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音楽痛(おんがくつう)

・以前マシュマロと質問箱にて質問を募集して、嬉しいことに何件か頂いた。送ってくださった方々、本当にありがとうございます。まだ受け付け中なので気軽にお願いします。


・んで、その中でも膨らませそうな質問があったので今回はそれへの回答をします。


・こちら。素晴らしくないですか?くそ嬉しいです。くれた方本当にありがとうございます。


・音楽の話はめちゃくちゃしているけど、どれもバラバラなので一つにまとめたものをここに書こうと思います。しょうもない話ですが聞いていただければさいわいでございます。

・長いぞ!!!行くぞ!!!!!

始まり

・僕がこうやって音楽が好きになっているのは母の影響です。母は学生時代からずっとナゴムレコード関連の曲だったり、P-MODELだったりを好んで聴いていました。

・んで結婚して僕や兄が産まれたりしていたのですが、母が車でも家でも色んな音楽をかけるんですよ。子供向け音楽とかじゃなくて、プログレとかテクノとか。今考えるととんでもないよね。

・でもその音楽達の不思議な音に無意識に惹かれて気づいたら大好きになってた。んだと思う。本当に幼少期の話だからうろ覚えだ。

・スーパーに行く〜くらいの感覚でCDショップにもつれて行かれていた。爆音に多種多様なCD。赤ん坊には情報量も刺激も何もかもが強すぎる環境。

衝撃と出会い

・ある日母が車でかけたアルバムが衝撃的だった。強烈なロックにピコピコした楽しげな音。若干2~3歳の出来事だったが、あの時の衝撃は忘れない。とにかくかっこいい。それしか思えなくなった。

・それが忘れもしないPOLYSICSとの出会いだ。P-MODELと対バンしたことがあったのとニューウェーブの音楽を受け継いだことがそれなりの話題にはなっていたらしいから母親も少しはチェックしていたらしい。

・CDジャケットを見てもオレンジに白丸、そこにでっかくPと書いている。歌詞カードもない(あっても年齢的に読めない)し、明らかに他とは違うと感じた。

・そこからはもうどっぷり。CDショップに行った際には当時の新譜『KARATE HOUSE』を買ったり(こんなことを書いてるけど子供は子供だし戦隊モノのCDと結構悩んだ思い出がある)テレビ出演を追って…みたいな。

・幼稚園入園前からだいぶオタクみたいな遍歴。さすがに当時はそんな意識も言葉も知らなかったけど。

・人生で初めて自分で選び買ったアルバムというのもあって1番思い入れのあるCDは『KARATE HOUSE』だ。POLYSICSの良さが詰まっている。ま、ここでこの話をすると長くなるのでやめよう。

初ライブ・BUDOKAN

・そんな感じで成長と共に知識も増えていき、そろそろ幼稚園も卒園だ、という時だ。当時のメンバーのカヨが脱退するというニュースが来た。当時はその事実の意味を理解するまでかなりかかった(だから当時は母の方が驚いてたような気がするよ)。

・で、この体制でポリを直接見た事がなかったのだ。そりゃ当然幼稚園児だもの。無理無理。ただ、卒業公演が武道館。座席もある。じゃあ行けるだろう、最後くらいいいだろうとチケットを取ってもらい、行った。初の生POLYSICS。最初で最後の体制。

・座席も2階だったし遠い位置にいるはずなのに、すごい熱量。これが、これこそがPOLYSICSなのか。CDで聴くのとはまるで訳が違う。今そこにいる本人たちが演奏しているんだ。力強いパフォーマンス。画面の中だけだと思っていたものが今目の前で繰り広げられている。

・感動する他なかった。そして、これからもずっとこの人たちを追いかけようと決意したその日だった。

可能性

・3人体制だということに賛否が多く出ていた(らしい)がひたすらにPOLYSICSでテンションが上がりまくる日々であった。

・中学。スマートフォンを手に入れたこともあって今まで以上に情報収集が捗っていた。

・そんな中おもむろに気になるアーティストがいた。DEVOだ。POLYSICSはもちろん色んな人が憧れている人だ、その程度の認識で、ほとんど聞いたことがなかった。

・聴いた瞬間、自分の知らない世界が広がった。時代を何度確認しても80年代。そんなわけが無い。今作られている曲じゃないのか。当時こんな曲を作れた人がいたのか!?と驚きが凄かった。

・DEVOを知ることでニューウェーブの何たるかを知れた。この人たちはすごい。

・売れる、売れないの世界じゃない。自分がどんな音楽を信じ、やっていきたいかで歩んでいるんだ。

・あとこの頃にはくるりにもハマった。脈略ねぇなぁと思うのは俺も同じ。たしか、ニューウェーブから距離を置いて他のジャンルのアーティストを聞き、どんな違いがあるのか気づくために聴いていたような気がする。くるりもまあまあ攻めているバンドではあったが。切ない『東京』が何となく心に残った。

アニソンとの出会い

・ずっと音楽を聴いていてほかのものに触れることが無かったのだが、初めてアニメに出会った。中二の時だった。

・内心小馬鹿にしているところがあった。アニメでしょ?って。そんなこと言うもんじゃないね。

・で、アニメの世界観に合わせたアニソンがすごく印象に残っていた。ジャンルとかじゃなく、アニメの世界を音楽で作るってすごいなって。

・今まで自分が聴いていたもの初めて出会ったものを無意識に照らし合わせることがあるのだが、そういった意識もこの時から芽生えていたと思う。

慰めと改めの時

・周りから遠ざけられていた時期があり、そんな自分を忘れさせてくれたのもPOLYSICSやニューウェーブのロックバンド達だった。

・KERAさんの演劇を見た事もあって有頂天を聴こうブームが訪れた。当時の新譜(ライブアルバム)ミューヂックアワーを聴きまくる日々。誰にも表現できない域まで開拓したこの音楽達は自分の今まで体験してなかった刺激を受けた感覚だった。

チャットモンチーと夏

・中学最後の年になり、ネットニュースを見ていた時にふと流れてきたニュース『チャットモンチー、完結』の文字。あぁ、チャットモンチー。これも母が昔流していたことがあったなぁと、そのくらいの意識であまり聴いてこなかったのだ。

・でも何故かスルーができなかった。心のどこかが痛んでいる気がした。訳が分からなかった。ずっといるものと思っていたものが完結してしまう。そして、発作のようにYouTubeの公式チャンネルで全ての曲を聴いたのだ。

・曲を聴いて心が苦しくなる経験をしたのは初めてで、思わず涙が出てしまった。こんな素晴らしい人達が、完結してしまうなんて。

・今からじゃあ遅い、そう思ってはいたが溢れる想いを抑えきれず、CD屋に走り、持っていなかった数枚のアルバムと全てのシングルを買った。チャットモンチーを今まで知らなかった自分が許せなかったのだ。


P-MODEL&平沢進との再会

・P-MODELは正直よくわかっていなかった。変な人が変なことしてるイメージだった。聴き直したらイメージのまんまだったよ。

・ただ、タッチミーの解凍ver.を聴いて何かグッときた。同じバンドで同じ曲なのにここまで違うものが作れるのか。びっくりした。彼らの世界は無限に拡がり、今も広がり続けているんだと知った。

・ひとつの形に縛られないそのパフォーマンス性は今でも平沢進に根強いファンがいる理由の一つなんだろうな、と勝手に納得した。

高校で変わった意識

・高校生になり、今までより自由度が増したこともあってライブにも行くことが多くなった。エビ中主催のMUSiCフェスでは初めて友達とライブに参加。今までPOLYSICSしか見ていなかった自分にとって他のアーティストのライブを見るというのは初めての経験で新たなアーティストとの出会いも。

そんな感じで来年もガンガンライブ行くぞ、という時にあれですよ。世界が混乱したアレ。あれが広がりまくって全部パー。

・POLYSICSもメンバーが1人辞めるとなって意地でも行くぞと決めていたのに、中止。しばらく寝込んだ。メンバーとしての彼を見送ることが出来ないなんてこんな辛いことはない。

・ただ、そんな中でも必死にもがいていたアーティスト達に感動した。それぞれのアーティストに出会った時と同じような衝撃をまた受けた。

BAYCAMPと鳥肌

・BAYCAMP2020。横浜で開催ということで行かなくては、と友達を強引に誘って参戦。

・会場に入ってその爆音を久々に浴びた時、全身の鳥肌が立ち、感動で涙が出てしまった。初めてライブを体験した武道館と同じ感覚がまた蘇ったのだ。

・知ってる人とか知らない人とか関係ない。とにかくこの爆音を肌で感じることが嬉しくてたまらなかった。

・そしてPOLYSICSの出番。1人脱退したあとの3人体制になってからの生は初だった。

・やはりPOLYSICSは自分にはなくてはならない存在だと感じた。どんな時も常に傍にいて楽しくしてくれる。

・…でそんなこんなでライブの最後に…ええ!?はたらく細胞BLACKの主題歌が決定…。

BLACKを明るく照らした『詐欺主題歌』

・テンションが最高潮でその時は曲を覚えてなかった。刺激があまりに強すぎたし、とにかくこの場所にいることを楽しもうと必死だった。

・アニメが始まって驚いたんだけど、雰囲気が違うのよ。アニメと曲で。

・さっき「アニメの世界観に合わせた曲」がどうとか言ったりしているのを見てわかるように、(歌詞はともかく)曲の雰囲気が違くてびっくりしたんだよ。そしてこれが世にいう「詐欺OP・ED」だと知った。

・しかしインタビューとかを聞くに原作をかなり読み込んで赤血球の前向きな気持ちを曲にしたらしく、なるほどなと。

・今回の主題歌でPOLYSICSを知ってくれた人がいて本当に嬉しいし、思い出して再認知してくれる人たちも増えてなんかまた泣きそうになった。

これからの音楽と自分

・実際、今の状況が凄い事になってるし誰も見通しは立てられないけど、俺は今後も自分が好きで信じている音楽をただただ応援していく。誰がどうなろうと、どう言われようともそれだけを信じ、何処かで共鳴してくれる事を信じていくしかできない。


最後

・書き出したら止まらなくなってしまってこんな長くなってしまった。短く済ませろよと思ってますよね。でも1度こういったことを書いておきたかったんです。

・短くまとめたいものですがそれだと自分のその時の熱量が伝えられないんじゃないかと思ってしまい、こうなっています。

・脱線しまくっていた今回だが、4000文字以上書いている。こんなの初めてだ。

・短く済ますことが出来なかったことを深く詫びると共に、自分がなぜ今こうして音楽が好きになっているかが伝われば嬉しく思う。

・そして自分の音楽の話はここに書ききれるものではない。本来はもっとあって、中でも厳選して書いているので、そこの説明が出来なかったことも侘びる。何処かでまたかければいいなと思っています。

・長々と読んでいただきありがとうございました。おしまいです!!!!!!!!!!!!

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