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書店員日記 「値段、消せますか?」

プレゼント用に本を購入されるお客さんはわりと多いです。
 
年齢層で言えば、圧倒的に年配のお客さん。
若い方はあまり、本を誰かにあげるということはしませんね。
おじいさん、おばあさんが、お孫さんや知り合いのお子さんに絵本や児童書をプレゼントするというパターンが一番多いような気がします。
 
最近はプレゼント用の袋を用意しておいて、それに入れるという書店も増えているようですが、当店は昔ながらの紙の包装を採用しています。
包装紙は、四種類。お子さん用の可愛らしい絵柄が2種類と、大人向けが2種類。
お客さんに選んで頂き、包みます。緩みも皺もなく、ぴしっとキレイに出来上がるとちょっと嬉しいような、誇らしいような気分になります。
 
プレゼントのときにお客さんがよく希望されるのが、
「値段、わからないようにしてもらえますか」
ということです。
書籍は常に定価販売なので、先方が調べようと思えば簡単にわかってしまうのですが、相手に気を遣わせないように値段を消す、というのはマナーなのかもしれませんね。
(ホントにあるのかなそのマナー? って思わなくもないですが)
書籍の場合、値札やプレイスカードのようなものは存在せず、値段はバーコードとともに商品そのものに印刷されています。
お店によってはマジックペンで消したり、修正テープを使ったり、いろいろ工夫をしているようですね。
当店では、白いテープを値段の上に貼り付けて隠しています。
 
まあ、それはさておき。
今日びっくりしたのは、図書カードを買ったお客さんが、

「これって金額書いてあるのよねえ…」
「あ、ええ、そうですね……」

金額書いてなかったら、使えないでしょ図書カード。笑
 
もちろん、さすがに「値段消して」とは言われませんでしたが、言われてたらどうしたのかなあ……。

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