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ジールはマリチュの話した内容を聞いた瞬間、背筋が凍るのを感じた。とはいえ完全に理解が及…
「オルゴリオ隊長が強化兵士?」 「わわわ、声がでかいって!超特大の機密事項らしいから!」 …
「アンドレイさん、助かったんですよね?」 思い詰めたような表情で、恐る恐る尋ねてくる彼…
大人の腰ほどの高さがある四足の魔獣が、天に向け猛々しい雄叫びをあげる。正規兵の壁に隔た…
街で一番大きな鐘が3回鳴った。近隣で魔獣が出たという警報だ。その音はここ王宮へも届くし…
先日の屋台街の一件以来、ドラゴマン達は頻繁に屋台街で昼食を摂るようになった。 すっか…
2人がオルゴリオ小隊に配属されてから2ヶ月が経過した。 故郷の村が全滅してから積み重ねてきた強くなるための努力が、まるですべて無意味だったと突きつけられているような苛烈な訓練の日々。 ひとりではきっと心が折れていたかもしれない。悔しげに口を歪めて追い縋るリリアを横目に、ドラゴマンは1人自省した。 こんなことでは守るなど到底できない。いつも自分は守られてばかりだ。 「ゴマちゃん、お昼どうする?」 「だからゴマちゃんはやめろって「じゃあドラちゃんとどっちがいいの?」
「次、リリア・サフェード、前へ」 黒髪をたなびかせて、隣からリリアが一歩前へ出る。その…