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HSY Day199-243

いろいろあって日記を書けなかったから、3週間ちょっと(→訂正。日付まちがってて、6週間以上あった)ぶんをまとめて……。書いてないけどヨガは毎日(病気がつらい時以外)やってて、あと大きなトピックとしてはアメリカ大統領線があったりした。

Day199
深夜まで書類を書いたりしていたせいか、けっこうぐったりしていた。この自主隔離生活はわりと昼型だから、夜ふかしすると後に響く。

Day200
ものすごくいい天気だったから、前々から冷凍庫に温存していた牡蠣をテラスで焼いた。美味しい〜。牡蠣の箱が冷凍庫を圧迫していたから、これでやっと次にいける、という気持ちに。

夜はひさびさのblanClass放送室を聞いた。彼らもゲームとかアプリに関心を持っていて、わたしの記憶だとblanClassの小林晴夫さんはコロナ禍になる前の、あのリアル空間をいったんお休みする、と決めた時からすでにそういう構想を持っていたはず。

Day201
空がきれい。

Day202
みのりさんの英語力が格段にあがっているのを感じる。オンラインで自宅留学しているようなものだしね。

Day203 
karakoaトーク、APAFトーク、と続けて聞いた。長時間オンラインで話を聞くのは疲れる。でもオンラインじゃなくてもそりゃ疲れるよな、と思う。

Day204
ぐったり眠る。

Day205
例のオンラインゲームのギルドで屋台骨というか、ずっと安定して支えてきた……と思ってた人が突然引退した。慰留する暇もなくキャラデリ(キャラクターの消去)までしてしまい、もはや連絡もとれない。けっこうこれはびっくりした、そして残されたわたし(のキャラ)にとっては負担が大きくなることに。

APAF Exhibitionを観た。画面の向こうの空間のひろがりを感じることができた。フィードバックはアプリを使って参加できる、というものだったけれども、ネガティブなコメントが多く、この設計の仕方は難しいなあと思う。

Day206
APAF Lab 1日目のプレゼンテーションを聴く。

Day207
APAF Lab 2日目のプレゼンテーションを聴く。今年の参加者は、実際に会えないということもあってか、「親密さ」や「感情」をテーマにしてそれぞれのスタンスを模索しているところもあるのかな、と感じた。というかそういうふうにわたしが受け止めた、ということかもしれない。

オンラインゲームでわりと親しくしてる人が、彼/彼女が所属している別のギルドからついに抜けた。不満爆発してたからそのほうがいいとは思うけど。いろいろあるんだなあオンラインゲームの世界……。

Day208
APAFラボのフィードバック。個人的にはファシリテーターの3人のプレゼンスを(勝手に)期待していたので、正直に言うと肩透かしをくらった感じではあった。3人の仕事はここに持ってくることであって、この場のモデレートではない、ということなんだろうけども。少しモヤモヤしつつ、「連帯」について考える。

Day209
上野正也さんにまたご招待いただいて、彼らのゼミを見学。ゲスト講師は小泉瑛一さん。横浜の建築関係の人たち、おもしろいなあ……。

Day210
にゅうめんを食べたことだけ記憶している。

Day211
JKアニコチェたちとミーティング。今度つくるアーカイブに向けたもの。説明してもらってなんとなく全容がつかめてきた……かなぁ。でもいつもそうだけど、こういうのはやってみないとわからない。言語の問題というより、文化の違いのほうが大きいのか。彼らも彼らで、イメージしているものがだんだん変容していったりするし……。

Day212
とあるオンライントークを聴きたいと思っていたのに、うっかり失念していた。というか最近、外時間(外の人たちとのミーティングや、時間を合わせてのZoom視聴など)が多くてちょっとトゥーマッチなのかも。

Day213
オンラインゲームの指揮担当の日。なんとなく脱力系で。前みたいに緊張したりこだわったりすることが良くも悪くもなくなってきた気はする。毎日毎週繰り返されることだから、適度な刺激を投入しつつもまったりやっていきたい。そういうスローさを演出することのほうに興味が移り始めたのかもしれない。

Day214
田村かのこさんのオンラインレクチャーを聴講。というかほんとは申し込んだのはみのりさんだから、わたしはそこから漏れ聞こえてくる声を聞いていたのだが、とはいえがっつり聞いてしまって、こういう世帯ごとの参加っていうのは受講料などどういう扱いにしたらいいんだろうか? ともあれ通訳についてのあれこれのお話はとっても興味深かった。

オンラインゲームでハロウィンを記念して武闘会をすることに。なぜか優勝してしまった。集団戦はそれなりに得意だと思うけど、タイマンは無理や……と思ってたから意外。

Day215
武田力くんとオンラインで打ち合わせを兼ねて呑み。いつもエンドレスになりがちなので、時間を決めて(でもちょっと延長してしまった)。

Day216
ギルドを抜けていた人が帰ってきた。というかマスターからわたしに相談があって、その人に連絡をとって「いつでも戻ってきてね」というメッセージを送ったらそれに応えてくれた。いろいろあるなぁ……。

Day217
新しく購入したiPadにだいぶ慣れてきた。正直買う前はどこまで使いこなせるかわからないし宝の持ち腐れになるかも……という恐れも少しあったけども、デバイスがひとつ増えただけで機動性がぐんと増した。

Day218
あるギルドメンバーの発言が近頃過激になってきた。タガがはずれた感じ。けっこうストレス……。

妙高でのWSに向けたミーティング。タイムスケジュールの確認など。

Day219
並木にリサーチに行く。みのりさんはある店舗にインタビュー取材に。もちろんマスクはしているし、ドアが常にオープンな場所ではあるから、感染リスクはそれほどは高くないだろう、と見越してのことではあるけれど、100%絶対安全とは言い切れないわけだから、不安がないわけではない。わたしのほうは市場まで歩いてリサーチ。

Day220
前日深夜にギルドの要職を辞めることにした。仕事が忙しくなっていよいよ創作モードに入ってきたので、とてもギルド全体のケアをできないから、というのが表向きの理由。裏の理由としてはちょっと過激発言の人がしんどくて、要職にいるかぎりその人と密にコミュニケーションとらざるをえないから、ちょっと距離を置きたいということ。受理される。

Day221
JKアニコチェからインタビューを受けた。もちろんオンラインで。通訳に福岡里砂さんが入ってくださった。里砂さんは2015年にフィリピン行きが決まった時に最初に相談した人で、その前に世田谷パブリックシアターの演劇ワークショップの現場で知り合っていて、フィリピンにいたことがある、と聞いていたのでご相談したのだった。その後、JK来日の際にも通訳としてついてもらったりして、去年の彼の作品では「ケアテイカー」のひとりとして参加するなど、JKとも良い関係を継続している。

JKと里砂さんがいてくれたということもあり、インタビューは少し余計なことも喋ったかな……と思うけど、アーカイブとしては2020年の今に考えていること感じていること見えていることを残しておくのは大事なことかも。

Day222
妙高でのオンラインWSがスタート。本来は合宿形式での開催を7月にもくろんでいたのが延期になり、まぁ今年合宿は無理ですよね、ということで形も変えての開催。参加者も去年参加してくれた人に基本的に限定し、長岡造形大にいる北雄介さんにお願いして学生さんに呼びかけてもらう、というだけのひろがりにして、告知もしなかった。というわけで6人という少人数の参加者ではあるけれど、演劇クエストにとっても新しい実験ができて非常にありがたい。

例のギルドメンバーがついに決定的なヘイト発言をし、さすがにこれは無視できないと諌めたところ(マスターとも、今度過激な発言があったらその場で諌めようと話していた)、その人が逆上。マスターがあいだに入って裁定してくれたものの、なかなかひどい感じでその人は出ていった。事前に相談をマスターにしておいたのは、わたしの立場を助けたかもしれないけれども、とはいえマスターはどっちの味方につくとかではなく、できるだけフェアに裁定してくれようとしていた。わたしはわたしでやりとりの中でヒートアップして出た言葉については謝罪したのだが、相手は最後まで(ヘイト発言含め)ひとことも謝らなかった。このやりとりはわたしにひどくダメージを与えた。暴力的な言葉を直接くらったというのもあるし、ヘイトを目にしたというのもあるし、それに、レイシズムでかつ陰謀論者であるようなこの人となんとか共存できる道はないかと探ってきたが、やっぱりダメだったかぁ、ということへの失望もある。多様な意見があっていいとはいえ、ヘイトはあかん、というくらいには世の中の最低限の共通認識ができてほしい……でも仮にその方向性が見えたとしても実現までにはまだだいぶ時間がかかりそう。

もうひとつ、彼が暴走したのは、周囲からチヤホヤされすぎた、という環境も遠因ではあったと思う。このゲームでは、時々過剰だな、という称賛を受けることが多い。戦闘力(ゲーム内のポイント)が高い人はそういう称賛を受けやすいが、「まあそんなに褒めなくても……別にたまたま始めるの早かったからポイント高いだけじゃん?」というような内容でも褒められたりする。それでつい天狗になってしまい、「俺様」度合いが増した、ということはあったのかもしれない。彼はギルドに入ってきた頃は必要以上にびくびくして気をつかう小心者だったが、だんだん態度が横柄になっていった。それが正体、というよりは、環境がそうさせた面もあったのではないか。このゲームでは現実に起こりうるようなことが、現実の数倍のスピードで起こる感じがする。

Day223
並木の演劇クエストについて、黄金町の人たちとオンラインで打ち合わせ。なんとなく喉が痛い……。最近喋る場面が多かったせいなのか……。

Day224
喉の違和感がぬぐえず、ついにダウン。風邪だろうか? こないだのヘイト発言からのストレスがあるのも否めない。ギルド内では、マスターが状況を説明してくれて、「発言は自由だがそれを不愉快に感じる人が現れた時はきちんと謝ろう」というルールが追加された。わたし個人としてはヘイトはナシ、くらいまで踏み込んでほしい気持ちはありつつ、「何をもってヘイトとするか」についての共通認識が社会に醸成されてない以上それはまだ難しいのかもしれないし、このルールが明示されただけでも大きな進歩だと受け止めたい。全員じゃないにしても中核メンバーがそれに賛同の意を示してくれたので、まあ雨降って地固まるかな……。

ただ、わたしがけっこう好きなテキトーおじさん(といってもわたしより年下)がその話を聞く前にギルドを飛び出してしまった。彼はわたしと例の人とのあいだにちょっとした喧嘩が起きたとしか認知してないようで、自分が身を挺して2人を仲直りさせよう、と考えているらしい。やれやれ……。まぁでもそういう勘違いヒロイックなところ、嫌いってわけでもない。やれやれ……。

Day225
何もできない。ぐったり。テキトーおじさんに、単なる喧嘩レベルではないことを伝えるために、ちょっとキツめの例を使った。この日記には書かないことにする。ともあれそれで伝わったらしい。

Day226
何もできない。ぐったり。テキトーおじさんが帰ってこれるような配慮だけする。

Day227
何もできない。ぐったり。これはもう休暇と思うことにする。家事もすべてみのりさんに任せてしまっている。

Day228
妙高でのWSに向けて、進士遙さんとオンラインミーティングをかろうじて。たぶんこれ扁桃炎だなあ。早めに耳鼻科にいって抗生物質をもらったほうがよかったのかもしれない。でもやっぱり感染リスクを考えて通院はしりごみしてしまう。とにかくもう手遅れなので、市販の薬でしのぐ。

Day229
妙高での演劇クエストワークショップ2日目。「じゅもん」の宿題をやってきてもらった。おもしろーい。こうやって宿題とフィードバックをしながら、演劇クエストのエッセンスをお伝えしていく、というのはけっこういいかも。次に会えるのは2週間後。今度は「さくせん」の宿題。何が出てくるかなー。

Day230
だいぶよくなった、と思いきや夜かなりの頭痛がして、やむをえずロキソニンに頼った。

Day231
ギルド内の期待の新人(?)がギルドを抜けたいというので、慰留につとめる。彼女は精神疾患があることを公言していて、実際躁鬱の波やパニック状態があるのをオンラインでも感じる。今回はちょっとしたことがきっかけで、彼女がとても仲良くしていた人に対して猜疑心を抱いたらしい。本人と話してみるのがいちばんだけど、彼女はそれはできないという。わたしが代わりに話してみることもできたけど、より事態がややこしくなっても困るから静観することにした。彼女の場合は顕著ではあるけれど、こうやって人間が猜疑心を抱く、ということは往々にしてあるんだろうなあ。信じること、は難しいのか。やっぱり、こういう時に社交の技術が日本人には圧倒的に足りないよなあ、と思う。タテマエ文化はあるのかもしれないけど、それとは別に、違う価値観を持つ人たち同士がいる、という前提で、それでもやっていくための作法、のようなものが決定的に足りない。だからちょっとした差異が顕在化した時に、相手を敵視したり疑ったりするようなことがしょっちゅう起きている気がする。これ、沼だよ……?

Day232
体調の回復に努める。まだ喉が痛い……。

Day233
「演劇クエスト」並木編の、冒頭部分のサンプルをつくってみた。今回は「冒険の書」をまだ印刷できるかわからないので、デジタル版になった場合を想定してつくってみる。実は別途、並木のプロジェクトとは別に、デジタル版をつくってみることにもなっていて、それに向けてのテストでもある。

Day234
「演劇クエスト」並木編について、黄金町エリアマネジメントセンターとの打ち合わせ。無事に印刷費を捻出してくださることになったので、今回も「冒険の書」は物理的な本として配布できることになりそう。デジタル版も試してみたくはあるけど、それはそれで別にやってみることにする。

例の期待の新人は結局ギルドを抜けることになった。本人いわく一ヶ月後に戻ってくるとのことで、マスターにも許可をもらってのことなので、まあ最低限の手続きは踏んでいると思うし、こうなったら快く送り出してあげたい。ということで夜にちょっとした送別会のような儀式をいくつか。猜疑心を抱いていた人への疑念も晴れたみたいで、それは本当によかった。

Day235
JKアニコチェたちとミーティング。いよいよ週明けからスタートするアーカイブサイトの説明会。JKたちの声を聞いてると元気が出るなあ。

Day236
並木についての、40年前の建築関連の資料を読み始める。アーバンデザインに関わった当の建築家の話や、横浜市の担当者の人たちの赤裸々な話が書いてあって非常に興味深い。ものすごい交渉が行われたんだなあ。かなりしっかりとした思想にもとづいてあの町がつくられた(つくられようとした)ということはよくわかった。

Day237
何をしていたか記憶がない。

Day238
フィリピンのアーカイブサイト http://kxchange.org/ がついにオープン。この日はSipat Lawinによる『GOBYERNO』の記録映像とインタビューが公開された。Sipatの面々、最初は英語で話してたのが、だんだんタグリッシュ(タガログ語と英語のちゃんぽん)になり、最終的には完全なタガログ語になった……。いつものことだけど、懐かしい……。

Day239
「演劇クエスト」並木版のために久地岡聡志さんにインタビュー。久地岡さんは今回のプロジェクトの発起人のひとりでもある。ヨコトリ2014の時からのお付き合い。あらためておもしろい人だなーと思う。わたしの中では今回の作品のエンディングというかフィナーレ(?)が見えたような感じもあり。

Day240
「演劇クエスト」並木版のために椿文香さんにインタビュー。椿さんは「236-0005」という、横浜市金沢区並木にフォーカスしたウェブマガジンを運営されている。今回の依頼をもらった時から、この方にはぜひお話を伺いたいと思っていた。本当は現地で対面でまずはお会いしたかったのだが、コロナの感染状況がかなり不透明な中で(横浜市の感染状況は全国的に見ても残念ながらトップレベルだ……)なかなか機会が作れず、オンラインでの初対面に踏み切った。いろいろとお話を聞かせていただいて、おかげさまでかなりイメージが膨らんできた。

今日は http://kxchange.org/ で「演劇クエスト」の記録映像とインタビュー映像が公開される日だったのだが、なんと午後1時すぎになってJKから素材が足りないんだけど何かないですか、と打診があった。え、こないだいろいろハードディスクに入ってるって言ってたじゃん……。おそらく編集担当の人がハードディスクを間際になって開いてみたところ、思ってたよりも少なくて、JK経由でヘルプしてきたんだろう。やれやれ。あと数時間で公開やで、という、ふつうに考えたら激怒してもおかしくないような状況ではあるけれど、むしろ「出た〜この感じなつかしい!」と思って可笑しくなってしまった。それでわたし自身のハードディスクを引っ張り出して、使えそうな映像素材をいくつか送る。まあ本番に強い彼らだからなんとかなるだろう、と思って記録映像のほうを観たが、なんとかなってなかった(笑)ので、まあこれを徐々にディベロップさせていこうね、ということで。インタビューのほうはほぼ技術的にはパーフェクトに仕上がっていた。↓

Facebookに書いた文章をここにも貼り付けておく。

インタビューのほうは40分強、日本語で喋って英語字幕がついている状態で、すでにご覧いただけます。Keiくん字幕ありがとう。わたしはJKから、自作について語るというよりは、コロナ禍におけるモビリティとグラヴィティのことや、若いアーティストたちについて話してほしい、と話を振られたので、そういう話をしています。あと「連帯(solidarity)」についても。
2020年とここに至るまでの数年間のアーカイブでもあるし、なるだけ率直に思うところ見えているところを話したつもりです。同時代の人の耳にはたして今どれくらい「言葉」が届くかわからないのですが(わたし自身、同時代の言葉を受け入れるのがむずかしくなっているかもなって思うし)、このアーカイブが踏石になって、未来のどこかにいる誰かにつながっていくといいなあ、とかすかに願ってはいます。かすかにかよ!と自分でツッコミたくなりますが、まあ、かすかに、ですね……。
JKのリアクションと福岡里砂さんの逐次通訳が入った未編集のロングバージョンも、もしかしたらそのうち公開されるかも、だそうです。

夜はあるオンライントークを聞いた。ここまで居酒屋感が出たオンライントークは初めて(笑)。ただ、結果としてやりとりの言葉が雑になってしまった(とわたしには見えた)ことに対して、それをおもしろがる状態に今の世の中がなっているとはわたしには思えないのでヒヤヒヤしてしまう(後日に記録を公開しないとしても、オンタイムで誰が見てるかわからないわけだし)、というのがひとつ。もうひとつ、会場でマスクせずにこの近距離で呑んだり話したりするのかあ……とその感染への危機感の無さ(と見えてしまった)については正直うーん、、、となってしまった。どれだけ対処しても感染者が出てしまうことはある、とはいえ、可能な限り対策をしているかどうか、というのはやっぱりパブリックに何かしようとする人たちにとっては大事な要素だとわたしは思ってる(責任、と呼んでしまってもいいかもしれない)。少なくともそれができてないんだなぁ、ということをこれだけ顕著に見せられてしまうと、わたしが劇場に行けるのはもう当分先になるしかないなあ……と悲しい気持ちに。みんな好きな人たちだし、ディスりたいわけではないし、わたしが正しいと主張したいわけでもないけど、コロナに対していろんな考え方がある中で、どこにラインを設定するか、というのはすごく大事なことだと思う。ほんとはこんな日記なんかに書かないで主催の人たちに直接メッセージしたほうがいいんだろうけど、それはそれでしんどくもある。危機意識の違う人たちとのやりとりに疲弊する、ということが春頃に多くて、だんだん自分としてはあきらめるようになった(自分が仕事で関わる事案については、あらかじめコロナの危機管理に対する自分の考えを伝えて、その領域内でしかできませんがいいですか?という前提を最初につくるようにしている)。この日記も特に大々的に宣伝とかしてないしあくまで自分のための備忘録という感じで今はひっそり使っているから、とりあえずここに書いておくことにするけども、こういう書き方が不必要に誰かに迷惑をかけたり傷つけたりするようなら後で消すかも。もしご意見あったら個人メッセージください。

Day241
明日の http://kxchange.org/ のトークに向けての準備。何を話したらいいのかがまだふわっとしているので、JKたちにメッセンジャー経由でいろいろ質問する。わたしはその返事を受けながらイメージを具体化していく。たぶん、JKたちのほうもそのやりとりの中でイメージを固めていきつつあるんだろうなあ、というのをGoogleドキュメント上の変化を見ながら体感する。

Day242
http://kxchange.org/ のトーク本番。このメンバーでまた集まれた、というのが嬉しい。オンラインであったとしても。2時間半の予定が、結局3時間強になった。そもそもクローズドで行う、と聞いてたトークだけど、いつのまにか公開ということになっていて、告知は間際にしかできなかった。それで日本人は結局、我々登壇者と、みのりさんと、国際交流基金の人たちだけ(たぶん)だったけど、まあそれもしょうがないかな、と思う。以前はこういうひとつひとつのことでも悲しくなっていたけど、良くも悪くも最近は前よりあきらめがつくようになってしまった。ポジティブに言えば、それでも誰かが骨を拾ってくれるであろう可能性を、長いスパンでは信じられるようになった、ということでもあるのかもしれない。

JKから、この数日チカラはlivelierだね、と言われ、自覚なかったけどもしそうだとしたら、病み上がりなのと、クリエイション含めて忙しくなって活性化してる部分は確かにありそう。

進士遙さんと明日のWSについての打ち合わせ。kxchangeが延長になったこともあって(あらかじめバッファはとっていたのだけれども)1時間後ろ倒しにしてもらった。申し訳ない。とりあえず明日はたのしみましょー、ということで。

「演劇クエスト」について必要な資料を黄金町に送る。そんなこんなでけっこう深夜までずっと仕事してた感じ……。さすがに疲れた、けど明日もなかなか大変だー。

Day243
ひさびさにキックボードを持ち出して、黄金町バザールへ。気づいたら最終日になっていた、という展覧会あるある……。体調崩したこともあってこのタイミングしかなかった、とも言える。昼間の時間でまだ比較的人が空いていてよかった。ラルフとネスにようやく数カ月ぶりにフィジカルに会えた。そして黄金町の担当スタッフの方にもようやく対面できた。ラルフとネスは本格的にこっちに引っ越してくることになりそうで、とても嬉しい。コロナじゃなかったら一緒にレッドホース呑めるのになあ……。大岡川沿いとか大通り公園でだったら一緒に呑めるかな?

ラルフの展示、空や雲に注目してるのが興味深かった。黄金町、という特殊な場所に対して、あるいは黄金町にかぎらずどこかの町に対して、どうしてもグラウンドレベルから入っていくことになりがちだと思うんだけど(わたし自身のプロジェクトも含めて)、あえて空や雲に視覚的にフォーカスすることで、収集した「声」にいやおうなく含まれてしまう攻撃性を脱臼できるような感じがあった。これは、分断の時代以後のアートのあり方としてひとつのモデルケースになるかもしれない。

アルフィア・ラッディニのインスタレーションも面白かった。ヒジャブ(?)をかぶったセーラームーンの像をバンドゥンの公園に設置して、そこにいろんな人が意見を寄せるというもの。パブリック・アートの「パブリック」と「アート」それぞれの意味を問いかけている感じ。日本でやったらどうなるのか、と想像したりもする。

急いで自宅に戻り、午後は妙高の「演劇クエスト」ワークショップ最終日。なるべくゆるふわでいこう、をコンセプトに、ふわっとした質問かコメントかよくわからないようなのもOK、ということにした。どれくらいうまくいったかわからないけども、こうゆうのまたやってみたい。今回の3回のワークショップ、参加者それぞれの個性がにじみ出る感じがあってとてもよかった。あらためてこういう場を提供してくださった妙高市文化ホールに感謝。長岡工芸大の北雄介先生にも感謝。もちろん参加者のみなさんにも!(ち)

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