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【活動レポート】「なんとかなる。」から「なんとかする!」へ 。オレンジキッズケアラボで初めての災害学習キャンプを開催!


災害学習キャンプのはじまり

 「日頃、防災対策の話し合いや備蓄の準備はしているけれど、災害時に本当に子どもたちと一緒に過ごすことができるのだろうか」
 「軽井沢キッズケアラボ等の支援を通じて、不慣れな環境で過ごすことに不安を抱いている家族が多いのも事実。とはいえ、災害時等の不慣れな環境でも、子どもたちと家族が自分たちで行動し、過ごせるようになることも必要なのではないか」
こういった想いがきっかけとなり、2023年6月17日(土)・18日(日)に、2組のご家族と「第1回 災害学習キャンプ*」を実施しました。
*この活動は公益財団法人ベネッセこども基金の助成を受けて実施しています。

準備したもの

 今回はオレンジキッズケアラボを避難場所と想定して実施されました。
非常用バッテリー、ランタンや懐中電灯、非常食と飲料水テント、カセットコンロと交換用ガスボンベ、ハンドミキサーなどの調理用具を団体側で準備しました。また、ご家族には上記以外に必要な備品や道具、子どもたちのケアに必要な物などを持参していただきました。

非常食は食べるのが楽しみになるくらい様々な種類を用意
電源の確保に必要なバッテリーもたくさん用意
実施中はブレーカーを落とし、水道の蛇口が使えないという想定に

実施したこと

 今回は2組のご家族と以下のことを体験してみました。
・電気と水道を使わずに過ごしてみる
・バッテリーの保持時間を確認する
・災害時のマニュアルを確認する
・避難時に必要な物品量を把握する
・非常食を食べてみる、加工してみる
どれも初めて体験してみることばかりです。

キャンプといえば、まずはテント!みんなで組み立て
電源が必要な医療機器をバッテリーに接続
ご家族とスタッフが話し合いながら必要な物品リストを記入していきます
記入項目の多さにびっくり!
「何食べる?これは?これは?」自分で非常食を選んで・・・
非常食で胃瘻食を作り、それを注入!いただきます!
初めての非常食にドキドキ・・・食べてくれるかな?

やってみたからこその気づきがいっぱい!

翌日、今回の体験を通してどんな気づきがあったか、それぞれのご家族から気づきを共有していただきました。
「実際にこうやって使ってみる機会があると実感できることがたくさんある。今自宅にあるバッテリーで吸引機と呼吸器の充電をしながら、約2日間ほど過ごせることが分かったこと、初めてのテント泊だったけど思っていたより眠ることができた、非常食を使って胃瘻食を作れたこと。そして、災害時に必要な物を整理し、購入が必要な物を知ることができた。今後、いざという時にしっかり備えたい。」

「今まで非常食については子どもの分は食べられそうな物を親とは別にストックしていたけれど、保存期間が短く、管理が大変だった。今回の体験で非常食を食べられることが分かった。親と同じ食事が食べられるって分かって、今後は保存期間の長い非常食を準備しておこうと考えが変わった。また、吸引やおむつ交換などいろんなケアをする中で水が使えない、こまめに手洗いができない状況にどうしようと思った。いろんなケアをするし、衛生面を考えるとグローブをストックに追加しようと思う。こういうちょっとした気づきもやってみないと分からないですね。」

災害時の対応をどうしたらいいだろう・・・
日頃から何を準備したらいいのだろう・・・
私たちもこれまで一緒に働くスタッフたちと打ち合わせをしながら今回の開催にいたりましたが、やはりやってみないと気づかなかったこともたくさんあり、今後もご家族と一緒にこういった災害体験を積み重ねていくことが必要だと改めて意識させられる機会となりました。
いざという時に子どもたちを守れるように、引き続き災害支援に関する取り組みを続けていきたいと思います。

さいごに

私たちが実践する活動の多くは、まだ制度に結びつかず、法人の収益になることはありません。こういった取り組みを継続していくためにも、オレンジキッズケアラボでは年間を通して寄付の募集をしております。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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