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おれんじいろのメダカです

はじめまして。関東でめだか屋さんをしています。
おれんじいろのメダカと申します。

メダカ屋をはじめた経緯と、実際お店をやってみて、感じたことをざっくり書きます。

よくいるお客さんの例をもとに、わたしがどのようにメダカ屋販売をしているかも少し紹介します。

これからメダカ屋さんになりたい人、いまメダカ販売をしている人も参考になれば幸いです。

ヒメダカ、シマのメダカなどミックス

うちにいるメダカは、キラキラでかっこいい品種物や、見たこともないような珍しい体形のメダカなどではありません。

「おれんじいろのメダカ」という名前の通りオレンジ色のめだか、ヒメダカや白メダカ、シマが入っている元祖関東めだかなどです。

原種に近いものばかりで、状態を整えて大切に飼育しています。

うちにいるワイルドベタ

というのも、実は私はもともと熱帯魚のベタを普通に家で飼育していただけの、いわゆる「初心者」だったからです。

メダカライフスタート

いただいた水草(と卵)

ご縁があり、近所の方からめだかさんの卵をいただきました。

これもベタに入れる水草を分けてもらったときに、卵がついてきたというだけで本当に偶然のメダカとの出会いでした。

生まれたてのメダカの針子

その後、卵が孵化して、2か月もしないうちに15匹くらいのマッチョなヒメダカに成長しました。

マッチョなひめだか

というのも、稚魚時代に与えたエサがとても良いもので体がとにかく丈夫に、ワイルドベタくらいの太さに育ってくれました。

ちなみにこのエサはメルカリで購入しました。それからうちでは稚魚用のエサは同じ方から購入しています。

良いエサを食べる子めだか

自分で植物性のものと動物性のものをブレンドしているそうです。

やはり、稚魚のときにしっかり栄養を取って元気に成長してくれた個体はずっと強いです。

お客さんのところへ行っても、うちで孵化して例の稚魚エサで育ったメダカは、死んじゃったのよという話は聞きません。
環境変化にも強くなるのだなと思いました。

話がそれましたが、その孵化した15匹がとんでもない勢いで卵を産んで、あっという間にメダカが増えて増えて、水槽も足りないくらい大人数になりました。

なので、メダカ屋をはじめました。

初心者がメダカ屋をはじめる

お試しでお花の鉢をビオトープ化

その時7月。めだかシーズンでした。

実はうちは普通に賃貸アパートなので、よく見る大きな一戸建ての前で、簡易なメダカ無人販売などは夢のまた夢の話です。

ネットショップというのも、生き物を郵送するなんて、私には考えられませんでした。短い距離をいつもと違う袋やボトルの環境で、揺れながら移動するだけでもストレスなのに、とにかくかわいそうだからです。

できないことは人にたよる

まずは売り場所を探しました。そして、なんと運よく地元のお店の方がスペースを貸してくださることになりました。

だめもとで、いろんな街の人に「めだか屋をしたいんだけど、場所を少し貸してくれませんか」と直接声をかけました。

普段から、町の人へ挨拶をしたり、目があったら軽く会話をしたりしてきたおかげかもしれません。

とにかくありがたいことに、めだか屋をやれる場所を手に入れました。

自分の家や、実家の前などでできる人はそこでやるといいと思います。

私もそうでしたが、スペースを持っていない、水草を買えない(時期的に出回っていなかった)そんなときは、遠慮せずにまわりの人を頼るのもひとつの手だと思いました。

メダカ屋をする、となると全部ひとりでなんとかしなきゃいけない!と思いがちかもしれませんが、自分でできることと、ほかの人の手を借りた方がいいこと、これをしっかり見極めて効率的にやってみるといいです。

魚のお世話係とデザイン係

雨の日のめだか鉢

私はさかなのお世話はもともとしてきたので、基本的なことだったり、様子をよく観察して体調などにすぐ気づけますが、家族は最初は「魚は犬や猫と違って、水に入っているし、鳴かないから状態が分かりずらい」と言っていました。

そんな家族は、私ができない部分、お店のデザインをメインで担当してくれました。

正直自分ひとりだと、ここまで売り上げに繋げられなかったと思います。

「メダカ販売をしている」というポスター/看板、種類が分かるようにめだかの近くに貼る「品種札」、「めだかの飼い方説明書」、私が考えた「新商品」のチラシ/ポップ

これらの目を引く可愛いデザインが、本来のメダカの魅力を分かりやすくお客さんに伝えてくれたなという感じです。

飼育力を売り上げにつなげるには

ぶりんぶりんのオオサンショウモ

おそらくメダカ屋さんをしている人たちは、私と同じパターンで、さかなの飼育のプロだと思います。

ただ、上手に育てられる力だけでは、月数万止まりです。

お店があれば、そのスペースを100パーセント活かしたレイアウト、売っている個体や商品(エサやミジンコなど)のことをお客さんにアピールする力、売り込みの方法、、

これらが揃ってはじめて、大事に育てたメダカたちが本当に大事にしてくれる次の飼い主さんとマッチングできます。

対面販売が強い

めだかの卵をつけるやつ

SNSを使って宣伝してみたり、めだかイベントに出店してみたり、それもいいと思いますが、私もいろいろやってみて感じるのは、自分のお店でのお客さんとの対面販売。これが一番です。

とはいえ、本業の関係でずっとお店に立てない、無人販売でないといけない理由がある、などそれぞれの事情があると思います。

対面で売り上げを伸ばせる理由は、お客さんがなぜ気になってこのお店の前で足を止めてくれたのか、それを聞き出せるからです。

実際のお客さんとのやり取り

自作の沈むアナカリス

例えば「ずっと飼ってた金魚が死んじゃって、水槽はあるんだけどそのままなんだ」など。

これは、おさかなを大事にしてきた人の発言です。あとは、金魚がいなくなってしまってぽっかり空いた心を癒したい、でも新しいお魚を入れたら申し訳ないな、という気持ちが読み取れます。

ここでこの方がしてほしいことは、まずは優しく話を聞いてほしい。タイミングによっては背中を押してほしい。ということです。

このような背景が分からないと、おすすめする商品を選べません。

あと多いのは「メダカを飼おうと思って、ホームセンターに行ったんだけど、すぐ死んじゃったの」という方です。

自分のところのメダカは、どうホームセンターのと違うのか伝えるのと合わせて、飼育環境などを聞いて、死んでしまった原因を探ります。

飼い方相談を付加価値としてつけると、ホームセンターより、地元のメダカ屋を選んでくれます。

めだかはもう家にいるから、今日はちょっと見に来ただけよ。というお客さんも、どんな風に飼育しているか、なんの種類がいるかなど質問すると、水草やエサなどを買って帰ってくれます。

次回からは、具体的に売り上げにつながった行動や、ヒット商品について書きます。

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