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PDDホールディングス(PDD) 2024年2Q 決算&カンファレンスコールまとめ


会社概要

会社名:
PDDホールディングス($PDD) 

業界:
Eコマースおよびオークションサービス

本社:
ダブリン、アイルランド

上場年:
2018年(NASDAQ)

概要:
PDDホールディングスは、中国を拠点とする多国籍コマースグループで、特に農産物を中心としたEコマースプラットフォーム「Pinduoduo」を運営しています。
2015年に設立され、2018年にPinduoduo Inc.から現在の社名に変更されました。
同社は農業に焦点を当てた技術プラットフォームであり、農業生産者と消費者を直接結びつけるビジネスモデルを採用しています。

事業内容:
Pinduoduoは、農産物、アパレル、靴、バッグ、母子用品、食品・飲料、電子機器、家具、家庭用品、化粧品、スポーツ用品、カーアクセサリーなど、多岐にわたる製品を提供するEコマースプラットフォームを運営しています。
また、Temuというオンラインマーケットプレイスも展開しています。
企業の目標は、ビジネスと人々をデジタル経済に取り込み、地元のコミュニティや小規模ビジネスが生産性向上や新たな機会を享受できるようにすることです。

類似企業:
アリババ(中国)、楽天(日本)

公式HP:
https://www.pddholdings.com

前回決算


決算

⭕️EPADS:実際$3.20 予想$2.79
❌売上高:実際$13.36B 予想$13.97B
前年同期比売上高成長率:86%
Memo:
営業活動から生じたネットキャッシュは60億2,610万ドル。
2024年6月30日現在の現金、現金同等物および短期投資は392億ドル。
オンライン・マーケティング・サービス等からの収入は67億5,860万ドルで、2023年同期から29%増加。
トランザクション・サービスの収入は65億9,730万ドルで、2023年同期比234%増。


カンファレンスコール

要約

1.冒頭のコメント

CEOのレイ・チェン氏は、2024年第2四半期の決算報告において、同社が高品質な発展戦略を維持し、プラットフォームエコシステムへの投資を継続していると述べた。
2024年上半期の業績は堅調であり、売上高は前年同期比で86%増加し、970億元に達した。
しかし、消費者の需要変化や競争の激化、新たな課題に直面していることも強調した。
また、収益性が短期的に低下する可能性があると警告している。


2.戦略と取り組み

同社は、eコマースプラットフォームの競争が激化していることに対応し、サプライチェーンの効率化と農業クラウドイニシアティブの推進に注力している。
また、高品質ブランドやメーカーとの提携を強化し、多様な消費者ニーズに応えるカスタマイズ製品の開発を行っている。
さらに、スマート農業コンテストや農業研究基金への投資も続けている。


3.市場の動向とマクロ経済要因

中国のオンライン小売市場は引き続き好調で、消費市場全体に新たな活力をもたらしている。
しかし、消費者のニーズが多様化し、体験型消費や合理的な消費が重視される傾向が強まっている。
また、グローバル事業においては、外部環境の急速な変化と競争の激化が続いている。


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