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アナログな仮想現実とデジタルな仮想空間のはざまで
秋は読書欲が高まりますね🍂今回は、最近読んだ2冊の本の考察をご紹介したいと思います😊
2冊の本の紹介
私は最近、2冊の本を読みました。一つは、ヴァジム・ゼランド氏の「タフティ・ザ・プリーステス」、そして、もう一冊は、ダグラス・ラシュコフ氏の「デジタル生存競争: 誰が生き残るのか 」です。ともに、大きな意味では人間の認識をテーマにしています。
ヴァジム・ゼランド氏は、この現実の世の中を、ある意味で量子力学的な、仮想現実として捉えている印象があります。一方で、ダグラス・ラシュコフ氏の「デジタル生存競争: 誰が生き残るのか 」は、デジタルの仮想空間の延長線上にある、現実の社会の不均衡や不平等などを扱っています。そして、私は、双方とも、現代社会らしい共通のテーマを扱っているように考察しています🤔
仮想現実と仮想空間
仮想現実:ゼランド氏は、量子力学的な視点から現実を捉え、人間の意識が現実を創り出すという、いわば「現実の相対性」を提示しています。彼の作品は、読者に「自分」と「現実」の関係について深く考えさせるきっかけを与えます。
仮想空間:一方、ラシュコフ氏は、デジタル技術が社会にもたらす影響、特に格差拡大や情報操作といった問題に焦点を当てています。彼の作品は、現代社会が抱える具体的な問題点を浮き彫りにし、読者に警鐘を鳴らしています。
両方の作品の共通点と相違点
共通点①:人間の認識と現実の関係
両方とも、人間の認識が現実を形作るという点で共通しています。ゼランド氏は、より抽象的なレベルで、ラシュコフ氏は、具体的な社会現象に焦点を当ててこのテーマを扱っています。
共通点②:現代社会への警鐘
ゼランド氏は、人間の意識が誤った方向に向かうことで、望ましくない現実が創り出される可能性を指摘しています。ラシュコフ氏は、デジタル技術がもたらす負の側面を強調し、現代社会の行き過ぎた消費主義や競争原理を批判しています。
相違点:現実の捉え方
ゼランド氏は、現実を量子力学的な視点から捉え、その多面的で不確定な側面を強調しています。ラシュコフ氏は、現実を社会学的な視点から捉え、具体的な社会問題に焦点を当てています。
現代社会との関連性
両作品とも、現代社会が抱える様々な問題に対して、深い洞察を提供しています。
ゼランド氏の作品は、個人が自分の人生を主体的に生きることの重要性を教えてくれます。
ラシュコフ氏の作品は、デジタル技術がもたらす影響を冷静に分析し、より良い社会を築くためのヒントを与えてくれます。
どう、生きるかを考える🤔
現代社会は、情報化が進み、グローバル化が加速する一方で、格差拡大や環境問題など、多くの課題を抱えています。両作品は、このような複雑な現代社会を理解するための新たな視点を与えています。
そして、この2冊を読んで私が考えたのは「どう、生きるかを考える」という事です。答えは、中々見つからないですが、とても重要な示唆を与えてくれました。
仮想現実であれ、仮想空間であれ「どう、生きるかを考える🤔」というのは共通のテーマなのですね😌
【関連書籍】
※上記の本は、ヴァジム・ゼランド氏の代表作です。英語ですが、ポチってしまいました😅