サイクリングの優位性

最近のデッキではダントツでお気に入りのサイクリングの、モダンでの強みや立ち位置について語ります。

1、ウィッシュボード

いきなり「サイクリング」とは関係ないですが、「願いのフェイ」によるウィッシュボードがこのデッキ一番の強みです。

2でも後述しますが、ドローの弱いモダンでは「特定の相手に対して劇的に刺さるサイドカードに、メインからアクセスできる」ということは非常に強い動きです。メインから無理なく、血染めの月・RIP等を運用できるため、トロンやジャンド、ドレッジに対応できるだけでなく、混沌としたメタのモダンにおける様々なアーキタイプにその場で対応できます。

2、安定した回りになる

モダンの考察記事でも書きましたが、モダンはサーチや1マナドローが少ないため、青いデッキでも回りを安定させるのが難しいです。

サイクリングデッキは、その名の通りサイクリングカードが非常に多く採用されており、現在のリストでは1マナ23枚、2マナ6枚、3マナ3枚の計32枚がサイクリング可能です。マナこそかかるものの序盤から終盤まで常に不要牌の入れ替えと有効牌探しができるため、メタが混沌としているモダンにおいて「相手によって完全に腐る」カードがほぼありません(サイクリングできなくて腐るのは重ね引きした創案と、対ノンクリの流刑2枚くらいです)。

また、ドローカードの少なさから、特にサイド後に「相手に刺さる対策カードを引けるか」が勝敗を大きく左右します。ウィッシュボードと合わせて、サイクリングで有効牌を探しに行く動きはモダンでかなり強いです。

3、ビートダウンになれる

ウィッシュボードというと、通常は遅めのコントロールが特定のカードをサーチするために使われます。

(デスタクや人間ビートのリクルーターは、妨害カードを持ってくるサーチ要員なので、「勝てるカードを持ってこれる」ウィッシュボードとは少し違うと思ってます)

このデッキも基本はコントロールよりの動きをしますが、序盤の展開が早ければビートに回ることができるのが強みです。対コントロールや対コンボでは、1-2ターン目に出る狐・救出者によるビートプランを取ることができます。しかも、通常のビートと遜色ない速さと妨害(検閲構えのエンド時サイクリングや、除去対応サイクリングでパンプアップやトークン生成)が両立できます。天頂の閃光まで引き込めたら(フェイ経由でも持ってこれます)4〜5ターンで勝ち切れるため、「相手に対応するだけでなく、対応を迫る動き=アグロ戦略」ができるのが非常に強いです。

4、ブン回り要素がある

具体的には「1〜2ターン目の狐・救出者からの高速ビート」、「4ターン目創案の火設置からフェイ」の2ルートです。前者は相手に関わらず暴力的に対応を迫ることができ、後者は相手によりますが戦況を一気にイーブンから優勢に持ってこれます。しかも、「どちらのルートにも依存しすぎていない」ため、序盤にクリーチャーが出せなければコントロール、創案が出せなければちょっと動きの遅いウィッシュボードとして、ある程度機能できます。

5、一撃必殺がある・勝てない盤面を返せる

ウィッシュボードにより、「負け確から一気に逆転」ができます。特にモダンでは、「何やられてるか分からないしまだ死んでないけど、たぶんもう勝てない」という場面が多々あります。ヘリオッドの無限ライフや、研磨基地のセルフライブラリーアウト、エターナルブルーの相手連続3ターン、罠の橋2枚設置される、とかです。

モダンはやりたいことをやるデッキが多い分、このような状況が特にメイン戦において散見され、サイド後も対策カードを引けなければ同じようなことになります。

その点、このデッキはフェイ経由で何でも持ってこれるのでメインでも割となんとかなります。また、「勝利条件カード(現在の副陽枠)」により、「投了待ち」を前提とした相手に対して、「通常の方法では勝ち得ない状況」から勝ちに行けます。

また、フェイを経由しなくても、終盤の天頂の閃光で一気に15点くらいライフを持って行けたり、創案状態でケンリスを出したら6マナで10点回復できたりと、一枚で全てを返せるほど強い動きがあります。


以上です。最近大会出れてないので、現在のデッキについて正直書くことがなくなってきました。忙しくて写真もあげられません。

シングル買いとかはたまにしてるので、海外在住リスペクトでシングル買い開封でもそのうちあげます。でも写真がめんどくさいんだよなー。

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