色々な視線について

人が生活している中で皆さんは「視線」について考えたことありますか?
眼鏡を作るうえでお客様がどのような視生活を送りどこを見えやすくすることが快適な眼鏡になるかを私たちは考えています。

トラックって車間距離近いなぁ~

いきなり話が飛んだように思われるかもしれませんが、車を運転する方「後ろのトラックやけに近いなぁ。。。煽り運転か?」という経験された方少なくないんじゃないでしょうか?
これって実は視線が大きくかかわっているかもしれません。
トラックの運転手さんは悪気はなく普通の感覚で運転している可能性があります。
早速イラストで比較してみましょう

車種による視線の違い

簡単に描いたイラストなので相違点はあるかと思いますがイメージとしてご覧ください。
一般的にトラックなどの大型車は車が大きく目線も高くなりさらに車自体の鼻先が短い事によって視線が手前まで見ることが出来るのに対して普通車の背が低い車は視線も低くさらにはボンネット等で手前の部分を見ようとしても遮られてしまう部分があります。
渋滞等で前の車に倣って走る場合は目標物として前の車を見ると思いますが必然的に普通車のような背の低い車の方が車間が広がると思います。

逆にトラック等は相対的に近くなりやすくさらには車体の大きさから前の車は凄く圧迫感を感じることになるかと思います。

この視線の違いは眼鏡をお作りになる際、特に遠近両用タイプをお作りいただく場合、トラック運転手さんは一般的な使い方と比較すると目線が中心から下方を見ることが多くなる事が想定され中間距離から近方度数で比較的に離れたところを見ることになり「遠近は使いづらい」となるかもしれません。
その場合は遠近で作る場合には手元度数をなるべく下に逃がしてあげることによってトラック運転手さんの目線基準で考える遠方視野を広く取れるように考慮することが必要になります。

気を付けなければいけないのはトラック運転手さんだけじゃない

さて上記を読んで「大型免許持ってないから関係ないや~」と思われた方ちょっとお待ちください。
日常の私生活の中には運転だけじゃなく他にも視線を考慮するべきシーンはまだまだあります。

デスクワークの視線

普段デスクワークがメインの方も多くいらっしゃると思います。
あなたが主に使っているPCはノート型ですか?デスクトップ型ですか?
最近デスクトップの画面も薄型になり大型化しています。
液晶画面が主流になった現代では画面が大きく薄くなったことによって離して使う方も多くなりました(昔に比べて)
デスクの上も広く使え合理的ですね♪
ただノートPCと比較するとその距離と視線は全く異なります。
レンズの設計を考慮する必要もありますし、目的距離が変われば度数設定も異なってきます。
眼鏡の近用度数に関しては「大は小を兼ねるという事は無い」のでその辺も考慮しなければなりません。
万が一手元の細かい書類も見るという事で近用度数を近くに合わせると遠近両用の累進帯(度数の変化する部分)のシビアなところでモニターを見なければいけなくなり長時間作業する場合には大きなストレスになると思います。
その場合は
①遠方からデスクトップモニターを見やすく度数設定し設計もそれを考慮したレンズを使い手元の細かい部分を補完するために別途近方重視したレンズを考える
②遠方から手元を見えるように設定し普段使いにし、別途デスクワーク用にレンズを調整したものでデスクトップPC~手元の書類までを補完できるようにする

作る方の屈折状態によってもさらに複数パターンが考えられますが少なくとも上記2種類の考え方があるかと思います。


更にデスクワーク以外にも

その他にもおうちでのリビングでの過ごし方でもテレビを見る際座椅子に座ってみているのか椅子に座ってみているのか、
新聞を読むときにテーブルに広げて読むのか、立てて開いて読むのか。
などなど、すべての「見る」という事に対して万能に対処する事は難しいですがその中でもどこに重きを置くか?そしてその特性を理解して眼鏡を使っていただくとみることに対してのストレスが軽減できるかと思いますので是非プロの眼鏡屋にご相談ください。


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