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BRC-20トークンとは?

暗号資産業界では「BRC-20」という規格が話題になっています。今回は、そんなBRC-20について基礎から学び直してみましょう。

BRC-20とは?

BRC-20は、ビットコインのブロックチェーン上で交換可能な独自のトークンを作成するための規格です。イーサリアム(Ethereum)のERC-20に触発されたBRC-20は、Ordinalsプロトコルを使用して、ビットコインの最小単位であるサトシ(satoshi)に画像やデータを埋め込むことができます。

BRC-20は今年3月にDomo氏というエンジニアによって考案されました。ちなみにBRCは「Bitcoin Request for Comment」を略したものです。

BRC-20のプロトコル

BRC-20はOrdinalというプロトコルを利用しています。Ordinalは元々ビットコインによるNFTを実現するために生み出されたプロトコルです。OrangeXではOrdinalを利用したORDIの現物・先物取引ともに可能です。

同じ価値のビットコインは他の同じ価値のビットコインとの差異がなくNFTにはなり得ませんが、ビットコインのブロックチェーンに画像やテキストなどのデータを記録することでNFTを作り出すというのがこのプロトコルの特徴です。

もともとNFTを生み出すはずだったプロトコルをベースに、(NFTではない)様々なトークンを簡単に生み出せるようにしたのがBRC-20と言えるでしょう。具体的には、BRC-20トークンはビットコインのブロックチェーン上で作成され、取引されます。これにより、NFT(Non-Fungible Token)やミームコインなどの独自のトークンをビットコインのネットワークで扱うことができます。

BRC-20で作られたトークンはコントラクトを自動で履行する「スマートコントラクト」は使用していません。ビットコインのネットワークにJSONファイルを保存することでユーザー間の取引が可能になっています。JSONは暗号資産やブロックチェーンに関係なく広く使われている構造化データを保存するためのファイル形式で、スマートコントラクトほど複雑な条件を実行できません。

BRC-20トークンのメリット

BRC-20トークンのメリットは以下の点が挙げられます:

  1. ビットコインのセキュリティと分散性を享受: BRC-20トークンはビットコインのブロックチェーン上で作成され、取引されます。そのため、ビットコインのセキュリティと分散性を享受しながら、独自のトークンを発行できます。これは、他のブロックチェーンに比べて高いセキュリティを持つビットコインの特徴を活かした利点です。

  2. 新しいトークンの発行と管理: BRC-20トークンを使用することで、ビットコインのネットワーク上で新しい種類のトークンを発行・管理できます。これは、NFT(Non-Fungible Token)やミームコインなど、様々な用途に応じたトークンを作成する際に有用です。

  3. ビットコインの用途を拡張: BRC-20トークンはビットコインの用途を拡張する一環として注目されています。ビットコインは主にデジタルゴールドとしての役割を果たしており、BRC-20トークンを通じて、さまざまなアプリケーションやサービスをビットコインのネットワーク上で実現できます。

  4. DeFiやゲームなどの分野での利用: BRC-20トークンはDeFi(分散型金融)やゲームなどの分野での利用が期待されています。これにより、ビットコインのネットワークがさらに多様な用途に適用される可能性があります。

総じて、BRC-20トークンはビットコインのブロックチェーンを利用して新しい種類の仮想通貨を発行・管理できる規格であり、ビットコインの用途を拡張する一環として注目されています。

BRC-20トークンのデメリット

BRC-20トークンはビットコインのセキュリティや分散性を享受できる一方で、手数料が高額であったり、価値や流動性が低いといった懸念点もあります。

BRC-20トークンのデメリットは以下の点が挙げられます:

  1. 手数料の高さ: BRC-20トークンを作成する際の手数料が高額であることがあります。ビットコインのブロックチェーンはセキュリティを重視しており、トランザクションの承認には手数料が必要です。そのため、BRC-20トークンを発行する際にも手数料が発生します。これは、小規模なトークン発行者にとっては負担となることがあります。

  2. 価値と流動性の低さ: BRC-20トークンは、ビットコインのネットワーク上で取引されますが、その価値や流動性は低いことがあります。ビットコインは主にデジタルゴールドとしての役割を果たしており、BRC-20トークンはその中で一部の利用者にしか需要がないことがあります。そのため、BRC-20トークンの価格変動が激しく、市場での取引が限られていることがあります。

  3. セキュリティのリスク: BRC-20トークンはビットコインのブロックチェーン上で取引されるため、セキュリティのリスクが存在します。もしもビットコインのネットワークに問題が発生した場合、BRC-20トークンも影響を受ける可能性があります。また、BRC-20トークンのスマートコントラクトには脆弱性がある場合、攻撃者によってトークンが盗まれるリスクもあります。


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