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藤原ちからの欧州滞在記2024 Day 27

木曜日。朝、3人で近所を散策してバルでコーヒー。常連客っぽいおじさんが、3人ならここに座るといいよ、とわざわざテーブル席を譲ってくれる。Lo siento, pero, gracias... 店内には古い写真が飾ってある。このあたりのエリアのようで、すぐそこに映画館があったと知る。市場も、今は近代的なビルになっているけど、昔は闇市のようにテントが立ち並ぶものだったらしい、と写真でわかる。


宿に戻って、萌さんにマップの作り方など共有してから、再び外へ。今日は旧市街のどこかで、作業できるスペースを見つけたい。Unamuno Miguel広場で分かれて別行動に。わたしは東の高台に歩いてみる。実里さんは北のほうへ。萌さんははるか南まで行ってしまったらしい。さすがの行動力、と言いたいところではあるけれど、来て2日目で旧市街を離れて治安不明の場所に勝手に行かれるのは困るので、今後連絡は必ずしてねと伝える。海外でのリサーチでは、後ろに目があるような状態にするのは当然だけど、それでも襲う側が圧倒的に有利であること、せめて襲う側にリスクがあると思わせることで襲われる確率を減らすことが大事だと伝える。
 
実里さんが見つけてくれたカフェに入ってみる。フェミニストであることを公言しているお店のようで、お店のカロリーナさんはとてもフレンドリー。旧市街をリサーチする時の拠点にさせてもらおうかな……。


3人で宿の近くのバルをハシゴして、チャコリなど飲みながらいろいろ話す。この4週間近くヨーロッパのいろんな都市を回ってきたけど、ビルバオの物価がさほど高くないのはありがたい。そしてこの界隈のバルやレストランで口にするものは、今のところ萌さんの身体にも合うみたいでとても良かった。


広場は、今夜はいつもよりなんだか平和に見える。わたしたちもちょっとずつ、この広場に馴染んできた感じがする。


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