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CGで映像を作ったり絵を描いたりしています。ここでは人文学的な話や読書ノートなどを稀に…

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CGで映像を作ったり絵を描いたりしています。ここでは人文学的な話や読書ノートなどを稀に書こうかと思います。

最近の記事

読書ノート:『寝ながら学べる構造主義』(内田樹, 2002)

 「近現代の視覚文化に関する議論に興味があるのですが、古典的な時期からきちんと踏まえた初学者向けの文献としては何になりますでしょうか?」と数ヶ月ほど前に ぱて先生 に相談したところ、ハル・フォスター編『視覚論』などを勧められたので、読もうとしたのですが、当時は記号論をはじめとした関連する現代思想について基礎的なことをあまりにも把握していなかったため、読解に困難があって一度中断したということがありました。  そうした背景がいくらか後押しとなり、何度か題名を目にしたことのあった

    • 読書ノート:『西洋美術史』(高階秀爾, 2002)

       大晦日〜元旦にかけて、高階秀爾監修『西洋美術史』を読んでいました。その説明と感想を以下にまとめます。 どんな本か 「古代から20世紀末までの西洋美術史を概観する」という趣旨の、高校世界史の教科書のような本です。ここでいう「西洋」とは、古代ではギリシア・ローマおよびそこに影響を与えたエジプト・メソポタミア、中世〜近代ではキリスト教圏ヨーロッパ、現代でアメリカを加えた範囲となっており、地域というよりは文化的連続性によって規定されています。また、「美術」とは 彫刻・絵画・建築・

    読書ノート:『寝ながら学べる構造主義』(内田樹, 2002)

    • 読書ノート:『西洋美術史』(高階秀爾, 2002)