黄泉がえり(読書レビュー)
こんばんは。オレンジです!
久しぶりに記事を更新します。本日は読書レビューです。本日レビューする本は「黄泉がえり」です。黄泉がえりは梶尾真治さんの小説で草彅剛さん主演で映画化もされている名作です。
小説は1999年に発売されていますのでかなり昔の作品にはなりますがとても気になっていたんので読んでみました。
まず小説を手に取った時に「ぶあつっ」と思いました。本当に分厚い小説です。その分内容も分厚いそんな小説です。
小説としてはタイトルの通り亡くなった人が生き返るという小説です。正直この設定ならかなりありそうなのですが、スポットライトが当たっている一人や一つの家族内の人だけでなく、この作品ではあらゆるところで人がよみがえります。黄泉がえりという現象が世間に認知されるくらいの現象になっているところの設定がまず本当に面白いなと感じました。
ただ、この作品は場面がころころと変わるので、正直なところ最初の方は読み進めるのは結構しんどいです。つながってきた後半からが本当の面白いところになっていました。
この作品では、よみがえった人はみな誰かから強くよみがえってほしいと願われえた人のみが生き返っており、それぞれがよみがえってからの人間関係や行動など黄泉がえりがもたらす多くのことが起こるのでそこも見どころの一つです。
結局最後には黄泉がえりの人々は消えてしまうのですが、大体の黄泉がえり系の作品はその人たちが消えた後に生きている人の記憶からよみがえった人と会ったことが消えていたり、覚えてはいるが黄泉がえりの人がよみがえった痕跡が消えていたりしますが、この作品はしっかりとその人たちが世間に認知され、消えていったことも知られるという何とも独特な展開でとても面白かったです。
詳細にはここでは書きませんので是非読んでみてください。
余談ですが、この原作の映画の主題歌「月のしずく」はとてもいい歌なのでぜひ聞いてみてください。
本日も読んでいただきありがとうございました。