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苦手な後輩の教育を1年間した理由

職場に一人や二人苦手な人がいませんか?

わたしは教育を任された後輩がめちゃめちゃ苦手でした。(笑)

どうも、にきです。

話そうと思えば恐ろしいぐらい話せますが今回は、


・なんでその子が苦手だったのか、

・それでもなぜ教育係を続けたのか、

についてお話しします。



どうして苦手だったのか

苦手を感じるにはちゃんとした理由がありました。

2019年の4月~2020年3月までその後輩(Aさんとでもしておきます)の教育係をしてたんですね。


補足すると、にきは2019年4月下旬の時点で退職を決意します。
自分でもマジかと思いました。(笑)


一応言っておくと、Aさんの教育係になったから辞めたくなったわけではありません。


まあことあるごとに苦手だな、話しかけるのもしんんどいなと思っていました。

ここだけ聞くと最低な教育係やん。



でも何で苦手なんだろうって考えた時に浮かんだのは、


昔の自分に似てるからだったんです。

しかもめちゃくちゃコンプレックスだらけの自分と。



いつもどことなく自信なさげで、

何となくわからないことがあるのに、注意されるのが怖くてひとりで何とかしようとする。

本当に入職したてのわたしにそっくりでした。

わからないことがわからないと言えなくて、その場しのぎで仕事を終わらせる。

自分のダメなところ、直さないといけないと感じていた部分がAさんともろかぶりでした。



そして何をするにも人より時間がかかるところも似てました。

もうね、めちゃめちゃ字書くの遅いんですよ。


そんなこと?嫌いな人だからわざとあら探ししてんじゃない?

って思うかもしれませんが、目につく理由がちゃんとあるんです。


「もっと早く字を書きなさい」

「時間がかかりすぎ、気にしすぎ」


わたし自身、小学生の頃にさんざん親から言われ続けてきたんですね。

宿題のプリントで少しでも自分が気に入らない字を書くと何度も消して書き直すような子どもでした。

今でもたまに出てしまう。(笑)


幼い頃にくり返し注意されたので、字を書くのが遅いことはコンプレックスでした。

多分ですけど、そのことに関してAさんは何とも思ってないです。



ほんの一部ですけど、自分がコンプレックスを感じていた部分を同じようにAさんも持っていたんですね。


似てる部分があったからこそ、細かいことまで気になってしまう。


自分のコンプレックスを間近で見てるから何となくつらい気持ちになって、結果的に「やっぱり苦手な人」になったんだと思います。


でもAさんに教える経験ができたからこそ、自分のコンプレックスともう一度向きあう機会も得られたんでしょうね。


字を書くのが遅いことにコンプレックスを感じてたのは自分だったんだ、と気づけたのはAさんのおかげです。


じゃあAさんへの苦手は克服されたかというと、そうでもないんですが。(素直)

ずっと苦手なままだったけど、いいきかっけをくれたなと感謝してます。


苦手な人と自分は案外似ている

という新たな視点ができました。



どうして教育係を続けたのか

そんな話しかけるのもしんどいAさんの教育係を、とりあえず1年間やりきりました。

なんで続けたのか。


ズバリ言うと、

全ては自分のためだからです。
Aさんのためではありません。(笑)

人生の中でこんなにつらいことを今耐える力をつけておけば、今後何かあった時もわたしは耐えられるな


と思ったんですね。これはガチです。


できることならすぐにでも退職したかったので、仕事はどうやっても行きたくないんですよ。

それでも行くしかなかったので行ってましたが。

そして自分の仕事プラス苦手な後輩を教える。



めっちゃつらい。

それでも、


この経験が今後の自分の糧になると確信していました。


退職考えてる人間が教育係するってありえない経験ですよ。


もちろん、Aさんがこの1年で自立して夜勤ができるようになる、という目標に向けて教えられることは全力で教えました。

本気すぎて逆に怖がられてたと思います・・・(^_^;)


今のAさんには何が足りないのか、それをどう教えるのか、どんなフォローをするのか、どういう伝え方なら伝わるのか、

本当に禿げるぐらい考えたし悩みました。


まあ禿げはしなかったですけど、


「1年のうち9割はAさんに捧げた」

と一部の人から言われるぐらいには考えてましたね。


言ってしまえばこれも全ては今後の自分のためです。

看護師しながら1年を通して特定の人を教えるってみんながみんなできることではないですから。



あとよわ~~い理由としてあるのは、単純にこの大変さを他の人に投げられなかったんですね。


「どうしてもつらいから教育係から外してください。せめてメインの教育係をかえてください。」


とか言うことはいくらでもできたんですよ。言おうと思えば。

でも、わたしが投げたがために誰かが大変な思いをするのはイヤだったんですねー。


Aさんは数年間別の部署で働いていたんですが、仕事を教えるのにけっこう苦労したらしく・・・。

そのことは何となくみんなわかってるんですよ。

そんな中でメインの教育係を誰か別の人に~とは言えませんでした。


じゃあやっぱり自分がやろうと思ったんですね。


実際ガチで大変だった・・・。(遠い目)


ちょっといい人ぶってるとか思いました?


でも本音です。


自分が背負いすぎて追いつめられるのはダメですけど、なんとか乗りきれたんでね。

これも自分がどこまで耐えられるのかわかるいい実験になりました。

たぶんギリギリだったけど。(笑)



Aさんもこいつに教わりたくないって思ってたかもしれませんが、わたしは多くの気づきがあったいい経験でした。


思い出したことがあったらまた書きます。

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