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書店員日記 「鬼滅の刃、どこにありますか?」

「鬼滅の刃」のアニメ柱稽古編が始まりましたね。

コミックのアニメ化は売上にかなり影響を及ぼしますが、「鬼滅の刃」のように社会現象にまでなったものはさすがに少ないです。
あの頃は大人も子供もみんな、鬼滅、鬼滅、鬼滅。でしたから。
店主も大好きでアニメも観ていましたし、いまだに時々コミックは読み返してしまいます。
「鬼滅の刃」について語りだすと長くなってしまいそうなので、やめておきます。笑
 
さて。
アニメの影響からか、昨日、ご年配の女性のお客さんから、
「『鬼滅の刃』はどこにあるの?」
というお問い合わせを受けました。
全巻、ちゃんと揃っていたのでほっとしながら、「こちらです」とご案内しました。
 
すると、そのお客さん、ちょっと離れたところにいたお孫さんを呼んで、
「見て、1巻から全部揃ってるのねー。よかったねー」
ここまではいいのですが、
「何巻がいいのかしらねー。どれがいい?」
 
一瞬、コミックの概念が壊れかけました。
お、お客さん。コミックってそういうもんじゃないですから。
店主がついツッコミを入れそうになる前に、お孫さんが「1巻から買わないとダメだよ。ぼく、テレビで観てるから話は知ってるけどさあ」と言ってくれました。
 
でも、後でよく考えると、たとえば「サザエさん」や「ドラえもん」、「ちびまる子ちゃん」のような国民的人気漫画(アニメ)は設定さえ知っていれば、どの巻から読んでも構わないわけで、おばあさんのような考え方も決して間違っているとも言えないですね。

とは言え、「鬼滅の刃」はやっぱり1巻から読まないとダメですよ。

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