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住吉山実里の欧州滞在記 2024/04/29

朝、簡単に朝食を済ませて準備、バスに乗り込む。約5時間のバス道。
ヨーロッパに来てからは日々のことに精一杯で、細々とした仕事を片付ける脳の容量も無くなってしまっている。ましてや惰眠を貪れるのは、移動中だけ。ヘッドフォンでオーディブルを聴きながら、車窓を眺めたり、眠ったり。2年がかりくらいで、「同志少女よ、敵を撃て」を聴き終えた、1/3くらいは睡眠学習で聞き逃してるだろうけど。ヨーロッパの風景を眺めながら、「赤軍」や「ナチス」の描写を聴くのは不思議な感覚になる。途中、休憩所によって、スロベニアの首都、リュブリャナへ。バスを降りた駅のちょっと荒い雰囲気からして、いい予感がしていた。

チェックインを済ませて、徒歩16分のコインランドリーを目指す。実は昨日くらいからコインランドリー情報を検索していて、ウィーンのそれとどっちが安いか調べていた。というのも出国前日が雨で、トランクの中の衣類がカビ臭くなってしまっていたから。一枚あやしげなのを持ってきたのが、ウィーンで暗い部屋に置いているうちに全体にうつってしまったみたい。もう我慢限界問答無用、コインランドリーに駆け込む。......ウララ、慌てて10ユーロ札を両替機に放り込むと、それは両替機ではなくトークン交換機だったようで2ユーロ分余分に交換してしまった。勢い余ってよく確認せずにやっちまったな。そしてコインランドリー屋は日当たりと機械の熱でサウナ状態、向かいのチボリ公園に避難、お散歩に。バルがあったので、今年初のジェラートをちびちびやりながら、のんびり待つ。乾燥もバッチリ終えてホテルに戻る。2ユーロトークン、どうしよう......。

旧市街の方へ。体がイキイキしてくる。ちからさんも楽しそう。こういう感覚は、伊万里とヤンゴン、ヴェネツィアでも経験したけれど、そう思える条件が何なのかは探求中。多分「大気汚染の少なさ」「匂い」「歩道の歩きやすさ」とかがある気がするけれど、それだけでもない気もする。旧市街へ、3本の橋が交わるところを越えて、初めましてのモイッツァさんと待ち合わせ。「5分遅れます」とご本人のセルフィー付きでメッセージをくれる。こういう心遣いがとても嬉しい。その5分で、隣の市庁舎のようなところを覗く、中庭の真ん中に井戸。

ステファンノエルが紹介してくれたモイッツァさんはエネルギー溢れる素敵な方で、すぐに大好きになってしまった。彼女が携わるフェスティバルも、世代の違う3人の女性がキュレーターとなっていて、たった1€で観劇できるユニークなフェスティバル。日本からは過去に快快やコンタクトゴンゾが参加したという。ビールを2杯飲んだ(この辺りはあまり日本のようにお代わりをする文化ではないのかもと昨日から観察している、のだけど)あとは、明日の再会を約束して、お散歩に。旧市街の通りは、ハイブランドが入るわけでもなく、小さな商いのお店が並んでいるのがいい。右手に魚を供するお店、む、なんか美味しそう! 入ってみる。山盛りのサルディンのムニエルにスープ。それからバゲットに、これは...大根餅のような炭水化物の美味しいもの。お店の人にきくと、ポリンタ? ポレンタ? コーンフラワーを練って作るらしい。ほー、タンザニアのウガリを思い出す。この辺りさらにリサーチしていこう。すっかりご機嫌さんで家路に着く。

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