見出し画像

住吉山実里の欧州滞在記 2024/04/30

さて、2€分のトークンを使うべく、私たちは再びコインランドリーに来た。そのために+6€使うのだか...anyway これでビルバオまで手洗いで凌げるだろう。モイッツァさんが親切にも「洗濯物があるならオフィスに持ってきたらいいわよ、ウクライナからの母子もしばらく住んでいたのよ」と言ってくれたけれど。お昼に訪れたオフィスでは、メンバーのお一人が今日誕生日だそうで、黄色い薔薇を持ってきたお友達にも挨拶をする。コーヒーとチョコをいただきながらおしゃべり。スロべキアに初めてできたという発電所をリノベーションした劇場「bunker」、日本語の「文化」を思い出させるという話など。ブンカを見学させてもらう。

お礼を言って、町を歩き始める。時々、目の端に現れるモンスター。多分ローザンヌと同じグラフィティアーティストInvaderの痕跡がたくさんある。青空市場のそばのフリットキッチンカーがたまらなく美味しそうだったので、昨夜に続いて魚アゲイン。市場でイチゴも買う。wifiの繋がるカフェを目指して炎天下を、今日は夏日。パラソルもないのに外でチルしている人たち。カフェでアメリカーノを注文して、しばらくすると、ん、日本語が聞こえる。日本語がミキシングされてるBGMみたい。こういうことって時々あるのだけど、たまたまなのか、こっそりサービス?してくれてるのか。と思ったら、和田アキ子。妙にマッチしている。日差しが落ち着いてきたので、山を登る。カブトムシの匂い。リュブリャナ城。チケットボックスがある。声をかけると、博物館と望楼に入らないのならフリーとのこと。何も知らない外国人観光客にチケットを売りつけることだってできるものを、親切だなぁ。リュブリャナは物語のある町だと思う。また戻って来たいけれど、想いが強くなりすぎるとバランスを崩すから、もうちょっとフラットに構えよう。城のカフェでまた作業した後は、市街に戻り、塩屋さんへ。私の旅ではだいたい塩を買いがち。物価も他の町に比べて多少安いので、お土産物屋さんを覗きたくなる。スーパーで、ポレンタの素を買ってみる。

ホテルに戻って、ソーセージ/モッツァレラ/葉っぱ/パンで簡単に夕食。ここのホテルは半カプセルの不思議な構造になっていて、若い利用客が多い。でもそれは昔少しだけ住んだシェアハウスが思い出されて少し危うさも感じる。カップ麺や袋麺を食べている若者たち。それから、オンラインミーティング。ここ半年ほど計画してきたプロジェクトを一旦停止することへの最終決断。お話の中で「不憫だ」という言葉をくださったときに泣きそうになった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?