何事も縁だと思う。
その言葉が好きなのではなくて、本当にそうなんだと思う。
あの日の不合格も、別れも、妬みも嫉みも、決して心地よいものではないのに、時間がそれをなめらかにする。
そんな不快ささえも引き寄せるのが人生だ。多分。
全ての終わりに愛があるのかもしれないし、終わりというのだから絶望なのかもしれない。
僕たちはそんなことわかりっこない、コーヒーの入ったマグの底は見えない。
一気に飲み干して「苦かったね」「意外と悪くないね」と言ってしまうのが、人生なのかもしれない。
20そこそこの私にまだこのコーヒーが美味いのか不味いのか、そんなこと聞かないで欲しい。

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