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DeNAを退職しました

2月末を以てDeNAを退職しました。HRの1メンバーから見たDeNAを感謝とともにちょっと語っておきたいと思い、筆を執りました。語りすぎた。長いです。

ロジカルモンスターの会社に入社?

前職の退職時、リクルートの同僚’sからは、「ロジカルだぞ」「のんちゃんはロジカルっていうかどっちかっていうと・・・」という社風の心配や、当時髪を振り乱して働きまくっていた為、「次は結婚だね」「次の会社ではゆっくり無理せず・・」といった働き方やライフプラン的な心配をされていたことを思い出します。

確かにDeNAはロジカルだった。周囲の心配は正しい。私はその要素をあまり多くは持ち合わせていないので、馴染むのに随分時間がかかってしまった。

※ただし部署によってカラーが全然違うので、ロジカルの強度は異なると思います。(私の初期配属は当時一番ロジカルが強めの場所だった)

周囲に心配されながら、異動したり、上司はじめ諸先輩方に丁寧に面倒をみてもらって、結局丸2年生き残ることができました。

結論、DeNAは私にとっていい会社でした。
いい会社の定義については、何を良いとするか色々あると思うけれど、あくまで私にとって良いなと思ったものをつらつら述べていきます。

勉強家・読書家な人が多くて刺激を受けた

自分をアップデートし続けなければと思わせてくれた。勉強家が多いことに触発され、外部勉強会に参加するようになったり、キャリアコンサルタントの資格を取ったり、勉強を積極的にするようになったのも、DeNAのおかげ。

今じゃ勉強したいことが多すぎて、お金も時間も足りないぐらい!自分としては当たり前にやってしまっていたが、勉強会やイベントに行くからと早退したこともある。そうはいかない企業も多いだろうに、本当に有難い。

入社当初の上司が勤勉な方で、私は勉強で早退するなんて初めてみた!と驚いたものだった。否定的な意味ではなく、そこまでの熱意があるというのは凄く良いなと思ったし、マネージャーとしてより良くありたいと勉強している姿を見て尊敬したものでした。

※ちなみにHRではコーチングが流行っていて(正しくは導入されている、いやしようとしている?)、興味がある人も多いみたい。コーチングメンターとして活躍している人もいて、メタ認知や内省などと言ったワードが当たり前に聞こえてきます。

輪読会を開いていたり(HR単独もあるし、事業部の方でも一部やっているのを見たことがある)、読んだ書籍の書評をSlackに投稿してくれる人もいる。読み終わった本を一気に譲って頂いたこともある。机に本が積み上がっている人も多く、読書家が本当に多い。

素敵な(家族思いな)人が多い

家族・パートナー思いの方が多く、家族優先が当たり前の世界。男女役職問わずお子さんを送ってから出勤する方が多い。本部長もお子さんを送ってから出勤してきたりする。子供が熱出した・・・「チームで仕事は対応しておく!いってらっしゃい!」なんていうのも当たり前。

今日は結婚記念日なんだ、早めに帰らなきゃ!なんて男性社員サイドから聞こえてきたりもする。スパダリが多い。HRの特性なのかもしれないが。。羨ましすぎる。。

そういう家族(生活)を大事にしていて、仕事だけじゃないという点や、嫌な顔せずお互い様だよね、の精神で皆支えあっている点がすごく好きである。

行動規範 DeNA Quality

特徴的なのは、DeNA Qualityなる行動規範があり、それを社員がよく口にすること。(入社当初は正直ちょっと馴染みにくく思う部分もあった)

DeNA Quality https://dena.com/jp/company/policy/

中でも有名なのは“コトに向かう”というものがある。これが好きだと言っているDeNA社員ではない方を、よくお見かけする。実際、コトに向かうを実行できていると、「なんでこれ、やらねばいかんのだ」が発生しない。

これまでの企業では、何かに忖度した施策が発動してイライラさせられたこともあったのだが、コトに向かうとこれがない。すごーーーーーく働きやすかった。無駄なものは削っていく合理主義。最高です。カルチャーに合わせていけるようになったら、気が楽になった。(「これやる必要ある?理由は?」と真顔で聞かれるので、それは心する必要があるが)

私自身は、これまでの人生で顔色をみて空気を読んだり、根回ししたり、先読みして行動することが染み付いていたのですが、そういう政治的なものを全くやらなくて良かった。みんなトークストレート。言葉の裏を探る必要もない。また行動規範にあわせていくことで、自分の考え方の癖が修正でき、少しは上手く自分と付き合えるようになったのは大きな収穫だったと思う。

そういえば結局DeNAはロジカルモンスターなのか?

全体的にロジカルな人が多いのは間違いありません。ただ、最近雰囲気が変わってきていて、入社当初は「個のプロフェッショナル」を重要視してきた感があったのですが、「チーム」「協力」「組織」というキーワードを耳にする機会が増えてきました。

加えて個々人の「やりがい」「モチベーション」などのような個人の内面にも目を向ける傾向が出てきているように感じます。

入社前リクルートの同僚には「つめられるぞー」と散々脅されましたが、入ってみて気づきました。言い方が不器用なのです

なんでこれが起きたんだっけ?だったり、ファクトは?とか言われたことはありますが、これはリクルートでも言われたことはあります。DeNAは誠実で素直なんだけど、いかんせん不器用。オブラートに包まない言い方をするので、誤解されやすいのかもしれない。

結論、ロジカルだけど、言い方が不器用で誤解を受けやすいだけ。モンスターってほどではない。結構物事に熱量の高い人も多くて、中に入っちゃえば仲間と繋がりを大事にしている優しい人たちです。ということを伝えたい。

これまでとこれから

DeNAでは、スカウト担当として様々な部署の採用をお手伝いしてきました。色んな事業部があって飽きないだろうと思って入社した読みは当たっていて、ヘルスケアやらエンタメやら、色んな部署のスカウトメールを考えるのは、めちゃめちゃ楽しかった。

秋頃、「スカウトもいいけど、新しいことにもチャレンジしたいな」と思い、外の求人を色々み始めた。スカウトを受け取ることはもちろん、「転職考えてます」と発信した所キャリアコンサルタントの友人たちから紹介頂いたり、Twitterでスカウト頂いたりして、本当に有難かったです。

次は外資系IT企業で採用人事として働きます。スーツ・パンプス久々や・・・大丈夫かな。英語力壊滅的なので勉強しなければ。。(よく採用されたな)

30代後半では英語で仕事ができたらいいかも、と実はぼんやり思っていたのですが、チャンスのタイミングは自分の想定したタイミングでは訪れないものですね。(クランボルツ博士がよぎる私)

最後に。
退職する時に笑顔で終えられた。そして寂しいと思いながらオフィスを後にできて良かったです。

最大級の感謝を!ありがとうございました!!


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