おらくる

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ペルソナ6!?「メタファー:リファンタジオ プロローグ」アトラス

「早くペルソナシリーズの最新作出ねぇかな」と思ってたら、めちゃめちゃ面白そうなファンタジーRPGがリリースされてた。 主人公は、王子が受けた死に至る呪いを解くという使命を背負っている。呪をかけた犯人は、どうやら王の側近である "ルイ" という人物で、自分が王になるためなら手段を選ばない極悪非道のヒールである。ほんでアホほど戦闘能力がある。呪いを掛けた本人であるこいつをやっつけない限り、王子が受けた呪いは解かれない。王子と隠居していた村から、ルイが所属している王国に主人公がや

    • 初めて雑誌読んだ「anan No.18」

      ananという雑誌は読んだことはなかったけどなんとなく知っていて、でも主に女性を対象とした雑誌みたいだから交わることはないよな、と思っていた。 でも、今月発売されたananの表紙を、僕が好んで毎回視聴しているYouTuber「オモコロチャンネル」のメンバーが担当していたことと、その表紙での佇まいがめちゃくちゃキマッているのが面白くて、Amazonで購入してしまった。今手元にある。 手に取って読んでみると、確かにイケメン率が多い。イケメンが、1ページの中で何枚も色んな格好い

      • 急展開いいですよ|「平成敗残兵すみれちゃん(2)」作:里見U

        すみれちゃんはタッパがあってスタイル抜群で、ちょっとスレた感じの表情もグッとくるスーパー人間性能を持っている。しかし、アイドル戦国時代に揉まれて惨敗し、今はスナックのバイトで稼いだ金をパチスロで溶かすロックな生活を送っている。 アイドル時代、大ファンだった高校生の泉くんに「金が稼げる」と唆されて、金に目がくらんだすみれちゃんはコスプレイヤーとしての活動を始める。慣れないことに悪戦苦闘する中で、ファムファタ任三郎という有名な同業者に目を付けられ、コンビでコスプレ本を出し、合計

        • 友達や恋人と観れば五倍楽しめる映画「ふれる。」監督:長井龍雪、脚本:岡田磨里

          主人公の秋は小さい頃からコミュニケーションが苦手だ。自分の気持ちが伝えられなくてイライラすると、すぐに手が出てしまう結構気難しい奴だ。でも結構イケメンだしすげー身長が高い。たまに無意識に頭をぶつけて高身長アピするくらい背が高い。 そんな秋は、フレルという妖怪的で妖精的でハリネズミ的な小動物と出会う。黄色い毛並みを持っていて、ぬいぐるみ等のメディア展開を意識した可愛い容姿をしている。ちゃんとその性質は妖怪妖怪していて、こいつの放出する糸で人と繋がってしまうと、お互いの気持ちが

        ペルソナ6!?「メタファー:リファンタジオ プロローグ」アトラス

          『彦龍』回があったらすごいよな……。「ラーメン大好き小泉さん」作:鳴見なる

          女子高生の小泉さんは基本ラーメンにしか興味がない。すげー可愛い見た目なんだけど友人を作らず、一人でラーメン屋に入っては麺を啜っている。 そんなミステリアスさに目を付けた、小泉さんと同級生の悠は、小泉さんの行くラーメン屋に忍び込んでは、勝手に隣でラーメンを啜る。寡黙な小泉さんと会話をする、それぞれのラーメンの話題を出す。んだけど、彼女の披露するラーメン知識が雑すぎて、毎回小泉さんから指摘を受ける。こうして、読者がラーメンの知識を付けていく。小泉さんがすごく人と壁を作るタイプの

          『彦龍』回があったらすごいよな……。「ラーメン大好き小泉さん」作:鳴見なる

          愛の逃避行から得られる栄養に関する考察|「グリザイアの果実 榊ルート」制作:フロントウイング

          主人公のクラスメイト:榊由美子はいわゆる令嬢キャラという奴だ。現社長である父親から後継者として期待されているものの、自身の意思に反する父親の強制に反発している彼女達が通っている学園に襲撃者を送り込んで、榊を連れ去ろうとするほどに荒い手を使う榊の父親だったが、なんかあり得ないほど戦闘能力が高い主人公のおかげで、榊は難を逃れる。 性格に難があるけど根は優しい主人公と、こちらも性格に難があるしカッターで人を傷つけようとしてくるクーデレの榊。最初は反発しあっている二人だけど、お互い

          愛の逃避行から得られる栄養に関する考察|「グリザイアの果実 榊ルート」制作:フロントウイング

          こんなにエッチだったっけ「その着せ替え人形は恋をする」|作:福田晋一

          漫画をゲオかどこかで借りて読んだことがあって、なんとなく面白かったなーという記憶があったので、アニメも観てみた。 エッチすぎる。こんなエッチだったっけ……?と思う。五条くんは誠実な高校生で、喜多川さんはオタクで優しいギャルで、この二人がタッグを組んでコスプレ界隈に殴りこんでそこで仲間ができてラブコメがある……みたいな話だっだと記憶していたんだけど。喜多川さんがあり得ないレベルで恥じらいがなかった。いい意味で。 喜多川さんはいわゆるオタクに優しい系のギャルで、且つ自身も重度

          こんなにエッチだったっけ「その着せ替え人形は恋をする」|作:福田晋一

          享受しすぎ|「ファミレスを享受せよ」

          主人公は、満月の夜にファミレスへ足を運ぶ。アイスとドリンクバーを注文した後、試験勉強のためにノートを広げる彼女だったが、気づいたらさっきまでいたファミレスとは似て非なる異空間に飛ばされていることに気づく。そこには、今は亡き国の王様といった個性的なメンツが席に座っている。彼らは主人公と同様に異空間に飛ばされており、長い人は数万年ほど、このファミレスを享受していると言う。そんな人たちと交流を深めながら、異空間からの脱出を目指す主人公。そういう話。 物語のラストで、異空間に飛ばさ

          享受しすぎ|「ファミレスを享受せよ」

          TVアニメ勢はほんまにこれを読むか観て欲しい「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」作:鴨志田一

          すげー好きな展開が散りばめられた小説だった。 まずは牧之原翔子さんの設定が凄すぎる。普通にこの設定だけで一個の小説が書けるよな。翔子さんは未来から来た存在で、事故で命を落とす予定だった咲太の心臓移植を受けた人物。さらに、咲太の初恋の相手でありながら、彼を救うために未来から訪れた存在。そして、咲太を救うことで自身の存在が消滅する可能性を覚悟している。この設定の"重さ"がすごいんだ。。。 対して、咲太が自ら命を投げ出そうとする心理描写もいい。シリーズを通じての彼の言動から、そ

          TVアニメ勢はほんまにこれを読むか観て欲しい「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」作:鴨志田一

          すごく感動するMV「ちっちゃな私」作:マサラダ

          僕は曲を聴くのが好きで、特にボカロには中学生からお世話になってきた。最近はあんまりボカロシーンを追えてない感はあるけれど、伸びている曲を聴いて、いいなって感じて、「よしよし、まだ流行りの曲を十分に楽しめてるな」と胸をなでおろしたりなどしている。 基本的にspotifyとかのサブスクサービスで曲を聞き流しているから、ハマった曲があってもあまりMVを観に行かない。歌詞も気にしない。んだけど、たまたま観ようと思って観た「ちっちゃな私」のMVで、すげー感動して胸が温かくなったので共

          すごく感動するMV「ちっちゃな私」作:マサラダ

          こういう人になりてぇよな「きみの色」

          この映画を観ながらまず感じたことは、「高校を中退できるってすげぇよな」である。バンドのギターボーカル担当:作永きみは、祖母の期待に応えようとして頑張っているんだけど、祖母を含めた周りが感じている自分の性質と、自分が感じている自分の性質との乖離が激しくて、それに耐えられなくて、周りの期待に応えることが辛くて、高校を中退してしまうというシーンがある。逃げることは作永きみ弱さが発露したものだと捉えることもできる。でも、ちゃんと「自分が嫌だから」という理由で、高校を辞めるという結構す

          こういう人になりてぇよな「きみの色」

          自己啓発本を読んでSNSを楽しく生き抜く術を見つけよう!!!「藁を手に旅に出よう」作:荒井博行

          ある会社に入った新卒の子達が、集合研修として人事部長のありがたい話を聞くという形式で話が進んでいく。章が7個ほどあって、それぞれでよく知られた "おとぎ話" を例に出しながら、その話を斜めの視点で読み解くことで、得られる意外な気づきが披露されていく。 2章における「裸の王様」の人事部長による新解釈に、おぉ面白ぇ、と思った。裸の王様は、自身の見栄によって、皆の前で裸を晒してしまうという恥ずかしい思いをした。のに、何故その王様の側近は、王様に「裸ですよ」と指摘しなかったのか。こ

          自己啓発本を読んでSNSを楽しく生き抜く術を見つけよう!!!「藁を手に旅に出よう」作:荒井博行

          なんかモヤモヤするとかでも、頑張ったら世界をループさせたっていい「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」作:鴨志田一

          前作「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」で、先輩の桜島麻衣に愛の告白をした高校生の主人公・梓川咲太。なんとなくイイ感じの仲になったものの、肝心の返事をもらっていないことに気づく。昼休みの食事中、咲太は麻衣を問い詰め、ようやく返事を引き出すことに成功する。 放課後になり、鼻歌気分で家へ帰り、寝て、起きた咲太は、世界が同じ日を繰り返していることに気づく。この繰り返しに、他の生徒や人間は気づいていないようだったが、唯一、咲太の後輩:古賀朋絵も気づいていることが分かる。そ

          なんかモヤモヤするとかでも、頑張ったら世界をループさせたっていい「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」作:鴨志田一

          絶対に晴れやかな気持ちで読めない短編「空が灰色だから」作:阿部共実

          中学生を主人公とするオムニバス形式の短編集。7:3くらいの割合で主人公が不幸になったり幸せになったりする。各話の展開は、思春期特有の精神的な不安定さが増幅された雰囲気の中で進行していき、甘酸っぱさや、死にたくなるほどの苦しさや、心のざわざわを鮮明に描き出している。上記で記したように、お話の結末がバッドエンドになるか、ハッピーエンドになるかは物語の最後まで分からないことが多いから、こっちもこっちで不安定な気持ちになりながら読み進めるはめになる。 中学生とか高校生の頃ってこれく

          絶対に晴れやかな気持ちで読めない短編「空が灰色だから」作:阿部共実

          青春ブタ野郎という呼称って、本当に的を得てる?「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」作:鴨志田一

          高校二年生の主人公:梓川咲太は、ある日の図書室で、バニーガールに扮した芸能人の先輩:桜島麻衣を目撃する。目を疑う咲太だったが、周りの図書室利用者達は、そんなにありがたいコスプレに身を包んだ彼女に気づく様子もない。そんな出会いから、咲太は、桜島麻衣が、周りから存在を認識されないという、「思春期症候群」と呼ばれる現象に悩まされていることを知る。 咲太自身も、過去に似た体験があったことから、徐々に周囲から認識されなくなっていく麻衣さんを助けようと決意する。咲太のことを「ブタ野郎」

          青春ブタ野郎という呼称って、本当に的を得てる?「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」作:鴨志田一

          衛宮くんはユーモアのセンスがない阿良々木くんである「Fate/stay night」作:奈須きのこ

          冬木市では、「聖杯戦争」と呼ばれる大運動会がたまーに開催される。7人のマスターと呼ばれる魔術師と、それぞれの魔術師達が召喚し使役する7人のサーヴァントが、あらゆる願いを叶える力があるとされる「聖杯」を巡って戦われるという。 魔術師の養子として育てられた高校生:衛宮士郎は、ある夜、サーヴァントの一人であるランサーとアーチャーの戦いを目撃する。その後、なんやかんやあってランサーに襲われた士郎は、難を逃れるために自身のサーヴァント:セイバーを召喚してしまったことで、第5次聖杯戦争

          衛宮くんはユーモアのセンスがない阿良々木くんである「Fate/stay night」作:奈須きのこ