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これからは「クリエイターPCの時代」だ。

どうもこんにちは、饅頭です。

昨今はゲーミングPCの需要が高まりつつあります。周りでもゲーミングPCが欲しいと思っている人がとても多いようですが、これからはゲーミングPCよりクリエイターPCの時代だという話をします。

2つのPCの違い

まずはここからですよね。ゲーミングPCとクリエイターPCには明確な違いはありません。

使っているCPUやグラフィックボードも特筆して何か違うというわけでもないです。

同じスペックのPCでもゲームが目的なら「ゲーミングPC」、創作活動が目的なら「クリエイターPC」といえるわけです。

なので僕が今使っているi7-2600KとRX Vega 56を搭載した自作PCも創作活動に使っているので僕がクリエイターPCだと言い張ればクリエイターPCになっちゃうんですよね。

2つのPCには明確な違いがあるわけではないですが、使われるパーツが違う傾向にあります。(ここマジで重要)

使われるCPUの違い

PCに関して知識がある方なら超初歩的な知識かと思いますが、CPUにはシングル性能とマルチ性能の2つがあります。

厳密にはシングルコア性能とマルチコア性能ですね。

ゲーミングPCはシングルコア性能が重視されるので、マルチ性能だけ高くてもフレームレートが上がったりするわけではないんですよね。

ゲームにおける性能はシングル性能と密接な関係なので、マルチ性能の力で殴るようなCPUではゲームではいまいち快適ではない場合があります。

AMDはマルチ性能で殴る傾向にあるのでIntelよりゲーム適性が劣るといわれるのはこれが理由です。(L3キャッシュの多さとか色々あるけど話長くなるので割愛)

対してクリエイターPCはどちらも重要視される傾向にあります。

3DCGや動画編集等の作業では常に重い処理を要求してくるので基本的にミドルハイ~ハイエンドのCPUを使ったBTOが販売されているからクリエイターPCのBTOはマジで高いんですよね。

Cinema 4DやMaya、Blenderを仕事として使う人の中には当たり前のようにi9やRyzen 9を使う人がごちゃごちゃいます。

ゲームではCPU性能が高くても恩恵受けられる場面はそんなに多くないのでi7やRyzen 7までの人が多いんですが、創作活動をする人はi9やRyzen 9を選ぶ人も非常に多いです。

なのでi9-14900KRyzen 9 7950X3Dを平気で使うような人がいるんですよね。もっと変態だとRyzen ThreadripperシリーズやXeon Wシリーズを使う人だっています。

使われるGPUの違い

ゲームをやる人はGeForceかRadeonを殆どの人が選びます。この2つが有名かつゲームに特化しているグラフィックボードなので。

基本的にゲーム用途であればGeForceかRadeonではどちらを選んでもコスパや性能に大きな差異があるわけでもないので、最近は好きな方を選べばいいみたいな意見も多数あります。

ですが創作活動になると話が違います。

創作活動ではAIの画像生成や動作の安定性、レンダリング速度等が求められることから、GeForce RTXを使うクリエイターの方が非常に多いです。

Radeonはあくまでゲーム特化である場合が多いので、RadeonはAIでの画像生成や3DCGにあまり向いてないんですよね。

また、3DCADを使う方や医療関係従事者、本格的な業務用途としてQuadroシリーズ(現NVIDIA RTX、Tシリーズ)を使う方もいます。

このグラフィックボードはグラフィックスAPIがOpenGLであることから3DCGではレンダリングの安定性が向上し、OpenGL特化のソフトではより快適になりますが、ゲームに強いわけではありません。

業務用途ということもあって80万円するモデルもあったりとかなり高いです。

中古はどうなの?

少ない予算で自作PCを組もうとする方は必ず中古で買うべきかという問題にぶち当たりますが、

CPU:無印とかFモデルならおk。
メモリ:特に問題ない。
CPUクーラー:特に問題ない。
ストレージ:CrystalDiskInfoの画面の情報が載っている製品を選ぶべき
グラフィックボード:ローエンドからミドルくらいまでならおk。
マザーボード:新品とそこまで価格差ない場合が多いので、消耗品に近い製品のため新品で買ってほしい。
電源ユニット:中古の電源は安くて魅力的だけど壊れた時に他のパーツも一緒にぶっ壊す可能性があるので新品で買ってほしい。
ケース:外観に大きな損傷が無ければ特に問題ない。
OS:基本的にダメ。個人の自由だから数百円で売ってる物もあるし個人の自由に任せるけど正規だけど安いAmazonとかで買おう。OSに金かけたくない人はLinuxを使おう。Linuxはいいぞ(迫真)

それぞれのおすすめ自作PC構成

ゲーミングPCとクリエイターPCのおすすめ構成は以下の通りです

ゲーミングPCの構成

CPU:Intel Core i5-12400F(22,664)
CPUクーラー:DeepCool AK400(2,973)
メモリ:DDR4 3200MHz 8GB*2(5,527)
ストレージ:Solidigm SSD P41 Plus(7,750)
グラフィックボード:玄人志向 AMD Radeon RX6600(28,800)
マザーボード:ASUS PRIME B760-PLUS D4(17,973)
電源ユニット:玄人志向 KRPW-BK650W/85+(7,289)
ケース:MSI MAG FORGE 110R(5,444)
OS:Windows 11 Home(13,000)
合計:111,420円

価格.com参照、()の中身の数字は価格

クリエイターPCの構成

CPU:AMD Ryzen 5 7600(28,279)
CPUクーラー:DeepCool AK400(2,973)
メモリ:DDR4 5600MHz 16GB*2(12,499)
ストレージ:Solidigm SSD P41 Plus(7,750)
グラフィックボード:GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX4060(46,800)
マザーボード:ASRock B650 PG Lightning(20,182)
電源ユニット:玄人志向 KRPW-BK650W/85+(7,289)
ケース:NZXT H5 Flow(10,936)
OS:Windows 11 Home(13,000)
合計:149,708円

価格.com参照、()の中身の数字は価格

ちょっと高くなってしまいましたが、クリエイターPCって大体こういうもんです。グラボがあまりにも高いですね。

でも意外にも20万円30万円とか全然必要ないと思います。

ゲームだけやるならくそ重いゲームを快適にやりたいというわがままな人意外は尚更10万円前後で十分かと思います。

ゲーミングPCを自作するなら10万円前後という予算が一番ベストな気がします。

クリエイターPCでも意外に15万円くらいで構成を考えることが出来ます。初心者のうちからそこまで性能は必要はないので10万円で考えることもできますが、それだとゲーミングPCと同じような構成になるので却下。

PCは金さえかければいいと思う人もいますが、ゲームしかやらない人が30万円のPC買っても性能使いきれない人が大半なのでPCに詳しくないうちから高すぎる、あるいは安すぎるPCを買うのは辞めておくことを強く推奨します。

「PCはほどほどにお金かけるだけで十分」というのが僕の持論です。

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