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得意な特異

実家の犬です。不細工に撮られるのが得意らしい。

俺は未だに「趣味・特技」の欄で手が止まる。ネットサーフィンとゲームなど、バイトだろうが正社員採用だろうが履歴書には書きにくく感じる。特技や得意なことなど以ての外である。好きなゲームさえ周りより秀でたこともない。

自分のアイデンティティが守れずに、段々自分自身が借りた服をただ着ているような感覚に近づいてきた気がする。他人に親切にして尽くすほうが、自分に還元していくよりずっと簡単である。

ゲームの世界は簡単で、自分ではないキャラクターに何かを託せる空間は文字通り現実逃避ができる。だから続けていられる。

その感覚のせいわからないがスキルを身に着ける行為が全く身に入らない。それこそ得意を作り出す手段であるのにも関わらず。初めのアウトプットがうまくいけば波に乗れるのだろうか。自分に取り込む作業が苦しくてたまらない。

採用担当もプロである。何かが見透かされているのか、バイトですら、採用率が高くない。

つい最近も「何か目指しているものはありますか」とバイトの面接で聞かれた。この場合「はい、○○です」と言う以外正解は無い気がする。「無い」パターンや「模索中」パターンも心証が良かった試しがない。付け焼刃のウソなど効かぬに等しいと思い、正解パターンは使ったことがない。

正社員に、なれたら解決するんだろうか。なるための面接なのだが。


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