発達障がいのある、ゆっくりさんの食のこだわり。

小学校2年生のゆっくりさんである甥っ子は、
食べられるものが
とても限られている。

白い食べ物なら安心と思うみたいで
(白にこだわりがある
自閉症さんは多いらしい)、
あたたかい白米(炊き立てベスト)
メロンパンの上のサクサクのところ
うまかっちゃんラーメンの麺だけ
(スープが豚骨白濁)
ビーフンの麺だけ
ムーンライトクッキー
わたあめ
バニラアイス
生クリーム
などだと、食べる。

色つきの物だと…

茶色の唐揚げ
緑色の小ネギ
茶色のレーズン
黄色のきな粉
黒のあんこ

他には、気まぐれに手を出してくる
こともあるけど、やはりダメだと
一度口に入れて容赦なく出す🤣

小2の甥っ子はまだ発語がなく、
オムツをはいている。
弱い機能もある代りに、
他の機能が鋭敏なようで
指に触覚があるように、
指で少し触って寄り分けている気もする。

これまで、
妹がどんなに時間をかけて作った料理でも
まったく手をつけないので諦めて、
今では甥っ子が食べられる物を
食べられるときに食べさせている。
そうではないと痩せていく一方だからだ。

そんな事情を知らない人からすると、
そんなに甘やかせて
躾がなってない!と思われてしまうだろう。

彼にとって、食べ物を口に入れる行為とは、
生きるか死ぬかのまさにロシアンルーレット
のようなものなのかもしれないと
この8年間の様子を見てきて感じている。

白いものなら、だいたい安心して食べられる、
それ以外なら、毒入りか電気ビリビリ⚡️が流れる、くらいに思っていそうなほど。
   
もし私たちが、
上記の条件を同じように思っていたとすると、
白以外の食べ物を無理やり
口に詰め込まれたり、
食べないなら他のものは出しませんと
言われてしまえば、
ただただ悲しく恐怖しか
湧かないんじゃないだろうか。

だから妹は、これまで食べ物に関しては
彼が食べられるものを試行錯誤しながら
見つけてきて、食べないものを無理やり
食べさせることはしなかった。
その判断は大成功だったと思う。

保育所の一時預かりを
しばらく利用したこともあったけど
ベテラン先生が甥っ子の食べられない
グレープフルーツの汁を口に無理に入れて
毎朝保育所までの車の中で
大暴れするようになり、
行けなくなってしまった。

ゆっくりさんは、人をめちゃめちゃ見ている。
めちゃめちゃ機嫌の良いときに、
大好きな人が食べてるものなら、
なんとなく安心できる気がする、
食べてみよーかなーと手を出すことがある。

妹が食に関して(もちろん生活全般も、だけど)甥っ子の信頼を積み重ねてきて、
すこーしずつ、すこーしずつ色つきのものも
食べられるようになってきている。
だから今、2歳くらいのお子さんの
ゆっくりさんの食生活で悩んでる
お母さんがいたら、食べられるものを
食べられるときにで大丈夫!と伝えてあげたい。

昨日、彼にとって人生初の
広い運動場での運動会のために、
妹は早朝から家族に沢山の美味しいおにぎりと
おかずをお弁当に作ってくれた。

でも、いちばん頑張った主役の
甥っ子には、スーパーで買ってきたビーフン。
これならどんなときも、
彼が口に出来るからだ。

珍しく甥っ子が、割り箸をスティックのように
使ってビーフンを口にかけこんだ。
よほどお腹が空いたらしい🤣のと、
初めて特別支援学校二年生になり
運動会に出られた甥っ子に、
「カッコいい✨」と絶賛したので、
カッコいい僕は箸を使ってみるよと
見せてくれたんじゃないかな🤣

甥っ子は、お腹が空いているだけで
食べられないものが
食べられる子ではないのも知っている。
(彼にとって
食べられないもの=危険なものだから)

甥っ子は冷えたご飯は食べないから
おにぎり🍙も食べない。
でも昨日、おにぎりをちょっと
触ったので食べたいのかな?と
差し出すと…おにぎりを食べたー!!!

運動会というイベントが楽しいこと
家族がみんなで応援しに来てくれていること
外でご飯を食べられること
そして…初めて見るような量の
おにぎりやおかずがいっぱい入ったお弁当がある
    
そんなお祭り状態が嬉しくて
仕方なかったのかもしれない。
あれだけじっとしていられない甥っ子が
レジャーシートにお昼ご飯を食べ終わる
まで立ち上がらずに同じ場所に座り続けるなんて
今までは考えられなかった。
  
お弁当タイムのときに、甥っ子が
妹の顔を何度もにこーっと、
のぞきこんでいた。

妹は現実派のエビデンス重視派なので、
早くごはん渡せ〜って言いたかったんやない?
お腹が空いとっただけやろと
また言われかねないけど🤣
甥っ子は、きっとコレを
言いたかったんだろうと思う。
   
「お弁当ありがとう」

#発達障がい #ゆっくりさん

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