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ハードルを下げてみる

『荷物が重すぎて前に進めない』と以前から感じ、それでも荷物を抱えてよいしょ、よいしょと歩いていたけれど、もがいている感じがして苦しかった。


『私ってバカだな』と認める

荷物が重くて進めないのならば、誰かに手伝ってもらったり、荷物を分散したり整理したりと、色々方法があるはずなのに、つくづく自分は自力で頑張ることにこだわり続けて、不器用な生き方しかできない人間だと気付いた。

散々自分を責めたりもした。しかし何度も同じことを繰り返している感じなので、もう私はこういう生き方しかできない不器用な人間なのだなと諦めがついた。そして『私ってバカだな』と、なんだか清々しく笑って許せるようになった。

無理に頑張る『頑張り癖』

『もう無理して頑張らなくていいよ』とか『肩の力を抜いて生きようよ』と思ってみたりする。どうしてもまだ無理に頑張ろうともがいてしまう頑張り癖みたいなものが残っているので、頑張れていないとか、できていないことに自己嫌悪してしまったり、自分責めをしてしまう時がある。うっかり人と比較なんかしてしまったら、事態はもっとこじれてしまう。

『向上心』という名の悪しき欲望

『あ、今私やばい方向に行っているな』と悪い思考癖になっている時は『ハードルを下げて、下げて。』と言ってみる。今の自分でもおそらくもう充分なくらいな状況なのに、まだ足りないとか、もっと良くなりたいとか、ちょっと望みすぎているというか、どんだけ欲しがり屋さんなの?と向上心という名の悪しき欲望があることに気付いた。

『向上心』とか『成長したい気持ち』『変わりたい、良くなりたい』という気持ちはもちろん大切だ。しかし何事も自分の身の丈に合っているというか、少しずつ無理なくマイペースに、しんどくなりすぎない『ほどほどに』ということと、メンタルや体が強くない場合は尚更やりすぎは禁物だよと自分に言い聞かせる。

『気づき』のスタンプラリー

月曜の朝、起きる時は割とつらいし、テンションもなかなか上がらない。重い体をよいしょ、よいしょと起こして、自分をなだめてから会社へ送り出すような気持ちになる時もある。そんな時も『ハードルを下げて、下げて。』と言いながら、今日は起きられたから合格、会社へ行ったから合格、もっとハードルを下げて、ご飯を食べたから合格、服を着替えて合格、飲み物を飲んで「美味しいな。」と感じたから合格。

さらにハードルを下げると、風を感じるとか、呼吸ができているとか、歩いているとか、生きてるとか、夜になると眠くなるとか、どんな小さなことでも合格、ということにする。

そういった『気づいたこと』を脳内スタンプラリーか何かにしたらすぐスタンプがいっぱいになって、気づけば気づくほど、コンプリートした時の景品のクリアファイル?やらステッカーやら脳内で沢山のグッズをGETできると思うと少し楽しい。(と思うことにする。)

なんてことない気づきというか、発見する習慣をつけていくと、私には足りなくて何もないという不足感で無理に頑張って疲れてしまう人というパターンから、頑張らなくてももうすでにいっぱい持っている人(気付ける人)になっていく。

あがり症と口下手

私はあがり症で、どんなに仲が良い人でも会う時に緊張してしまう。人と会う前に体がガチガチになっていたりするけれど、そんな時も『ハードルを下げて、下げて。』と言ってみる。完全に緊張はなくならないけれど、失敗しても大丈夫とか、うまく話せなくても大丈夫とか、そのままでいればいいよと思えて、緊張の半分くらいは減った気がする。

そして私は口下手だ。言葉に詰まる時も沢山ある。無理に話そうとしていることに気づく。もう私が話すんじゃなく、聞き役になろうと思い、うなづきを多めにしてみると少しいい感じに会話が進んだ。

相手はどんなことに興味があって、どんなことを感じているのか、相手が答えやすい質問をしてみたり、その相手の可能性みたいなものを話の中から見つけるようにすると、どんどん相手は話をしてくれた。会話も苦手だったけれど、『気づきのスタンプラリー』を相手との会話でもやってみたら少し面白くなってきた。

しかし調子に乗るとやりすぎて自分が疲れてしまうので、人と会ったあとは自分ひとりの時間を作って充電することを意識的にやってみる。休むこと、眠ることが生活のメインとも言えるくらい、まずは自分の体調が整ってこそ、気づくことができるのだと思った。

自由に楽しむゲーム

そしてまた頑張り(たい)癖が出てきて苦しくなったらハードルを下げて『楽しむこと』『楽になること』をまず考えて、その考えを基準に行動したり、生きてみることをやって行こうと思う。人生は自由に楽しむゲームと仮に設定してみてもいいのかもしれない。いつからでも始められて、いつでもやり直せて、『笑い』の要素とかもあったら面白いよね、と思えるようになって、だいぶ息苦しさから楽になってきた気がする。

そもそもすでにあったんですよ

コロナ禍がきっかけで諦めたことやうまくいかないこともあったけれど、それでも色々できることはまだあるよ、面白いこともあるよ、そもそもすでにあったんですよと、色々と気づくための気づき方を見つけられた。苦しくなった時は、どんだけハードルを下げてあげられるか、自分を救う方法が見つかって良かった。

ダメで嫌いな自分を潔くもう諦めて『私ってバカだな』と笑って許せるようになったこと、自分の弱さとか、ダメさを人に話して笑ってもらえたこと、ヘタレな自分をさらけ出せるnoteという場があって本当に良かったと思う。




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