ゆっくりさんへの合理的配慮をしてもらえない…いざとなったらの、選択肢は多いほうがイイ。
福岡おやじたいさんのセミナーに
参加したときのお話。
毎回、ほんっとうに勉強になりますが
今回も、めちゃめちゃお役立ち情報でやんした。
スケジュールの都合で行けない回もある。
だけど行けたセミナーは、不思議なほどに
どんぴしゃで今のわたしや周囲で
必要としてた情報なんですよねぇ😊
なんだか不思議な巡り合わせというか、
導かれてる気がしてならん…😵
イラストレーターのたきれいさんが、
不登校のお子さん二人がいて、
合理的な配慮があれば通えるんじゃないか、
人手が足りないために支援級や通級や
保健室登校ができずに
不登校にならざるをえない現状を変えようと
署名活動をされています。
わたしの友人のお子さんは、
知的に問題がないから特別支援学校には行けず、支援クラスがないため、通級に行っています。
ただ、全部の授業で通級できるわけでなく、
交流クラス(通常クラス)では、
20分も座ってられないため、
交流クラスでの授業をさらに減らして、
通級もしくは別室対応などでの授業を
お願いしても、教員が足りない、
支援級は、通級に戻ることが大前提という理由で
ダメだったそうです。
どんなに保護者がお願いしても
ダメです、と言われてしまえば方策もなく、
友人の言う
「不登校になるのを待ってるとしか思えない」
という状況を打開するために、
親は嫌でも学校に訴え続けるしかありません。
学校との関係を悪くしたくないと考えれば
泣く泣く諦めるしかなく
学校にお願いし続ければ、関係が悪化し
ますます親は疲弊し孤立していきます。
そんなときどうするか。
まったく知見がなかったのですが、
今回たまたま参加したセミナーで
松尾重信弁護士の、
ありえない位にわかりやすいお話に、
こんな方法があるのか!パッカーーン🔔✨と
選択肢の一つを増やすことができました。
それは「人権救済申立て」という制度。
人権救済や違憲裁判というと、
話が大きくなりすぎて気が引けて…
私も最初はそう思いました。
自分さえ我慢すればこの場が丸くおさまるなら
永久に丸まっておくタイプなんす。
自分そういうタイプなんす。
でも生きてる中では
自分以外の誰かのために
どうしても我慢以外の方法をとらざるを
得ない場合だってあると思うんです。
特に我が子のため、大切な誰かのために…。
この制度は、
弁護士の方が全員加盟している
日本弁護士連合会(日弁連)という会で、
第三者機関という立ち位置で、
無償で調査をし審査を通って
必要であれば警告・勧告・要望という
意見書を日弁連の名の下に出していただける
そうなんですよ!!!
まさに水戸黄門さまの印籠のよう✨
どこかを訴えたい、
損害賠償を求めるのではなく、
社会に問題提起したい場合に
利用できるそうです。
↓詳細はコチラ
https://www.nichibenren.or.jp/activity/human/human_rights/moushitate.html
「人権擁護委員会による措置は、法的な強制力は持ちませんが、司法の一翼である弁護士会の法的な判断として影響力を持ちます。また、裁判などの司法手続にはなじみにくいけれども、正義に照らして救済の必要性の高い事件について、法的な判断を求めることができます」HPより
法的な強制力はないですが、
日弁連による調査により、人権侵害又はそのおそれがあると認めるときは、人権侵害の除去、改善を目指し、人権侵犯者又はその監督機関等に対して、警告などの意見書を出してくれるそうです。
それを持っていくことで、議員さんへ協力を仰ぐときなどに、説得力ある資料としても使えると言われてました。
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◯申し立て方法(HPより)
人権救済の申立ては、次の事項を記載した日本語の文書によって行ってください。人権救済申立ての文書であることを明記の上、ご郵送ください(基本的に、メールやFAXでは受け付けておりません)。なお、申立てに際し、費用はかかりません。
1.申立人の氏名、住所(または居所)
2.侵害者または相手方の氏名(団体や機関の場合は名称)
3.申立事件の概要
4.相手方への要望
提出先 日本弁護士連合会人権擁護委員会
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-3
※なお、人権救済申立てに関する日弁連の調査権限、調査方法には一定の限界があり、また、警告・勧告等の措置の効果については強制力がありませんので、あらかじめご承知おきください。
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今回教えてくださった、松尾弁護士いわく、
文章をうまく書く必要はない、
経緯や具体的事実が分かるように書かれてあれば、あとからヒヤリングがあるので、
お気軽に〜っと仰ってくださいました。
なかなかお気軽とはいきませんが(笑)
松尾弁護士との出会いにより、
私の中でこの制度について、かなりハードルが
下がったことは事実です。
正義に照らして救済の必要性の高い事件
って良いですね✨
まさに日弁連さんは正義の味方!!!
たとえば過去の事例。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/document/complaint.html
聴覚障害を理由にツアーに参加拒否されたケースや、医療的ケア児に対する県及び学校の対応への申し立てなどがあります。
松尾弁護士によると、
支援級や保健室登校が認められない理由として教師が足りない、というのは、合理的配慮がなされていないという点で、じゅうぶん申し立てできる範囲の内容とのご見解でした。ただ、教育現場として支援級ではなくても教師の理解が進んで対応できている😤という謎の強気が教育界にあるから、そこが壁になるかも…と仰っていました。
私が知らないだけだと思いますが、
さほどメジャーな制度ではないから、
どんな感じに進むのかとか分からない部分は
あります…。それに、まずは審査があるみたいで採用されない場合もあるし、
即効性や法的な強制力はないです。
でも、出口がなくもんもんとする、
お母さんが学校と交渉し続けて疲弊する、
そんな状況に風穴を開けてくれる
一つの選択肢になりうるかなと。
やるやらは別にして、こういう方法もある、
と知るのと知らないのでは気持ちが
少しでも楽になるんじゃないかなあと
思いました。
松尾弁護士いわく、
障がいのあるお子さんが普通クラスに入れない、という訴えは今まであったそうですが、
人材不足による支援クラス対応の不備は
まださほど司法界では取り上げられていない、
ということでした。
ちなみに、
この制度でもし警告などの措置になった場合、
相手先の行政や企業に、
その後どんな対応をしたか進捗を
確認もしてくれるみたいです!
そういうフォローもありがたいですね♫
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