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Appleシリコンに至るまでの遍歴とは?

こんにちは、Opt-Techののぶ。です!

いよいよ本日の夜中、14日午前2時より、Apple eventが開催されますね!

噂ではiPhoneが出ると言われていますね!
今年のWWDCではiOS14も発表されており、どのような機能と性能を持ったiPhoneが登場するのか、楽しみですね!

さて、今日はOpt-Tech運営陣である、おおげさんより、今年のWWDCで発表されたAppleシリコンについての考察をお話頂きましたので、今回はAppleシリコンについてお話をしていきたいと思います。

Apple Siliconの発表

今年のWWDC2020にて「Apple Silicon」という新しいCPUを開発し、MacのCPUを自社製のもの切り替える方針を発表しました。

WWDCの前によく言われていた、「ArmMac」ってやつですね!

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WWDC2020にて発表をまとめるティムクックCEO。Apple公式Newsroomより引用

Armの歴史

「Apple silicon」心臓部のCPUアーキテクチャ=設計思想はArm社からライセンスされたものが使用されています。

何のこっちゃわからない人もいるかとは思いますが、iPhoneやiPadで使用されている、「Aシリーズのチップ」のことです!

次のセクションで、このAシリーズのチップについて深掘りしていきます!

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Apple Special Event2019にてiPhone11シリーズに搭載のA13Bionic発表時引用

AシリーズCPU(Soc)の歴史

ここで、Apple Aシリーズについて変革があったポイントを押さえておきましょう。

2010年 A4 :初めてのAシリーズ
2013年 A7    :64bit化へ
2017年 A11Bionic :GPUをApple自社設計に切り替え

上記のことを見て分かる通り、「Aシリーズ」は2010年に初めて登場しており、「iPhone4」以降のiPhone・iPadに使用されています。

「Aシリーズ」はiPhoneでの使用を目的に作られたCPU(SoC)です。
機能として実際には、CPUの計算機能だけでなくスマートフォンで使う様々な機能を一つにまとめています。

GPU(グラフィック)・画像処理(カメラ)・NP(AI処理)・メモリなどが挙げられます。

そして、スマートフォンとして使用する上で重要なのが構成で「小さいサイズ」「省電力」が不可欠です。
ノートパソコン用のCPUも省電力を求められますが、一桁違うくらいのレベルなのです。

Apple Siliconへの前ぶり?その1

ではここからは、Apple Siliconが発表に至るまでにAppleがどんな形で試行錯誤したいたのかを今までのチップなどから紐解いていきたいと思います!

前のセクションでもお話をしたのですが、2017年9月に発表の「A11Bionic」からGPUが Apple自社設計に変わりました。
GPUの性能も向上しハードウェア的にもソフトウェア的にも大きな問題も発生せず、スムーズな移行でした。
(※まだ、iPhoneでの活用がメインだったため、GPUが最も影響を受けるのはゲームが多いのですが、小さな問題はあったかもしれませんが、大きな問題は見受けられませんでした。)

これでAppleはCPUとGPUの両方を自社でコントロールできるようになりました。

Apple Siliconへの前ぶり?その2

A11Bionicで自社設計のGPUに切り替わる前年(2016年)に、Appleは最新のMacOSとiOSのグラフィックAPIを独自開発の「Metal」に切り替えました。
ここでは、グラフィックAPIを変更すると、ソフトウェアベンダー側にも問題が発生するため、協力が必要なはずです。

その上で、2017年の9月、A11Bionicに切り替わるときにはすでに、iOSが自社設計のGPUと「Metal」の組み合わせを実現させていたことになります。

Apple Siliconへの前ぶり?その3

Mac(Intel CPU)で必要な機能の一つに、「Thunderbolt」があります。
外部の機器(ストレージや4Kディスプレイ等)に高速で接続できる機能・規格です。

これはAppleとIntelが共同で作った規格になります。

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Apple公式HP(Thunderbolt解説ページ)より引用

この「 Thunderbolt」がUSB4規格として正式に決まりました。

Apple Siliconへの前ぶり?その4

実はAppleSiliconは性能面での不安視はあまりされていなくて、もともとiPhoneやiPadで性能は高く評価されていたからだと見受けられるのですが、果たしてMacでその性能が発揮できるのか?というところに疑問を持たれる方が多いとおもいます。
実際、MicrosoftがArm版Windows10で失敗しているんです。(WindowsRTは別扱い)
MicrosoftがWindows10のArm版のノートパソコンを発売しましたが性能面で良い声は聞こえてこないのと対照です。
SurfaceのCPUはAndroidスマートフォンで圧倒的な性能を持っているQualcomm(SnapDragon)です。

どうしてApple Siliconは性能面で不安視されないのでしょうか?

そんなWWDCと同タイミングでスーパーコンピューターの富岳が世界一になりました!

富岳はCPUにArmアーキテクチャを使用し圧倒的な性能で世界一になりました。
この富岳のインパクトの影響なのか、Apple Siliconの印象には大きく影響していると思います。

現在、スーパーコンピュータの主流はIntel系CPUとGPUの組み合わせた構成です。
富岳はスーパーコンピュータに世界で初めてArmをベースとしたCPUで構成された独自のコンピュータです。

つまり、Appleの新しい形のMacが、更に私たちの生活をよくしてくれるような製品になる可能性も考えられるのです。

Apple Silicon搭載のMacはいつ出るのか!?
楽しみにしたいところです。

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※この記事は、Opt-Techのおおげさんが考案・構成をし、のぶ。が執筆・投稿をいたしました。

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