ドラゴマン①

名前:ドラゴマン・スヴァット
年齢:15歳

魔獣の大発生により故郷の村が壊滅。幼馴染のリリア・サフェードとともに生き延びた彼は、家族友人すべての仇である魔獣の駆逐を果たすべく魔獣災害孤児を集めた対魔獣連隊に志願した。

魔獣への復讐に燃えてはいるが心根は優しく、気は小さい。
両親がおらずそのことで虐められていた過去を持ち、虐められているとすぐに飛んでくるリリアにはこの頃から想いを寄せている。
後に和解し皆で冒険者になる夢を語り、鍛錬に励んでいた。しかしリリアとドラゴマン以外は魔獣の大発生により村ごと全滅。魔獣に歯が立たず目の前で家族や友人達を失ったショックで塞ぎ込んでしまっていたが、救助に来た兵士の言葉で対魔獣連隊への志願を決める。

当初はリリアの志願に反対していたが、彼女の想いを汲み王都へと旅立った。

好奇心旺盛で向こう見ずな彼女を諌める役割が多いが、実戦となるとリリアの方が数段強く立ち合いでは負け越し。
しかしリリアによると「本当はとっっっても強い」らしいが本人は揶揄われていると思っている。

しかし実際はジェネライトの変異により魔力が休眠しているだけで、幼い頃に魔獣からリリアを守るため半覚醒、兵士や平均的な冒険者が5人でやっと倒せるという魔獣を、一気に2体葬ったことがある。

しかしその後は覚醒することなく、気が小さいのもあっていじめられっ子に甘んじていた。
そのことを知っているのはリリアだけ。本当はその時、彼女も……?

魔力の休眠のせいかミントの儀で覚醒せず、リリアの覚醒と出立の時は背中を見送るしかできなかった。
帝国の研究室により捕らえられ魔獣へ変貌してしまうと、感情や魔力が暴走し西方ヴァラカイ砦を1体で壊滅状態にする。

街や家、家族を失い泣く子どもの声で我に返り、魔獣姿の痕跡を残したまま姿を消した。

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