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移動を躊躇すること、させないこと

○○に行きたいなー。でもなー。
なんて、行くのを躊躇しちゃうことがありますよね。
遠いしなー、高いしなー、時間かかるしなー、予約とかめんどくさいしなー、呼吸器あるしなー、医療機材いっぱいあるしなー、途中で体調悪くなると困るしなー。

でもなー、の後にくっついてくる言葉はたくさんある。
医ケアキッズなんてなおさらたくさんある。

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それらを一個一個潰して行くことで、「でもなー」を減らせばいいんだ、
と思うかもしれないけど、意外と大変。
結構途中でくじけちゃう。たくさんあるし。

だから、「やりたいなー」のエネルギーを「でもなー」を凌駕するくらいあげちゃうのがいいと思う。

いろいろあるけどさ、どうしても行きたいんだよ!会いたいんだよ!参加したいんだよ! って動き出すのがいいな。


今回の久米島キッズケアラボが実現したのは、およそ3年前の、安里友希さんとの出会いがきっかけです。

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耳が聞こえない友希さんが、大舞台で講演し、途中で音楽のワークショップを行い、来てる人みんなにすごいエネルギーを発信していて衝撃を受けました。

友希さんのお母さんが、耳の聞こえない友希さんに、
できないことを補う関係で関わっていたら、
きっと今頃、久米島町役場で働き、全国に講演にあるき、みんなを元気にする友希さんはいなかったでしょう。
友希さんが、当時のお母さんのスパルタっぷりを面白おかしく話してくれますが、きっと、2人ともにとって、大変なチャレンジの時期だったのだと思います。

僕は、彼女に出会って、どうしても軽井沢キッズケアラボのイベントに来て欲しかった。
友希さんに、僕の想いを言葉で伝えたい、と思った。電話をしても、友希さんは電話には出られない。耳が聞こえないんだから。
次の瞬間、1泊2日の弾丸で久米島に行くことを決めている自分がいた。


移動を躊躇する人たちを、移動躊躇層、なんて呼ぶらしい。

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不便でも遠くても。それでも行きたいところがある、そんな想いを創りたい、支えたい。

傷ついてもやらなきゃいけないことが、人間にはあるのだ。
死んでも会いたい人だって、人生には登場するのだ。

医療ケアがあるからって、そんな大事なものまで奪わないで行こうや。


僕は、スケジュールぱんぱんだけど、久米島遠いけど、
友希さんの耳が聞こえないおかげで、久米島にやって来ました。
友希さんだけでなく、たくさんの人に会いました。いっぱい元気をもらいました。そのつながりが、さらなるつながりを呼んで、医ケアキッズが久米島を訪問する、久米島キッズケアラボが生まれました。一緒に初めての里帰りにチャレンジした宮古島キッズがいました。島中から、島の外から、応援が集まりました。

ほら!

久米島に、みんなで行こう。元気もらいに。元気をあげに。


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今回、久米島高校の高校3年生がボランティアで参加してくれています。福井から参加のあすかさんと同級生。5人が自撮り中。

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