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書店員日記 「音符の種類と意味が載っている本ありますか?」

こういう感じの問い合わせは、実はけっこう多いのです。
 
店主が受けた問い合わせでは、たとえば、
「平成元年が西暦何年かとか調べられる本ある?」
とか。
 
もちろん、音符の意味が載っている本もありますし、和暦と西暦の対応表が載っている本だってあります。
そりゃあるんですけどね。
 
でも、それって本にするほどの情報量ではないですよねえ。
和暦と西暦の対応表なんて1ページで終わっちゃうし。
そもそも、自分の生年の和暦と西暦は皆知っているのだから、その年をもとにして自分で紙に書いてみれば一覧表なんですぐ出来ちゃいますしね。
 
お客さんが、「何かわからないことがあったら本で調べる」という習慣をお持ちなのは、書店員としてはとても嬉しいです。

フェイクニュースも氾濫し、専門家でない人間でもそれっぽく情報を提供できてしまうインターネットに、何でもかんでも頼るのは決して良いことではないと思います。

でも、これに関してはネットでいいでしょう。
わざわざ音符の種類を知るために本をあたる必要はなく、「音符」「種類」で検索してほしいな、と。

書籍とインターネット。
アナログとデジタル。
どちらにも一長一短あります。
どっちを、ということではなく、ケースバイケースで使い分けていくことが大事ですよね。
ですから、店主はこういうお問い合わせのときは基本的には書籍をおすすめしたりしません。
できることなら、そのぶんで何か違う本を買ってくださいまし。

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