見出し画像

HSY Day157-163 続・オンライン・コミュニティ

Day157
今日のオンラインゲームはなかなかの惨敗だった。自由と統率とのバランスについて考える。みんなこれまで「統率」されることに慣れすぎていて、指示を待ってる感じがある。この受動的な感じではちょっと今後厳しいという予感……。大手術が必要か。個々が、自分の頭や感性で判断する、という態度がもう少し出てこないと。

Day158
住吉山実里とTam Phamの「2x2 WindowS」の編集バージョンを配信。映像の画質のクオリティとか今後の課題はあるけど、まずはYoutubeプレミアムの予約配信もうまくいったし、ステップ・バイ・ステップで。

横浜の地域作業所カプカプのお祭り、今年はオンライン配信があった。みんな元気そうで何よりだった。亡くなったみお大明神の人形のアップがしばらく映し出されていて、いろいろ思い出したり……。ラジオといい、この動画配信といい、カプカプから徐々に外に向けて発信されるようになっていることを嬉しく思うし、ここに至るまでにかかった長い年月を支えてきた人たちのことを想像する。

Day159
karakoaのオンラインディスカッション、宮内康乃さんのプレゼンを最後の1時間ほど聞く。今回はタイを中心にした開催ということもあり、通訳が3人いた。アナログであることにこだわっていた宮内さんが、あえてオンラインWSをやってみてだいぶ考え方が変わった、というポジティブなお話が聞けてよかった。一方でわたしは、オンラインかリアルか、という問題設定についてはもうそんなに強い関心がないのだ、ということも実感した。

たぶん多くの人たち、とりわけパフォーミング・アーツ(舞台芸術)の人たちにとって、「オンライン」は恐怖や忌避の対象になりやすく、「リアル」に対面することのほうが優位に立っているのだと思う。わたし自身「リアル」のほうがいいなと思うこともある。でもそれはもしかすると、実際に会うほうが「お手軽」だったり「会う理由をつけやすい」とか、そういう面もあるのかもしれない。少し前までは、劇場に行きさえすれば誰かに会えたのだから。今だって、本当に誰か(特定の人)に会いたいと願うのであれば、たとえオンラインであっても、その人に「会う」ことはできるんじゃないか。足りないのは、その強い願いではないだろうか。そして、今までの生活の中では、そういう強い願いがスポイルされていたのかもしれない。持つ必要がなかったから。

Day160

オンラインゲームでわりと前から(といっても一ヶ月か)フレンドになっていた人から、他のギルドのお家騒動の話を聞いた。上層部がいきなり集団引退したので、しかたなく後を引き受けることにしたという。どうりで最近がんばって前面に出てる感じがするなあ、と思った。うちも結局、例の注目の人物の引退のおそれが濃厚になっていて、後継者育てるって言ってたのに放置じゃんよ!とやるせない感じになっている。……ともあれこのオンラインゲームの「いつでも消えられる」という要素は、良くも悪くもひとつの特徴だと思う。

台風が朝鮮半島に過ぎ去っていったこともあって、「朝鮮中央テレビ見てみたいなあ」とぼそっと言ったら、え、ニコニコ生放送で見れんで?……とみのりさんが教えてくれた。本当に見れた。日本語の弾幕が流れていくのだが、何人かは朝鮮語を理解しているようで、きっと、北朝鮮にルーツを持つ人たちもこれを見ていたりするんだろうなあ、と思いを馳せた。

Day161

JKアニコチェやイェンイェン、シグ、といったフィリピンの友人たちが72時間のオンラインイベントをやるというので、覗いてみることに。ちょうど、料理をしてそれぞれみんなで一緒に食べよう〜、というタイミングだったから、我々もサンマの塩焼きと豚汁で参加した。参加者はフィリピン、シンガポール、オーストラリアから。やっぱり彼らと話すと元気出るな〜 Tagay tagay!!!

Day162

Tam Phamと住吉山実里の「2x2WindowS」は、ベトナム・ハノイの某アートスペースの企画に参加することになっており、今日はその収録だった。2テイク。使えるかどうかわからないけど、わたしも手持ちのiPhoneで撮影してみた。

深夜に、ギルド内である役職を任されることになった。なんとなく、依頼がくるかもしれないな、という予感があった。他にいい人がいますよ、と丁重にお断りしたけれど、重ねての依頼ということで、かくなるうえは毒もくらわば皿までじゃ、と引き受けることに。正直、ゲームなんかしてる場合じゃないよね、という気持ちと、このオンライン世界に確実に存在している「コミュニティ」や人々の振る舞いへの興味とが、拮抗している。例の人物がついに引退してしまった今、彼を研究する、という名目は消えてしまった。さて、どういう目的・モチベーションでわたしはこのゲームに日々向き合っていくんだろうか。

Day163

ギルド内で任されたお仕事をはじめる。いつもとそんなに変わらないようでもあるし、見える景色が違ったような気もする。いつでも辞めていいとはいえ、少なくとも「辞めます」と伝えるのは礼儀、くらいの感覚は加わった。ギルド内外の人たちと、だんだん仲良くなってきた感じもする。ランキングも上位20位くらいにコンスタントに入るようになってきたから、少しずつ存在が認知されてきたのもあると思う。でもあんまり上は目指さないようにしたい……。少なくともそれは目的ではないなあ。(ち)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?