワインズのワラワラ・ヴァレーの全ポートフォリオの重要な責任を持つことになります。これには、バロンとブルシエが「石」と呼ぶRocks Districtの畑のワインや、オー・カテゴリー・シラー に使用されているワラワラ・ヴァレー・リヴァーの北の分岐点にある畑のワインが含まれます。

「クリストフは、毎ヴィンテージで私の感性と味覚を信頼してくれています。ワラワラ・ヴァレーの石は世界のどこにもないもので、私の目標は常にそれをワインに反映させることです」とブルシエは語ります。

彼女の就任はワラワラ・ヴァレーにとって大きな変化であると同時に、ワシントン州のワイン業界全体にとっても転機となりそうです。(コロンビア・ヴァレーでは、ワインメーカーやブドウ栽培者としての女性の割合はまだ少ないものの、現在では最も著名で影響力のある2つのポジションを女性が占めています。昨年、ワシントン州最大のワイナリーであり、最も有名なブランドであるシャトー サン ミシェルのワインメーカーにはケイティ・ネルソンが任命されました。そして今、エリザベス・ブルシエは、ワシントン・オレゴンで最も高く評価されているエステートの1つを監督することになったのです。

ブルシエはこう言います。「女性たちはこの地位を得るまで長い道のりを歩んできました。が、まだまだ私たちは懸命に働く必要がありますーワイン造りの世界ではそこに身を置き、静かに自信を持って黙々と努力する事のみがトップになれる道なのです。私のヴィジョンは決してこの品質を低下させないことです。ワイン業界に従事する女性にとって、特にワラワラ・ヴァレーはエキサイティングな時期なのです。


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