2024欧州滞在記 Day 13

木曜日。二日酔いはそんなにひどくなさそう。明日ここを去る準備をしつつ、近所で過ごす。教会前のカフェにお別れに行くと、映画の撮影をしているところだった。アトスはご機嫌で、昨日飲み過ぎちゃったよ、とわたしが言うと、知ってるよ、と笑う。熱いハグをして別れる。
　
芙美子さんが事務所に味噌汁を持ってきてくれる。ありがたい。昨日持ってきてくださった蓮根と炊き込みご飯も美味しかった。味噌はアジア食材店で手に入るらしい。今回は行けなかったけど、あの店、どういう流通ルートやネットワークで商売してるのか気になる。なんでもゲーム企業で働いている裕福な韓国人がニコシアにいて（町で韓国人を見ることはまずないけど）、その人の肝煎りで、キムチも良いものを仕入れているらしい。

続いてヨナタンがビールを持ってやってくる。彼はわたしが明日発つと知らなかったらしく、たまたま何か話そうと思って来てくれたらしい。メキシコ出身の彼は旅をしながら写真を撮っているようで、ニコシアにはあと一カ月滞在するらしく、計画しているプロジェクトについて聞かせてくれる。意見を求められたけど、さてどういう立場で話したらいいものかな……。とりあえずやってみたら、とその場では言ったものの、あとでひとつアドバイスを思いついたから、メッセージしてみようかな。パーティのために買ったビールがだいぶ余ったから、彼に飲んでもらうことにしよう。
　
そんなこんなで、荷造りをほぼ済ませた頃に、強烈な眠けが襲ってくる。キプロスにいるあいだ、ずっと深い眠りを経験していたような気がするけど、それも今夜が最後になる。