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ONE PIECE FILM REDはキャッチコピーが悪いわ

ネタバレ含みますのまだ観ていない方は、観てから、構わない人はそのままどうぞ。

ワンピースの3年ぶりの映画、ワンピースは正直適度に追ってる程度で滅茶苦茶ファンってわけじゃないけど、本誌では和ノ国編も終わり、最終章に突入し、それに合わせたかのような「赤髪が導く終焉」このキャッチコピー見たら、最終章に関係する話が展開させるって期待するでしょう。
本誌でも謎が多いシャンクス、赤髪海賊団が活躍するとなるなら、やはり期待度は相当なものでしょう、ただそういう期待を持つと正直がっかりする、そういう作品でした。まぁ今までのワンピースの映画、自分はZ、ゴールド、スタンピードを観てますが本編に関係性があるような内容ではないですね、本誌ではありえない組み合わせの共闘とかが良かったり、そういうのを楽しみつつ、明かさせてない過去が少しわかったり、本誌の内容が進まず、あくまでパラレルの作品として楽しむ、今作もその基準にのっとった形だとは思いました。


やはり批判が多い理由としては、思ってたのと違うというのもありますが、やはり劇中歌の多さでしょう。
公開1か月前からAdoから曲が出て、もしかしてこれ全部劇中で歌うのか?とは思ってました、自分は君の名は。みたいな劇中歌が多い作品があまり好まず、今回のフィルムレッドも似た感じになるのかなと思いました。予想は概ね当たってました。最初新時代をフルで歌い、ちょっと会話を挟んで歌、歌、歌、キャラ出して、少し会話したら、歌、う~~~ん流石に多い、戦闘シーンで歌うのは100歩譲っていいかなって、どうせ歌うなら戦闘中が入れやすいし、BGM代わりにいいでしょと、でも歌が大きすぎる、いやそりゃ歌メインだから歌が全面的に出るのはわかるよ、でも戦闘中もウタの歌ってるシーンやダンスが戦闘中に差し込まれてたり、これは4DXで観てたからかもしれないけど、見ずらいと思ってしまう。この戦闘シーン歌っておけばいいだろう感が序盤凄く感じられてしまう。歌自体は意外と作中に合ってたりウタの心情と歌詞は意外とマッチしてる、でもこれって事前に歌聞いて歌詞分かってないと、わかりずらい演出でもあるなと。


「新時代」はウタが望む大海賊時代を終わらせ新時代を願う歌、フィルムレッド観れば、この歌を最初にフルで歌う理由は分かります。ウタの思想そのものみたいな歌ですね。

その次「私は最強」これは1周目より2周目で聞いた方が納得できる歌かなと思います。何故海賊相手に歌であそこまでやれるのかわからないけど、何かしらの何かしらの能力で歌っていと強い、そういわんばかりの歌でした。

「逆光」自分はフィルムレッド観に行くまではこの曲が一番好きでした、それと同時にどこでこれ歌うんだと思いました。「新時代」や「私は最強」と比べるとあまりにも、怒りが主張されている曲、歌姫のイメージからはかけ離れてるけど、まさにイメージを破壊するのが目的な歌でした、ウタ自身が壊れ始め海賊、ルフィですら悪として、歌詞にもある通り「怒りよ今 悪党蹴り飛ばして そりゃあ愛への罰だ もう眠くはないな ないなないな もう寂しくないさ ないさ」ここの部分がすごくウタを表してると思える歌詞ですけど、1回聞いたり、映画で初めて聞いただけじゃあ、意味がない、正直この映画初見の印象は歌が多い!!って思ってしまうのも仕方がないと思います、ただ歌詞を読み解けば意味のある歌だってわかりますし、ただ歌ってればいいって感じよりは、歌で自分の気持ちを伝えるウタにとっては最高の魅せ方だと思います。
次の「世界のつづき」これに関しては自分もまーーた歌うんかよって思いました。これは嫌気がさす、今までは戦闘シーンに合わせて歌っていたので、まぁ戦闘BGMが歌になった程度なら物語にもそこまで支障がなく受け入れましたが、あの娘はよく独りで歌っていたの流れで歌わされても、、、そこに歌入れる必要ある?ここに関しては能力関係なく、ただ歌っていたという回想で歌っていたので、いらないなと感じました。幸いにも短いのが救いでした。

飛んで物語も終盤にきての「トットムジカ」これに関しては作中1番です。自分が澤野 弘之が好きというのもありますが、好きな理由は劇中流れるタイミングを見れば文句ないでしょう。先ほども述べていますが、歌うのに意味があれば、ストーリーに必要なら、多くても納得ができます、多すぎるから単に駄作というのは考えが足りてないと思います。不必要に音楽で盛り上げようとするのがダメなだけであって、物語に必要な歌ならいいんです。それでこのトットムジカはどちらかといえば必要です、いや、必須です。そのレベルですね、物語の冒頭でも名前だけでていたトットムジカ、正体は負の感情を増幅させ世界に混乱を巻き起こす譜面、なにより前半部分で歌われた歌と違いトットムジカは歌メインというよりも、音がメインまさに戦闘BGMよりなんですね、映像も戦闘描写を前面に出してきて、この曲と映像がなければ、自分も微妙だなと言っていたかもしれません、しかしこの1曲で評価は上がりました、今までの曲を前座のように吹き飛ばすようなインパクトと戦闘シーン、これ求めていたものがきたそう実感しました。そして澤野 弘之の曲は戦闘シーン合いすぎる、最初の魔王復活したイントロが流れた時点で、澤野キタ、勝確だと実感でました。それにしても魔王のデザイン劇団イヌカレーだと確信していたのに名前がなかったので違うのかなと。話を戻します
勿論それ以外の曲もいい曲です、だからって全部出す必要はないとも感じます、ただ制作は必要だと思い入れたんだし、その気持ちを汲み取れる程度には歌詞読んでみてればわかります。自分はこの映画は冒頭でも言った通り売り方が間違ってたんだと思います。シャンクスのことを隠してタイトルだけでもしかしたら赤髪が出るのかもしれないという匂わせをして、公開前はウタが出てきて音楽の島で問題が起こる。それでよかったかもしれません。シャンクスの娘が出るという情報だけでシャンクスが出るか出ないかを隠して観ればきっと今の評価は全然違ったと思います。人間思ってたものと違う、自分が想像してた展開がこないと期待して多分がっかりしますし、評価は下がりがちだと思います。


自分の総評としては、確かに劇中歌は多い、でもそれぞれに意味はあるし、そこまで邪魔してないからいいかなと、ストーリーが薄いという意見は特にないですね、ワンピースの映画にストーリーをそこまで求めてないから、今作に限っては期待してた面もありますが、いざ観たらまぁ今までもこんな感じだったしこんなもんかと納得はできました。


悪評を言ってる人たちはきちんと観たのかな?と思うところが結構ありますね、本編観てれば結構重要なワードや展開はちらほら見かけます、サイファーポール、SWORD、海軍、赤髪海賊団の辛みがあったり少なくとも情報は増えたと思っていますし、ルフィから新世界の言葉が聞けたのも意外でしたね、そもそもワンピースの映画を観てきたんですよね?今まで本編に大きく関わるような壮大なストーリーでしたか?あくまでパラレルIFよりの映画ですからやはり期待しすぎなのが問題だと思います。ギア5になったりウソップが見聞色の覇気使用できたり、ワンピース観てれば盛り上がれるシーンも結構あったと思います。1回観ただけでは存分に楽しめない、セリフの部分が歌になってると考えるとやはり歌詞を理解してない場合楽しめないと思います。まだ観ていない人Youtubeに劇中歌があるので聞いてから劇場に足を運んでください、歌詞がわかってみるとみないでは大きな違いが出ると思います。


最後に個人的に思ったことを、ウタはシャンクスに捨てられたと思い、周りの世界を観て海賊を恨むようになり、海賊がいない新時代を作るためウタウタの実を使用して、ウタの世界で幸せになろうという世界転覆計画、これねウタがもっと幸せになればいいんだって観客をぬいぐるみや飴とかに変えた時思いましたよ、人類補完計画じゃん、争いのない好きな人と生活できる完璧な世界を作る碇ゲンドウと同じ思想やんと、どこか似たり寄ったりする部分は作品の数が増えればあると思いますが、あの人形になるシーンがどうにもまごころを君にのATフィールドなくなってLCL化してるシーンに酷似して気になりましたね。それとね終盤にゴードンが真実を述べてシャンクスはウタに真実を告げないため、エレジアを襲ったことはウタが呼び出したトットムジカではなく赤髪海賊団ってことにしてるんですよ、ただこの真実を告げられた後に、ウタは1年前に自分が呼び出したトットムジカのせいでという真実に気づくシーンがあります、そうすると赤髪海賊団を恨む理由も薄くなりますし、なにより海賊を憎む理由が赤髪海賊団が一番根幹にあるなら海賊を消す思想に影響すると思うはずですし、ルフィに海賊なんかやめなよとあそこまでいう理由が薄くなると思うんですよ、あのシーンを入れた理由が自分には想像がつかない、なければないで話がまとまるのになんで余計なシーン入れたとしか思えない、何の意味があるんだ?ウタウタの実の脅威をしってもウタがあの計画を実施する理由、ウタが子度みたいに暴走する理由付けとしてはネムラズダケを食べた副作用的なことをサンジが言ってましたが、それにしても子供すぎる、ガキが羊の世話をすることが普通に正しく見えてしまう、それでいいのか?ウタの立ち位置が上手く掴めない最初は世界を救う歌姫、実はみんなで心中しようとする考えは理解できますが、心中することを悪と捉えらることをしていいのか?あくまで今の世界は幸せになれないからウタの世界で幸せになろうということであって、今の世界でも幸せになれるならそれを受け入れるべきなんですよ現実でもウタの歌があれば幸せになれる、そういう考えがなくなった狂人として描かれているのが気がかりでしたね。
そして最後ウタは死んだのか、自分は死んだと思いますね、死に際の曲を命と引き換えに歌ってたのに、これで生きていましたというほうが後味が悪い、ワンピースは重要キャラも普通に死亡してますし、死亡してると思いますね。これがミスリードのほうが正直がっかり、ただエンドロールでPrincess survivedの文字があったらしいです、自分は確認してませんが、確かに新時代にウタの歌は必要だと思います。ただ故人ですから、電伝虫での歌だけの提供なのかなと、ウタはフィルムレッドのエレジアのライブをやるまで電伝虫だけの放送でしたので、いくらでも隠ぺいしたり、生きてるように見せるをはできるのかなーと、またウタの世界はなくなっていない可能性もあります、普通悪魔の実の能力者は死亡と同時に能力を失いますが、コビーがウタが死んだ場合ウタの世界に閉じ込められるつまりウタの世界は消滅しないと捉えられます、ならば死んだウタのウタの世界で生きているのではないか、そこから劇中で行ったように映像電伝虫で今もプリンセスウタとして活動しているのではないか。もしかしたら本誌に出てくる可能性も0ではないのかと思います。
あとさーーーエンドロール見ずらいわ!!!!扉絵流れてかなり盛り上がるけど、エンドロール見たい人間も普通にいることを忘れないでほしい、絵に重ねて文字を流すな、最後の最後でちょっと落とさせた映画でした。

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