ギャザの始め方〈ルール編2〉
ルール編第二回です。
(第一回は上記)
ぎゃざは、中堅プレイヤーの「これは知ってるしょ?」という部分を初心者が知らないことが多いと思います(前回のマナ持ち越しとか、ダメージ計算とか)。
ぎゃざプレイヤーを増やすためにも、上手に教えられるようになりたいなー。
【理解が必要なルール】
《1、能力》
カードが持つ能力は、「常在型能力」「誘発型能力」「起動型能力」の3つに大分されます。今回は「誘発型能力」について。
1-1、誘発型能力は、誘発条件を満たすたびに「誘発」します(まだスタックには乗りません)。その後、次にプレイヤーが優先権を得たタイミングで、アクティブプレイヤーから自分がコントロールしていて誘発している誘発型能力を好きな順でスタックに乗せます。
ex.
秘密を掘り下げる者とアズカンタの探索をコントロールした状態でアップキープを迎えた際、「あなたのアップキープ開始時に」両者の能力が誘発します。どちらを先にスタックに載せるかは、自分で決められます。
アズカンタ→デルバーの順で解決するようにすると、「アズカンタでトップを見てから、インスタントかソーサリーならそのままにして、それ以外のカードなら墓地に落とす」ことで、次に解決するデルバーの変身確率をあげることができます。
※細かい話をすると、上記のような解決順にするためには「デルバー→アズカンタ」の順でスタックに乗せます。すると、「スタックの一番上にある呪文や能力から順に解決する」ため、「アズカンタ→デルバー」の順で解決されます(「解決したいのと逆の順番でスタックに乗せる)。
1-2、誘発した誘発型能力は必ずスタックに乗ります。「スタックに乗せないことを選ぶ」ことはできません。
ex.
繁栄の狐をコントロールしている状態でサイクリングを行った場合、+1/+1カウンターを乗せることは強制です。「サイクリングにより狐の能力が誘発」→「誘発した能力は必ずスタックにのる」ためです。
ex2.
あなたしかアーティファクトをコントロールしていない状態で鋳塊かじりを戦場に出した場合、アーティファクトを対象に破壊することは強制です。例1と同じく、誘発した能力は必ずスタックにのるためです。
ex3.
あなたしかクリーチャーをコントロールしていない状況で「宝石の手の焼却者」をサイクリングした場合、誘発して対象を取ることは強制ですが、「ダメージを与えることを選んでも良い(EN: you may 〜)」ため、「ダメージを与えない」ことを選ぶことは適正です。
※ただし、あなたがコントロールしているクリーチャーが「幻影の像」だけだった場合、「誘発型能力がスタックに乗って対象に取る」ことは強制のため、幻影の像の「対象になった時生贄に捧げる」が誘発します。
1-3、「場に出るに際し」や「〜した状態で場に出る」は誘発型能力ではないため、スタックに乗りません。
ex.
あなたが溢れかえる岸辺をコントロールした状態で、相手が魔術遠眼鏡を唱えた。魔術遠眼鏡が解決されて場に出る際に「溢れかえる岸辺」を宣言した場合、対応して溢れかえる岸辺を起動することはできない(場に出た時の誘発でカード名の指定及び禁止をしている訳ではなく、場に出た段階で効果を発揮している)。
※溢れかえる岸辺を起動したい場合は、魔術遠眼鏡が呪文として唱えられてスタック上にあるタイミングで起動する必要がある。スタック上にある呪文「魔術遠眼鏡」の解決が始まった場合、戦場に出てその際にカード名を選ぶ。「呪文の解決中にプレイヤーが優先権を得る(能力を起動したり呪文を唱える)ことはできない」ため、溢れかえる岸辺を起動することはできない。
ex2.
樹皮革のトロールは「+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る=誘発型能力ではない」ため、戦場に出た直後いずれかのプレイヤーが優先権を得た時点で、「+1/+1カウンターを取り除いて呪禁を得る」能力をいつでも起動できる状態になる。
対して、逆毛ハイドラの場合、「〜が場に出た時、エネルギーカウンター3つを得る=誘発型能力」。そのため、逆毛ハイドラを唱えた段階で他のカードの効果等でエネルギーカウンターを1つも持っていない場合、逆毛ハイドラが戦場に出ているがエネルギーカウンターを得ていない瞬間が存在する(逆毛ハイドラが戦場に出てから、誘発型能力がスタックにのっている間)。このタイミングではまだカウンターを得ていないため、除去の対象になった際「対応して呪禁を得る能力を起動」を起動することはできない(エネルギーカウンター未取得のため起動できない)。
以上です。誘発のif節もやろうかと思いましたが、行き詰まりくらいでしか使わない気がするので後回しで。
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