見出し画像

HSY Day244-250(ち) 逆算できない世界

Day244
ブラックフライデーとやらでだいぶ安くなってたから、お風呂用のタブレットを買う。「アレクサ、○○して」と呼びかけると作動してくれる。長風呂になりそう。

夜、0時近くにステファンからLINE通話。故郷のスイスにいるらしい。相変わらずのわかりにくいジョークに笑う。来年スイスやヨーロッパに行く可能性について考える。ミノリとも相談してみないと……と言うと彼女は即答で「行きたい」と答える。今無理しなくても、って気持ちと、チャンスには乗ってみたい気持ちと。

Day245
12月。みのりさんはアレクサとしりとりをしている。絶対勝てるわけないやん、と思ったら、難易度設定があるらしく、ふつうに勝ってるし……。

Day246
並木ラボの中西正彦先生と、黄金町エリアマネジメントセンターの北野さん立石さんと打ち合わせ。中西先生とお話するのはこれが初めてだけど、まちづくりとアート、というアプローチの違いこそあれど、関心や目指すところには近いものを感じる。「共通言語」がすでにある感じがとてもありがたい。

いわきに住む弟夫婦から野菜がたんまり届く。ご母堂が家庭菜園をされている、と聞いていたが、その野菜のたくましさを見て「家庭菜園」のイメージはがらりと覆される。さっそくブロッコリーをパスタに入れて頂戴する。

Uさんからある相談を受ける。予想外の相談。わたしの中ではお返事は8〜9割「YES」だけど、将来設計に大きく関わることだから、みのりさんとも相談しないと。

Day247
ゆうべからかなり寒い。ひさしぶりに昼頃まで眠る。低気圧と寒さにやられている。とはいえ体調が悪いわけではなく、そろりそろりと前に進む。

Day248
朝のゴミ出しのあと、二度寝。ひさびさにorangcosongの定例ミーティング。もはや定例とは呼べない。立て直していこ……。わたしはもともと編集者だったせいか、締切から逆算してスケジュールを組み立てる癖が(良くも悪くも)ある。みのりさんにも逆算的発想を身につけてほしいな、頼むぜ、と思う一方で、不向きなことを無理に強いるよりチームとしてうまくやってく方法を探るほうがはるかにおもしろい気もする。逆算的発想は想像力や可能性に蓋をしてしまう側面もあるから、そういうの関係なしにいつもの感じで「プランC」を思いついてもらうほうが楽しそう。

とある書類を仕上げる。春〜夏のセゾン文化財団の会計セミナー(講師は五藤真さん)のおかげで、お金に対する苦手意識が前よりもだいぶ軽減されている。

Day249
フィリピンのUtsuroiアーカイブのオンライントークを聴く。多田淳之介さんも参加しているし日本語通訳も入る、とどこかで情報を見た気がしていたが、蓋を開けてみると多田さんはビデオ参加で、通訳もいない。おまけにZoomに入場した時点でJKたちに身バレしたから、仕事の片手間に聴こう……という当初の目論見は早々に崩れてしまう。が、APAF経験者たちの語るその話の内容はかなりスリリングで、だいぶ集中して最後まで視聴。国際コラボレーション、にかんしては、美しい物語が語られがちなことにわたしは以前からけっこう不満で、とはいえ、わたし自身も現場での苦難をあまり口にしてこなかった(できなかった)から、正直に困難について語った彼らの話は貴重な証言だと思う。コラボレーション相手への敬意も保たれていたと思うし。そんな重要な話がなされていたが、やっぱり聴いている日本人がわたしと国際交流基金の人だけ、なのはちょっと寂しい……。でもこのあとAPAFにもアーカイブが送られるらしいし、仮にその場にAPAFの人たちがいたらこういう話は出てきづらかったかも。これが大きな一歩になるといいね、という話を、長時間のトークが終わってプスプスプス……と燃え尽きたような状態の中、JKと交わす。

Day250
「演劇クエスト」並木版のチュートリアルをチームメンバーに送る。他のパートについてもすでに骨組みはできてはいて(言い訳みたいだけど……)、書きながら肉付けをしていく。あとは時間との戦い。逆算的発想、とか言いながら間に合うのかなぁ……いや、もちろん間に合わすけど。とにかく、つくるのがだいぶ楽しくなってきてるのは良い兆候。

2月にICCで話したトークの記録のため、国際交流基金の担当Kさんとやりとりしているのだが、丁寧にこちらの意図を汲みながら進めてくださってとてもありがたい。打てば響くというか、こんなふうにわかってくださるってことは本当に貴重なことだなぁとしみじみ……。相手を信頼しないと出てこない言葉ってありますよね。

ベルリンにいるスカーレット・ユーから近況報告が届く。「たとえ止まっているように見えても、それはゆっくり確実に動いているのです」というような返事をしたためる。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?