どんなに歩いても
何も変わらないと
諦めた日々

土砂降りの中で
虹を描けずに
立ち尽くした

ならば
いっそ
このまま

はぐれて
駆け出して
脱ぎ捨ててしまえばいい

神様が手を抜いた
シナリオのすみっこで
ありのままに
戻ろう
不器用でも構わない

傷付いた
足を休めて見える世界が
捨てたものじゃないと
思える日まで

長い時の中で
遠くからずっと
見守ってくれていた人

土砂降りの中で
初めて傘を
差し出してくれた人

なんで
いつも
気付くの？

私が
本当は
泣けずに笑ってたこと

神様が手を抜いた
シナリオのすみっこで
寄り添い
笑い合おう
明日を何度も描いて

この空が
染まるのを
ふたりで眺めよう
いつか隣並んで

どんなに前に進んでも
下ばかり見ていたら
見える景色は変わらないから
風に吹かれて
顔を上げてみるんだ

神様は手なんか
抜いていなかったみたいだ
こんなに素晴らしい人に
出会わせてくれた

はしゃぎ合い
笑い合おう
息が出来ぬほどに
愛を知っていくんだ
君を抱きしめるんだ