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His Story

こんばんは。

最近、日本史の総ざらいをしようと、社会科の先生に紹介していただいた漫画を読んでいます。『天智と天武』という作品です。

念のため記載しますと、副題に「新説」と書いてあるように、やや異説に基づいているストーリーです。そのため、古代史に詳しい方や、専門的な方からすると賛否の分かれる内容かと思います。ただ、私のように、学生時代にほぼ日本史に触れてこなかった身からすると、漫画はイメージや流れが掴みやすく、たいへん重宝します。
こんなことを思い出しました。英文科時代、アメリカ史がご専門の教授と話していたときのことです。「歴史なんて難しく考えなくても、誰々と意気投合したとか、誰それが気に食わないから対立したとか、その程度の積み重ねですよ」と。

いささか雑な表現かもしれません。ですが『天智と天武』を読んでみて、十年近く過ぎて、なんとなく当時の先生の言っていた意味がわかった気がします。"history"の語源は "his" + "story" とも言われます(このhisは、男女ともに指せたはず…)。小さくとも大きくとも「歴史」は「歴史」。そして、そこにはその時代を生きた人々の感情の機微がある。そう感じられた時代や場所は、なんだか好きになれる気がします。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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