舞台『刀剣乱舞』 心伝 つけたり奇譚の走馬灯 の感想について書く

昨日大千秋楽を迎えた、「舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯」の感想を書く。

まず最初に言うが、筆者はこの作品の原作となっているゲーム「刀剣乱舞」も刀ステや刀ミュといったものも全く知らない、いわゆる「ミリしら」という状態で、大千秋楽のライブビューイングを拝見した。これは、そのような人間が書いている感想である。

そもそもなぜ観劇しようと思ったのか

なぜ見に行こうと思ったのか、それは出演しているキャストさんを純粋に見たいと思ったからだ。

その人の名は、砂川脩弥さん。そもそも彼を知ったきっかけの作品は「仮面ライダーゼロワン」だ。

あるとき、彼の公式SNSアカウントから投稿されている写真をたまたま見かけたのだが、その写真を見た瞬間、脳内に衝撃が走った。

これがその写真。

見た瞬間に、「き…….綺麗すぎる…………….!!」と思った。

「これはなんとしてでも見なければならない。」そう思い色々調べていくと、大千秋楽にライブビューイングなるものが開催されるということを知り、観劇に至った。

舞台の感想

いよいよ本題。舞台について書く。

正直、ゲームに触れたことのない者として、見てみたい!!という勢いでチケットをとったものの、純粋に舞台のストーリーを理解できるのか非常に心配だった。だが、事前に刀剣乱舞有識者の友人に話を聴いたところ、「今回の舞台は初見でも楽しめると思う!」とのアドバイスをいただいたので、安心して舞台を見ることができた。

いざ始まってみると、刀剣乱舞の世界観の説明が丁寧にされていて、とても分かりやすかった。歴史の面でいうと、筆者は日本史に詳しくなく、今回の物語のメインである新撰組についてもさほど詳しくない。もう少し新撰組についてよく知っていればもっと楽しめたのかなとは思ったが、だからと言って理解が追いつかず置いて行かれる、なんてことも無かった。

そしてキャストの皆さん。元々は砂川さんを見たくて見に行ったが、今作には砂川さん以外にも松田凌さんや松田岳さんという知っている方が出演されていて、こんな風に舞台で活躍されている姿をスクリーン越しに拝見することができたのは大変嬉しかった。

とにかく殺陣のシーンが多い。すごい。刀剣男士たちがめちゃくちゃ強い。そして麗しい。

もちろん刀剣男士だけではなく、歴史上の人物たちもすごかった。

それぞれにドラマがあって、引き込まれる展開。

舞台の公演時間は2時間以上あり、休憩なしのノンストップで最後まで駆け抜ける。ライブビューイングということもあって、キャストさんの顔が寄りで映るシーンも多く、かなり汗をかいている姿から、「これ相当キツいんだろうな…」と思いながら見ていた。そこからふと冷静になったとき、「これ1日2回やる日もあるんだよな…..。1日2回やってるの!?!?」とまた衝撃を受けた。

アクションはみんなで戦うシーンもあるし、2人ずつペアで戦うシーンがある。そしてクライマックスには1人1人が順番に登場し、大立ち回りのシーンがある。見応え十分だ。

これはキャラクターのファン、出演されている俳優さんのファンそれぞれにとってたまらないシーンだと思う。

見目麗しい刀剣男士たち、大迫力の殺陣、しっかりとした物語。

完全に初めましてのジャンルだったが、「刀ステ」が世の中を席巻する一大エンタメになっている理由がよく分かった。

そして、2.5次元は本当に2.5次元である、ということを実感した。

実写化ではないのだ。

マンガやゲーム、アニメの実写化はどちらかというと2次元の世界のキャラクターが俳優さんの中に落とし込まれていくイメージで、〇〇さんが演じている△△というように、そこに広がっているのは3次元だ。

今回の舞台では、ゲームなどの中に存在するキャラクター(2次元の存在)が、本当にそこから抜け出てきている。舞台上に存在するのは、俳優さんの演じる力を借りて存在するキャラクターそのものだと感じた。ゆえに、2次元と実写化である3次元の間、2.5次元なのだと思う。

非常に楽しく、心に残る経験だった。また機会があれば見てみたいと思う。




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